役名俳優日本語吹替
テレビ東京版
(吹替補完版)
スーパーマン
クラーク・ケントクリストファー・リーヴ佐々木功
ロイス・レーンマーゴット・キダー弥永和子
レックス・ルーサージーン・ハックマン藤本譲
ペリー・ホワイトジャッキー・クーパー神山寛
ジミー・オルセンマーク・マクルーア
クリストファー・リーヴのストーリー原案への参加、および3作目では不在だったレックス・ルーサーの復活をセールスポイントとした。前作『スーパーマンIII/電子の要塞』の後、ワーナー・ブラザースと契約を解消した製作総指揮およびプロデューサーのアレクサンダーとイリヤ・サルキンド親子は映像権をキャノン・フィルムズに売却。オリジナル・キャストやテーマ曲を引き継いだことから、サルキンド親子の名もシリーズ創始者としてクレジットされている。
予算は$17,000,000で、製作したイスラエル系独立プロダクションのキャノンはジャン=クロード・ヴァン・ダム、チャック・ノリス、シルヴェスター・スタローン主演作などの小・中規模アクションを得意としてきたスタジオである。会社の規模拡張に従い、本シリーズの製作権を獲得したが、公開までに財務上の問題を抱え「制作陣は本作の歴史的ヒットを願わずにはいられません」と当時報道される状況だった[3]。
VFXも前3作はオプチカル処理による丁寧な合成がなされていたが、本作ではビデオ合成が採用されている[注 1]。上映時間も1時間半に短縮しコストを最小限に抑えている。
これまでジーン・ハックマン、クリストファー・リーヴの順にクレジットされていたが、本作のオープニングで初めて両者が逆転してクレジットされた。
劇伴も1作目同様ジョン・ウィリアムズの起用を予定してたものの、ウィリアムズのスケジュールがつかなかったため1作目のスコアとウィリアムズが新たに書き下ろしたスコアを基にウィリアムズやゴールドスミスのオーケストレーションを長年担当していたコーレッジが編曲して本編に使用している。
演奏はドイツのグランケ交響楽団だが、コーレッジが楽団の表現力に満足できなかったために半分近くをナショナル・フィルで追加録音した。サントラは当時予定されていたものが頓挫し、現在は限定版がいくつか発売されている。
スーパーマンが核廃棄の演説をするシーンは非常にカタルシス溢れるものになっており、ネットの反核の動画としても借用されていたりする。
ヨーラム・グローバスは「持てる力すべてを使って製作すべき作品だったが、数多くの作品を同時進行していたためそれができず『失敗作となった』」と明言している[4]。
映画はヒットせず、後の『スーパーマン リターンズ』においても、3作目と本作の存在はなかったことにされている。 Rotten Tomatoesによれば、49件の評論のうち高評価は10%にあたる5件で、平均点は10点満点中3.1点、批評家の一致した見解は「スーパーマン・シリーズは本作でどん底に落ちた。アクションは退屈、特殊効果は安っぽく見える上に、どの俳優もプロットの行方に興味がないように見える。」となっている[5]。Metacriticによれば、18件の評論のうち、高評価は1件、賛否混在は2件、低評価は15件で、平均点は100点満点中24点となっている[6]。
作品の評価
脚注
注釈^ ラストカットのみ、前3作と同じカットを流用しているためクオリティの差は鑑賞時にも確認できる。
出典^ a b “Superman IV: The Quest for Peace
^ “ささきいさお:30年ぶりに「スーパーマン」吹き替え 完全版放送で「永久保存します」”