セスナ
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PL法問題の渦中にあっても操業は続けられ、ビジネスジェット・サイテーションシリーズ、モデル208キャラバンが商業的に成功していた。モデル208は頑丈な単発ターボプロップ機、モデル172型のコンセプトをより大型のタービン機にも適用した点で当時のアメリカでは新たな試みであった。実用性の高さと信頼性からフェデラル・エクスプレスの宅配便の輸送機としても採用され、販売機数を大きく伸ばす。

PL法に対しては、セスナ社ラッセル・メイヤー会長が先頭に立って改正運動を行った。その甲斐があってか1994年に「1994年ジェネラル・アビエーション再生法(General Aviation Revitalization Act of 1994, Statute at Large 108 Stat. 1552 - Public Law 103-298)」が議会を通過し、1994年7月18日クリントン大統領が署名した。それを受けて、1996年セスナ社はカンザス州インディペンデンスに新たな軽飛行機工場を建設、小型レシプロ機の製造を再開した。現在もモデル172スカイホーク182スカイレーン206ステーショネアなどの製造を行っている。

日本では1951年以来、中堅商社の 野崎産業がセスナの代理店であったが、1999年に野崎が川鉄商事(現・JFE商事)と合併して代理権を移管、2004年には伊藤忠商事系列の航空部門新設会社である日本エアロスペースに業務移管されている。官公庁向けの機体については2015年から兼松が代理店となっている[8]
生産モデル一覧セスナ 172RG。セスナ172型の高性能版。特徴的な引込脚と定速プロペラを装備し、172シリーズの中では卓越した巡航性能を誇る。設計は徹底してシンプル、引込式主脚の脚柱パイプは緩衝装置の役割をする(Cessna Land Matic)セスナ CH-1ヘリコプター
エンジンを操縦席の前に配置することによって視界は悪くなるが安定する

小型単発機(Single Engine、2人乗り)

モデル120 戦後5年間に2,171機が生産された。85hpのレシプロ・エンジン、最大速度193km/h。

モデル140 エンジン出力を90hpに増加、4,905機が製造された。

モデル150 1958年から77年までの20年間で23,836機生産。左右複座で曲技飛行もできる。

モデル152 1977年、エンジン出力が増し、プロペラが改良されて、最初の1年間に1,541機生産。

モデル162 スカイキャッチャー 2009年生産開始。



小型単発機(Single Engine、4人乗り)

モデル170 1948年、145hpコンチネンタル・エンジン、1956年までに5,173機製造。

モデル172 スカイホーク 1956年、160hpエンジン、78年末までに30,581機生産、史上最も人気の高い軽飛行機。現在でも生産され続けて、世界中で飛び続ける大ベストセラー。(現在のモデルは172S)

モデル172RG カットラスRG 引込脚モデル

モデル175 スカイラーク 175hpギア駆動エンジン、2,120機製造。

モデル177 カーディナル 片持翼 4人乗り 150hpと180hpの2種類のエンジン 1967年以来 4,070機生産。

モデル177RG カーディナルRG 引込脚モデル

モデル182 スカイレーンは1956年から生産。

モデル182RG スカイレーンRG 引込脚モデル

モデル180 スカイワゴンは1953年から量産、6,000機以上がつくられた。

モデル185 300hpエンジン、1960年7月初飛行。



小型単発機(Single Engine、4人乗り、ハイスピード・軽重量機)

モデル350 コーバリス (旧コロンビア 350、セスナ社製造の機体としては2007年から出荷開始)

モデル400 コーバリス TT (旧コロンビア 400、セスナ社製造の機体としては2007年から出荷開始)



小型単発機(Single Engine、6人乗り)

モデル205 1962年から64 年の間に578機が生産。

モデル205-10

モデル206 1964? スーパースカイレーン/ステーショネア

モデル207 スカイワゴン

モデル210 センチュリオン



小型双発機 (Multi Engine)

303 クルーセイダー 双発レシプロ機。新世代の双発小型機として開発された。対向回転エンジンを装備する。

310 双発レシプロ機。セスナ初の双発機として1953年1月3日に初飛行、翌年から量産に入った。

320 スカイナイト 双発レシプロ機。310をベースにキャビン延長したモデル。

335 双発レシプロ機。モデル340の非与圧型。

336 スカイマスター 双発レシプロ機。固定脚ながらも機体の前後にプロペラを持つタンデム双発、臨界発動機という概念を不要にした。

337 スーパースカイマスター (:en:) - 双発レシプロ機。336スカイマスタの改良型、引込脚やラムエアによる後方発動機の冷却方法など。後にターボ過給型や与圧型に発展。

401 双発レシプロ機。モデル411をベースに、エンジン出力を減じた普及型。

402 ユーティリティーライナー 双発レシプロ機。モデル401をより多用途向けに改良したモデル。

404 タイタン 双発レシプロ機。402の胴体を延長し、主翼を再設計、強力なギア駆動ダーボ過給エンジンを装備する。

411 双発レシプロ機。310の主翼を基本とし、幅広の胴体を新設計。強力なギア駆動ダーボ過給エンジンを装備する。



レシプロ与圧機 (Pressurised)


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