スーパーボウル
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そのため、フロリダ州カリフォルニア州アリゾナ州といったある程度温暖な地域やニューオーリンズアトランタミネアポリスデトロイトといったドーム球場を持つ都市などに開催地が偏ってしまうという事が難点として挙げられる。特に寒冷地で開催される場合、ドーム球場がすでにあるか、開催までに建設されることが絶対条件とされてきた。実際、第44回ニューヨーク第49回カンザスシティでそれぞれ開催予定だったが、前者はニューヨーク・ジェッツのドーム球場新設、後者はカンザスシティ・チーフスの本拠地アローヘッド・スタジアムの改修が白紙になったためにいずれも撤回され別の開催地に変更されている。しかし第48回の開催地はニューヨーク近郊のニュージャージー州イーストラザフォードに建設されたメットライフ・スタジアムとなった。同スタジアム周辺の2月の平均気温は-4℃近くという寒冷地であり、過去の例から考えると極めて異例の決定となった[12]。実際多くのNFL関係者が「寒冷地での開催は一度きりの例外」と語っている[13]
スーパーボウルの呪い

長年スーパーボウル開催のスタジアムを本拠とするチームはそのシーズンのスーパーボウルに出場したことがなく、このことは、スーパーボウルの有名なジンクスとなっていた。2019年シーズンまでにマイアミ・ドルフィンズは11回、ニューオーリンズ・セインツは10回ホームスタジアムが開催地となったものの[注 1]、1度も本拠地開催のスーパーボウルに進出できていない[注 2]。なお、カリフォルニア州パサデナにあるローズボウルで開催された第11回第14回のスーパーボウルにオークランド・レイダースロサンゼルス・ラムズがそれぞれ出場したが、いずれもオークランドロサンゼルスをフランチャイズとするチームではあるが、ローズボウルは本拠地ではない。第19回にはサンフランシスコ・フォーティナイナーズが、隣接市にあるスタンフォード・スタジアムでのスーパーボウルに出場したが、これも同様である。第48回は、当時NFLで唯一2つのチームが本拠地とするメットライフ・スタジアムで開催されることになったことでジンクスが破られる可能性が例年より高まったが、ニューヨーク・ジャイアンツニューヨーク・ジェッツともにプレーオフにすら進出できなかった。2017年シーズン、ミネソタ・バイキングスがスーパーボウル開催地をホームとするチームとしては過去最高のレギュラーシーズンの戦績13勝3敗を記録し、NFC第2シードを手にした。しかし、そのバイキングスもNFCチャンピオンシップでフィラデルフィア・イーグルスに敗れてしまい、スーパーボウルに進出することはできなかった。しかし、2020年シーズンにNFC第5シードから勝ち上がったタンパベイ・バッカニアーズがNFCチャンピオンシップでグリーンベイ・パッカーズを破り、本拠地であるレイモンド・ジェームス・スタジアムで更にNFCチャンピオンが奇数回のホームチーム扱いで第55回への進出を決めたことでこのジンクスが破られることになり、タンパベイはこの大会を優勝で飾っている。呪いの解けた翌年第56回には再び開催地SoFiスタジアムを本拠とするロサンゼルス・ラムズがAFCチャンピオンがホームチーム扱い(NFCのラムズはロード扱い)だけど進出してこちらも勝利している。
ハーフタイムショー詳細は「スーパーボウルのハーフタイムショー」を参照第46回スーパーボウルハーフタイムショーでパフォーマンスするマドンナ

大会主な演者
第25回(1991年)ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック
第26回(1992年)グロリア・エステファン
第27回(1993年)マイケル・ジャクソン
第28回(1994年)クリント・ブラック(英語版)
第29回(1995年)パティ・ラベル
第30回(1996年)ダイアナ・ロス
第31回(1997年)ブルース・ブラザーズ
第32回(1998年)ボーイズIIメン
第33回(1999年)グロリア・エステファン
スティーヴィー・ワンダー
第34回(2000年)フィル・コリンズ
第35回(2001年)エアロスミス
第36回(2002年)U2
第37回(2003年)シャナイア・トゥエイン
第38回(2004年)ジャネット・ジャクソン
第39回(2005年)ポール・マッカートニー
第40回(2006年)ローリング・ストーンズ
第41回(2007年)プリンス
第42回(2008年)トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
第43回(2009年)ブルース・スプリングスティーン
第44回(2010年)ザ・フー
第45回(2011年)ブラック・アイド・ピーズ
第46回(2012年)マドンナ
第47回(2013年)ビヨンセ
第48回(2014年)ブルーノ・マーズ
第49回(2015年)ケイティ・ペリー
第50回(2016年)コールドプレイ
第51回(2017年)レディー・ガガ
第52回(2018年)ジャスティン・ティンバーレイク
第53回(2019年)マルーン5
第54回(2020年)ジェニファー・ロペス
シャキーラ
第55回(2021年)ザ・ウィークエンド

前半と後半の間に行われるハーフタイムショーに代表されるエンターテインメントも有名であり、特に1993年のマイケル・ジャクソン以降は、毎回有名歌手等によるミニコンサートが開催されるほか、試合前の国歌独唱にも多くの有名歌手が起用されている。2005年のハーフタイムショーを任されたポール・マッカートニーが「スーパーボウルでライブを頼まれるほど名誉なことはない」と声明を発表するなど[14]、世界的アーティストにとっても非常に権威のある舞台となっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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