ジョー・シャスターは自身の作風の影響としてウィンザー・マッケイの『リトル・ニモ』、バーン・ホガース、アレックス・レイモンド(英語版)、ミルトン・カニフ(英語版)、ハル・フォスター(英語版)、ロイ・クレイン(英語版)を挙げている[7]。スーパーマンのコスチュームはレスラーやボクサー、ストロングマンなどからインスピレーションを受け、シャスターは当初はスーパーマンに古典的なヒーローのように編み上げのサンダルを履かせることを考えていた[9]。ケープは当時のパルプ・マガジンの冒険活劇のヒーローの多くが身につけていたため。 本名:カル?エル (Kal-El) 地球名:クラーク・ケント (Clark Kent) 高度な文明を誇りながらも太陽が寿命を迎え、滅亡の危機に瀕していたクリプトン星。科学者のジョー?エル
人物
ロケットはアメリカ合衆国カンザス州のスモールヴィル(英語版)に飛来、そこで暮らしていたジョナサン・ケントとマーサ・ケント夫妻に拾われ、カル?エルは「クラーク・ジョセフ・ケント」と名付けられる。スモールヴィルではラナ・ラングやピート・ロスといった生涯の友人を得て、成長したクラークは自分の能力を世の為に役立てる事を誓い、大都会メトロポリス(英語版)(州は不明、ゴッサムシティ近郊)へ移住する。デイリー・プラネット新聞社(英語版)[注釈 1]に入社し、スーパーマンとクラーク・ケントとしての二重生活を送る。
デイリー・プラネットではロイス・レイン、ジミー・オルセン、ペリー・ホワイトと出会った。ロイスとはしばらくの間は同僚記者としての関係が続いたが、交際を経てプロポーズをする[10]。その後さらに紆余曲折を経て結婚、クラークとロイスとの間に息子のジョナサン・サミュエル・ケントが誕生した[11]。クラークは一度は姿勢の違いからデイリー・プラネット社と袂を分かちフリージャーナリストとなり、ケント一家は息子のジョンを育てるために安全な場所を求めてカリフォルニア州へ移住する。子育てをしている間、スーパーマンは黒いコスチュームに変えて人知れず活動し、ジョンの成長後にニューヨーク州へ戻りデイリー・プラネットへ復帰する[12]。 スーパーマンを特徴付ける設定として原作コミック、アニメ、ゲーム、実写作品などで共通している能力。ただし、能力の数値は時期やメディアによって変わる。また、初期は空を飛ぶことが出来なかった。「走れば弾丸より速く、力は機関車よりも強く、高いビルディングもひとっ跳び」というフレーズは、飛行能力がなくジャンプで跳び越えていたことに由来する。飛行能力は第10話のエピソードを担当した作家がスーパーマンの能力を把握しておらず飛ぶことができたと勘違いして描いたのがそもそもの始まりである。※能力値は、エピソードにより下記より遥かに大きい。 1930年代?1980年代に原作コミックで使われていた能力[13]。その珍妙さから徐々に使われなくなったが、アニメやスピンオフ作品などでは度々スポットが当てられる。
能力と弱点
主な能力
80万トンの物体を持ち上げる怪力。
40メガトンの核爆発に耐える耐久力。銃弾も受け付けず跳ね返してしまう。
最高時速800万kmで飛行。
刃物や銃撃を見切る動体視力。
鋭敏な視覚(望遠・透視・赤外線・X線)。透視能力をもっているが、鉛は透視できない。
眼から熱線(ヒートビジョン)を放射。
吐く息で物体を凍結させる(スーパーブレス)。空気を肺で圧縮することで液体窒素にする。
太陽エネルギーが力の源。後述の「黄色い太陽」の太陽光の影響で数々の能力を発揮している。
人間と同じように酸素呼吸しているが、空気を肺で圧縮することで宇宙空間でも行動可能。
その他の能力
スーパー腹話術:敵を混乱させるために用いられる[注釈 2][注釈 3]。
スーパー催眠術:正体が発覚しそうになった時に使っていた。現在もメガネで微弱な催眠波を放っている。
スーパー数学:超高速で計測・計算を行う。
スーパー機織り:即席でウェディングドレスを織る。
スーパー変身:顔や姿を変える。
スーパー健忘キス:キスで相手の記憶を消す[14]。
スーパーセロファン:胸のSのシンボルマークを投げて敵を捕縛する[14]。