セイコーエプソン
[Wikipedia|▼Menu]
子会社にエプソン販売(国内市場向けエプソンブランド商品販売全般)や宮崎エプソン(水晶デバイス事業)、東北エプソン(半導体、プリンター部品の製造)、エプソンアトミックス(金属粉末、金属射出成形部品、人工水晶原石の製造)、孫会社にエプソンダイレクトPC周辺機器のユーザ、法人向け直販)などがある。 ウィキメディア・コモンズには、セイコーエプソン本社に関するカテゴリがあります。
セイコーグループとの関係

前述のように、創業者の山崎久夫が服部時計店(現セイコーグループ)の元従業員であったことや、創業当初に服部家や第二精工舎(現セイコーインスツル)からの出資を受けていたこと、また第二精工舎の協力会社として腕時計の部品製造や組み立てを行っていたこと、前身の諏訪精工舎大和工業第二精工舎の諏訪工場を営業譲受して生まれたことなど、古くから強い関係があった。

セイコーエプソンと、セイコーグループセイコーインスツルをあわせて「セイコーグループ中核3社」と呼ばれることも多い[5]

しかし資本上は、セイコーグループセイコーの創業家である服部家(服部金太郎の次男・正次の家系の個人および一族の資産管理会社)が大株主であるものの支配はしておらず、子会社関連会社のような上下関係ではない。
沿革エプソンミュージアム諏訪 創業記念館(旧・有限会社大和工業事務棟、1945年竣工[6]

1942年昭和17年5月 - 諏訪市の時計商・山崎久夫により有限会社大和工業(だいわこうぎょう)として設立[7][8]。株式会社第二精工舎(現在のセイコーインスツル株式会社)の出資(資本金3万円)により、同社の関連会社・工場として操業開始[9]。セイコー腕時計の部品製造、組み立て工場としての出発。

1943年昭和18年) - 戦時中の工場疎開により第二精工舎が諏訪市に工場を開設する。

1954年昭和29年)- 東京が1964年昭和39年)オリンピック開催地に決定。セイコーグループは公式計時の担当と、それに向けた新しい計時装置の開発の準備に着手。諏訪精工舎はクリスタルクロノメーターの開発を担当する。

1956年昭和31年)- 6月、諏訪工場により開発・製造された新型の紳士用腕時計「マーベル」を発売。ムーブメントを在来型腕時計より大型化し、内部設計の合理化も図って性能・品質・生産性を大幅向上、セイコー腕時計の主力製品となる。1970年代までのセイコー製機械式腕時計の多くは、「マーベル」の基本機構を改良・拡大させるかたちで開発された。

以降1960年代後期まで、諏訪工場→諏訪精工舎と、本家筋にあたる東京の第二精工舎亀戸工場が、系列内競合で別々に時計開発を推進する「諏訪」「亀戸」並立状態が続いた。


1959年昭和34年

5月 - 第二精工舎・諏訪工場が第二精工舎より独立。大和工業を母体として合体し、商号を有限会社諏訪精工舎に変更。

9月 - 株式会社諏訪精工舎に組織変更。

「59Aプロジェクト」を発足させ、次世代の高精度電池式腕時計の開発をスタート。テンプ式、音叉式、水晶式といった電池式腕時計の構造を研究し、後の水晶時計の開発に繋がる。


1961年昭和36年12月 - 子会社として信州精器株式会社を設立する。

1964年昭和39年

東京オリンピックの公式時計をセイコーグループの一社として担当。このとき、腕時計のメカニズムに関する技術を応用して、子会社の信州精器にて精工舎とともにプリンティングタイマーを開発する。

スポーツ競技計時用の卓上小型水晶時計「セイコー クリスタルクロノメーター QC-951」を発表。単一乾電池2本で1年間作動する、かつてない低消費電力を実現したこの水晶時計は、東京オリンピックをはじめ、世界各地の競技大会の公式計時装置で使用され、続く同シリーズ商品も競技用標準時計、交通機関の標準時計・タイマーとして活躍した。


1968年昭和43年9月 - 世界初の電子機器用の小型電子プリンター「EP-101」を発表。その後、累計141万台の販売を記録する大ヒットとなる。

1969年昭和44年)に世界初のクォーツ腕時計(アストロン35SQ[10])を開発。その後の腕時計の高精度化、低価格化をすすめる契機になった。

1971年昭和46年4月 - 相補型金属酸化膜半導体(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)集積回路、略して「CMOS IC」の自社開発に成功。

1973年昭和48年

CMOS ICの量産工場を完成。半導体回路の開発・量産体制を構築し、セイコーグループにウオッチ用ICを供給を開始する。

10月 - 時刻表示に世界初の6桁液晶ディスプレイを採用した全電子ウオッチ「セイコークオーツLC V.F.A.06LC」を発売。クオーツウオッチのために独自に開発された「FE(電界効果型)シングルクリスタル液晶」を使用し、時・分・秒を常時表示できる画期的なデジタルウオッチとして、広く内外から注目を集める。


1975年昭和50年

4月 - 初の海外販売拠点Epson America, Inc.設立。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:105 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef