セブ市
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年間の平均気温は28℃で、1年を通して明確な雨季は存在しない[2]

セブの気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
平均最高気温 °C (°F)29.9
(85.8)30.2
(86.4)31.2
(88.2)32.3
(90.1)33.0
(91.4)32.1
(89.8)31.7
(89.1)31.9
(89.4)31.7
(89.1)31.6
(88.9)31.2
(88.2)30.3
(86.5)31.43
(88.58)
日平均気温 °C (°F)26.8
(80.2)27.0
(80.6)27.8
(82)28.8
(83.8)29.4
(84.9)28.7
(83.7)28.3
(82.9)28.4
(83.1)28.3
(82.9)28.1
(82.6)27.9
(82.2)27.3
(81.1)28.07
(82.5)
平均最低気温 °C (°F)23.8
(74.8)23.7
(74.7)24.4
(75.9)25.4
(77.7)25.9
(78.6)25.3
(77.5)24.9
(76.8)25.0
(77)24.8
(76.6)24.7
(76.5)24.7
(76.5)24.2
(75.6)24.73
(76.52)
雨量 mm (inch)78.1
(3.075)62.3
(2.453)41.5
(1.634)29.1
(1.146)54.8
(2.157)149.9
(5.902)157.0
(6.181)136.5
(5.374)167.3
(6.587)148.4
(5.843)131.4
(5.173)103.8
(4.087)1,260.1
(49.612)
出典:Hong Kong Observatory [3]

経済セブ・ビジネス・パーク

セブでは観光産業が盛んである。セブや周辺の島々にはビーチやホテル、ダイビングスポット、遺跡といった観光地が多数存在しており、国内外から多くの観光客が訪れている。またセブはその地理的要因から、フィリピン中部や南部に向かう観光客の陸・海・空のゲートウェイとなっている。

セブ市はフィリピンのビジネス・プロセス・アウトソーシング (BPO) の主なハブでもある。米国系投資アドバイザリー企業Tholons社による2013年の世界のオフショア先ランキング (Top 100 BPO Destinations Report) では、セブ市は8位にランキングしている。[4][5] 2012年のセブのIT-BPOの収益は、全国合計が130億ドル、前年比18.2%増なのに対して前年比26.9%増となる4億8,400万ドルであった[6]

セブ・ビジネス・パークとセブITパークからなるセブ・パーク・ディストリクトには、金融IT、観光業といった様々な業種の企業の本拠地が置かれている。セブパシフィック航空エアバスA320

フィリピンの造船業は2012年現在世界第4位の建造量を誇り、セブの造船会社では7万トン (DWT) を超えるばら積み貨物船や高速艇も建造されている[7]。セブ市とは山を挟んだ反対側の海岸にあるバランバン市には、日本の広島県に本拠を置く常石造船が1994年に造船所を開き、同社の主力工場となっているほか[8]、オーストラリアの高速船メーカーのオースタルもバランバン市に大規模な工場を置いている[9]

セブパシフィック航空はセブを本拠地とする航空会社で、同社は2008年、世界の航空会社の中で最も高い成長率を記録した。[10] 同社の2007年の乗客数は約550万人で、これは前年比57.4%増という高い数値であった。[11] 2011年1月6日、セブパシフィックはマニラ-北京便で累計5000万人の乗客数を達成しており、同社は2015年の1億人到達を目標としている。[12] 将来的には中東アメリカオーストラリア、それにヨーロッパへの路線拡大を目指している。[13]

2012年に18.8%の成長をみせた不動産業は、セブで最も急激な成長を遂げている産業である。強い経済指標と投資家の支持から、さらなるコンドミニアム計画やハイパーマーケットの建設が進められている。[14]

市の南では、South Road Properties (SRP) と呼ばれる300ヘクタールの再開発計画が進められている。[15]
インフラマクタン・セブ国際空港

セブ市の空の玄関は、隣接するラプ=ラプ市に位置するマクタン・セブ国際空港である。同空港からはフィリピン国内各地に加え、香港マレーシアシンガポールタイ日本中国韓国といったアジア各地へと直行便が設けられている。2018年には新しいターミナル、滑走路が完成。免税店なども拡充されて利便性が大幅に拡充された。[16][17] セブには多数の国際線や貨物便が就航しており、さらに首都マニラニノイ・アキノ国際空港を経由することで、世界各地へと結ばれている。市の電力の大半は、ビサヤ諸島の多くの島々と同様、レイテ島地熱発電により賄われている。石炭火力発電所も存在するが、これらは環境への影響から議論となっている。新たな石炭火力発電所が建設されており、完成後は市を既存の電力ネットワークから独立させることが想定されている。

セブには国内/国際があり、セブ港湾庁 (Cebu Port Authority) により管理されている。港は約3.5kmにも渡る係留スペースとともに市の海岸線の大きな範囲を占めており、ビサヤ諸島やミンダナオ島を巡る航路の80%以上がセブを拠点としている。サウス・ロードから見たセブのスカイライン

South Road Properties (SRP) は、セブのセントラル・ビジネス・ディストリクトの沿岸部で進められている広さ300ヘクタールの再開発計画である。この再開発は、娯楽施設や住居、ビジネスといった様々な目的に進められている。[15] 計画はフィリピン経済区庁 (PEZA) の下、日本の国際協力銀行 (JBIC) の資金により進められている。[18] SRPにはセブ海岸道路と呼ばれる12kmの4車線道路が走っており、路上からはセブの南海岸とボホール島を眺めることができる。

通信環境としてはブロードバンド回線とワイヤレスインターネット接続が利用可能であり、大手通信会社によるサービスが提供されている。

1990年代にはInayawan埋立処分場が建設され、市のゴミ問題が緩和された。しかし、同処分場も限界が近づいており、州政府は新たにメトロ・セブの北部と南部に計2つの処分場を建設することを計画している。2005年6月、市は法律によりゴミの分別を義務付けた。

公共交通機関としては、市街ならびに都市圏全域でジープニーバス、それにタクシーが運行されている。市では、市内とマンダウエラプ=ラプタリサイといった近隣都市との間の交通を改善するために、バス高速輸送システム (BRT) の導入が可能かの調査を進めている。これはマニラ首都圏マニラ・ライトレール・トランジット・システムと同様の発想によるものだが、よりコストが抑えられている。BRTはラテン・アメリカで広く導入されており、現在ではアメリカオーストラリアインドネシアにも広がっている。計画では、セブ・ビジネス・パークならびにNorth Reclamation Area、South Road Properties、マクタン・セブ国際空港を通る路線が考えられている。
文化シヌログの祭り

セブ市はフィリピンの宗教・文化の中心の一つである。町の一番のシンボルは「マゼランクロス」である。触ろうという人が多すぎて今は八角形の聖堂がかぶせられているが、フェルディナンド・マゼランが世界一周航海の途中、1521年にフィリピン諸島に上陸したのがここで、その際地元の領主ラジャ・フマボンとその王妃、400人ほどの住民がキリスト教洗礼を受けたという。


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