ズッコケ三人組
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は第1作から第25作までは、漫画家前川かずおが担当したが、1992年7月[注 1]に前川が白血病で倒れたため、第26作『ズッコケ三人組対怪盗X』以降は高橋信也が挿絵を担当した。第26作以降の表紙には「前川かずお・原画、高橋信也・作画」と記載されている。

2004年12月、シリーズ最終巻となる50冊目『ズッコケ三人組の卒業式』が発行され、本編は完結した。シリーズを終えた理由として、「私の作品と、現在の子供たちとの間に溝を感じたから」と那須は述べている。

2005年12月、40歳になったズッコケ三人組が主人公の番外編『ズッコケ中年三人組』が発行された。なお上述のシリーズ完結理由のため、同作は児童書ではなく一般書としての販売[注 2]とされており、語られている内容も(時を置かずしてシリーズ移行購読した読者のために、いくぶん噛み砕かれてはいるものの)児童書に適したものではなくなっている場合がある。ただし、その分『ズッコケ三人組』よりも幅広いテーマ[注 3]を扱う事に成功したため、ズッコケ三人組のリアルタイム購読世代を中心に売れ行きが予想以上に良く好評を博した。結果として同作もシリーズ化が決定し、1年間に1冊のペースで毎年12月に刊行されている。なお作品で扱うテーマについては、作中でハカセが調べた内容をかいつまんで説明するなどして、作中で判りやすく解説しており、新たな知識が得られる面白さもある。ただし前述の通り、このシリーズは一般書であるため本来の『ズッコケ三人組』シリーズの購読層である年少者が読む場合は内容の読み取りに関して親による注意注釈が望ましいとされる場合がある。詳細については同作の項目を参照のこと。

文化祭修学旅行運動会など学校行事をテーマにした作品もあれば、タイムトラベルポルターガイスト現象宇宙人との遭遇などの非現実的な題材もある。

一話完結が原則であり、どの巻からでも読めるが、怪盗Xシリーズ(『ズッコケ三人組対怪盗X』『ズッコケ怪盗Xの再挑戦』『ズッコケ怪盗X最後の戦い』、下記参照)を初めリンクしている部分も多数ある。しかし、毎回出版年における社会情勢や学校制度の変化などを反映しているため、時代背景に矛盾が多々ある。夏休みや修学旅行のエピソードが複数回あったり、同じ年度の出来事としては矛盾が生じることもある。作中において具体的な時代設定について触れられている例として、『ズッコケ脅威の大震災』の本文では「三年前の阪神・淡路大震災」という記述がある[1]。作者は『銭形平次捕物控』と『次郎物語』を対比させて、『銭形平次』式でいくことを初期のあとがきで書いている。なお最終巻では「夏休みが何回もあった気がする」「20年は小学生だった」とネタにした台詞がみられた。

2009年4月11日、JR山陽本線西広島駅前に三人組の石像が建立され、作者やファンクラブ会長を招いての除幕式が執り行われた。また、モデルとなった場所には作品中の描写と那須のコメントを記したプレートが設置されている。なお、この石像のモーちゃんの腹に触ると恋が叶うという噂がある。

2015年12月にズッコケ中年三人組シリーズの完結編として『ズッコケ熟年三人組』が上梓され、同シリーズを含めた上での「ズッコケ三人組シリーズ」の完全完結が、同作の後書きでアナウンスされた[2]。2021年7月時点で累計発行部数は2500万部を突破している[3]

