トップクレジットであり、ジョー役のマーロン・ブランドは冒頭十数分の出演であったにもかかわらず、ギャラは主役のクリストファー・リーヴの25万ドルの10倍以上である300万ドルであった。また、ブランドは下を向いているシーンが多かったが、これはいつものようにブランドが台本を覚えてこなかったため、スタッフがそこかしこのセットに、ブランド専用のカンニングペーパーをセットしていた。その上セットだけではなく、赤ちゃんだった頃のカル=エルのオムツにも台詞が書かれていたという。
リーヴはタイトルロールを演じたにもかかわらず、タイトル前のクレジットで名前が出ない。出たのはすでにスター俳優であったマーロン・ブランドとジーン・ハックマンである。
クラークの学生時代を演じたのはジェフ・イーストだが、台詞は全てリーヴによって吹き替えられており、鼻にも特殊メイクが施されている。
汽車に乗った幼いロイスの両親を演じているのは、1948年の劇場作品でスーパーマンを演じたカーク・アレンと、同じくロイスを演じたノエル・ニール。ノエル・ニールは50年代のジョージ・リーヴス主演のTVシリーズにもロイス役で出演し、2006年公開の『スーパーマン リターンズ』ではルーサーに財産を騙し取られる富豪役としてカメオ出演している。
本作ラストにおけるスーパーマンがロイスのためにとった行動は、本来は続編である『II』のラスト用に考えられたものであり、当初の予定では宇宙に打ち上げられた核ミサイルが爆発し、ファントム・ゾーンに閉じ込められていたゾッド将軍らが解放されるというものだった[7]。
本作は企画段階でガイ・ハミルトン監督、オーティス役にピーター・ボイルを予定していたが、何れも降板した[8]。 2000年にディレクターズ・カット版が公開された。その際フィルムの修復が行われたが、映像より音声の劣化が著しく、音響効果は一新されている。 本作製作の時点で次作『スーパーマンII/冒険篇』の製作が決定しており、冒頭で次作の敵であるゾッド将軍らが登場している。 2006年の『スーパーマン リターンズ』は本作および『スーパーマンII/冒険篇』の続編となっており、2004年に死去したマーロン・ブランド演ずるジョー=エルをCGで再現している。 Rotten Tomatoesによれば、74件の評論のうち高評価は93%にあたる69件で、平均点は10点満点中8.1点、批評家の一致した見解は「『スーパーマン』はユーモアと重厚感を巧みに融合させ、完璧なキャスティングであるクリストファー・リーヴを生かして、アメリカのポップカルチャー・アイコンに愛情のこもったノスタルジックな賛辞を贈る作品である。」となっている[9]。Metacriticによれば、20件の評論のうち、高評価は16件、賛否混在は4件、低評価はなく、平均点は100点満点中81点となっている[10]。
ディレクターズ・カット
続編
評価
受賞
1978年度アカデミー特別業績賞(視覚効果)
1979年度ヒューゴー賞最優秀映像作品賞
1979年度サターン賞SF映画賞、特殊効果賞、プロダクションデザイン賞、音楽賞、主演女優賞
書籍
『原作 スーパーマン』 エリオット・マッギン著、手塚治虫訳 講談社(1979年6月12日) ASIN B000J8GFPW
映画のノベライズではなく、70年代当時の原作コミックの設定に基づいたオリジナルストーリー。
その他
ロイスとクラークがデイリー・プラネット社出入り口の回転ドアを通過する場面で、ドアのガラスに監督のリチャード・ドナーの姿が反射して写っている。
「孤独の要塞」では無数のクリスタルがクリプトン星と共に散ったスーパーマンの両親のメッセージを伝えるほか、教育用ビデオとしての役割も果たす。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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