三人組のモデルとなった人物は、ハチベエが吉本直志郎、ハカセは作者自身、モーちゃんは広島で本屋をやっている同級生だと作者は語っている[4]
シリーズ
プロトタイプ

1976年 - ずっこけ三銃士

本編
1978年 - それいけズッコケ三人組

1979年 - ぼくらはズッコケ探偵団

1980年 - ズッコケ?大作戦

1980年 - あやうしズッコケ探検隊

1981年 - ズッコケ心霊学入門

1982年 - ズッコケ時間漂流記

1983年 - とびだせズッコケ事件記者

1983年 - こちらズッコケ探偵事務所

1984年 - ズッコケ財宝調査隊

1984年 - ズッコケ山賊修業中

1985年 - 花のズッコケ児童会長

1985年 - ズッコケ宇宙大旅行

1986年 - うわさのズッコケ株式会社

1986年 - ズッコケ恐怖体験

1987年 - ズッコケ結婚相談所

1987年 - 謎のズッコケ海賊島

1988年 - ズッコケ文化祭事件

1988年 - 驚異のズッコケ大時震

1989年 - ズッコケ三人組の推理教室

1989年 - 大当たりズッコケ占い百科

1990年 - ズッコケ山岳救助隊

1990年 - ズッコケTV本番中

1991年 - ズッコケ妖怪大図鑑

1991年 - 夢のズッコケ修学旅行

1992年 - ズッコケ三人組の未来報告

1992年 - ズッコケ三人組対怪盗X

1993年 - ズッコケ三人組の大運動会

1993年 - 参上!ズッコケ忍者軍団

1994年 - ズッコケ三人組のミステリーツアー

1994年 - ズッコケ三人組と学校の怪談

1995年 - ズッコケ発明狂時代

1995年 - ズッコケ愛の動物記

1996年 - ズッコケ三人組の神様体験

1996年 - ズッコケ三人組と死神人形

1997年 - ズッコケ三人組ハワイに行く

1997年 - ズッコケ三人組のダイエット講座

1998年 - ズッコケ脅威の大震災

1998年 - ズッコケ怪盗Xの再挑戦

1999年 - ズッコケ海底大陸の秘密

1999年 - ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー

2000年 - 緊急入院!ズッコケ病院大事件

2000年 - ズッコケ家出大旅行

2001年 - ズッコケ芸能界情報

2001年 - ズッコケ怪盗X最後の戦い

2002年 - ズッコケ情報公開?ファイル

2002年 - ズッコケ三人組の地底王国

2003年 - ズッコケ魔の異郷伝説

2003年 - ズッコケ怪奇館 幽霊の正体

2004年 - ズッコケ愛のプレゼント計画

2004年 - ズッコケ三人組の卒業式

中年編詳細は「ズッコケ中年三人組」を参照
2005年 - ズッコケ中年三人組

2006年 - ズッコケ中年三人組age41

2007年 - ズッコケ中年三人組age42

2008年 - ズッコケ中年三人組age43

2009年 - ズッコケ中年三人組age44

2010年 - ズッコケ中年三人組age45

2011年 - ズッコケ中年三人組age46

2012年 - ズッコケ中年三人組age47

2013年 - ズッコケ中年三人組age48

2014年 - ズッコケ中年三人組age49

2015年 - ズッコケ熟年三人組

番外編

ズッコケ三人組の大研究シリーズ

1990年 - ズッコケ三人組の大研究

2000年 - ズッコケ三人組の大研究II

2005年 - ズッコケ三人組の大研究ファイナル


ズッコケ三人組の人生相談シリーズ

2001年 - ズッコケ人生相談

2002年 - ズッコケ人生相談パート2


謎本(
青春出版社から刊行)

1998年 - 「ズッコケ三人組」のひみつ


主な登場人物

声の項は特記がない限り、テレビアニメ版である。


奥田家


       時子 順次 
  

                  
           

 満子 三吉(モーちゃん) タエ子   順一   
  

      


   佳奈 








八谷家

             
          
 勝義 よね 勝平 
  
               

   圭子 良平(ハチベエ) 
  
               
      
   良介 一平 



山中家

                
     
     美代子 真之介 一之介 
  
                 
          
 道子 陽子 正太郎(ハカセ) 
 

三人組(メインキャラクター)

教師・女子生徒からは本名の苗字(男性教師の場合は呼び捨て、それ以外は「君」付け)で、男子生徒からはあだ名で呼ばれることが多い。『ズッコケ山賊修行中』でふれ合った、土ぐも一族の子ども衆(彼らの名はその多くが植物に因む)も、あだ名で呼ぶようにしていた。ハチベエとモーちゃんをあだ名で呼ぶ道子、ハチベエを「八谷君」と呼んだ津久田茂など例外も存在する。

八谷良平(ハチベエ)
性別男
誕生日12月1日
星座いて座
出身地稲穂県ミドリ市花山町
職業学生
身長137cm
体重28kg
血液型AB型
好きなものビフテキ、餃子、ラーメン
嫌いなもの団子
趣味イタズラ
好きな色赤
キャラクターデザイン前川かずお、高橋信也
テンプレートを表示

八谷良平(はちや りょうへい)
声 - 高乃麗/坂本千夏(OVA)/山口勝平(特番)/鈴木智子(学習ビデオ)通称「ハチベエ」。花山商店街の八百屋「八谷商店(通称:八百八)」の長男(一人っ子)。常につばを後ろにして帽子を被っている。やんちゃっ子特有の色黒で、身長は低いがスポーツ万能、ただし勉強はからっきし苦手。物事をよく考える前に行動する直情径行タイプで行動力に溢れるが飽きっぽくもあり、またかなり女好き。同級生で美少女の陽子に好意を抱いたり、他の可愛い女の子にもよくモーションをかけているものの、やんちゃ男子特有の大雑把でデリカシーに欠ける性格が災いしてほとんど空振りに終わっている。女子生徒の呼び方は苗字または下の名前を呼び捨てにしているが、例外として『ズッコケ(秘)大作戦』では転校生の北里真智子を「マコ」というあだ名で呼んでいた。


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