多くのスーパーヒーローは独立して行動する。しかし、多くのスーパーヒーロー・チームも存在する。ファンタスティック・フォーやX-メンのような幾つかのチームはメンバーが共通の起源を持っており、通常はグループで行動する。また、インクレディブル・ファミリーはスーパーパワーを持った親と子供の家族である。DCコミックスのジャスティス・リーグやマーベル・コミックのアベンジャーズは別々の起源を持ち独立して活躍するヒーローから構成されるオールスター・チームであり、大きな危機に直面するとチームアップする。
1940年代に導入されたスーパーヒーローは子供をサイドキックにしていた(キャプテン・アメリカとバッキー、バットマンとロビン)。スーパーヒーローが洗練されて読者の年齢層が上がるにつれて少年向けのキャラクターの必要性が減った事と子供を危険に晒す行為が受け入れられなくなった事により、子供をサイドキックにすることは一般的でなくなった。サイドキックはスーパーヒーローとは別の分類と見なされる。
スーパーヒーロー・フィクションはファンタジー・アドベンチャーの一種として考えられているが、多くのジャンルにまたがっている。幾つかのスーパーヒーローのフランチャイズは似ており、クライム・フィクション(バットマン、スパイダーマン、デアデビル)、ホラー・フィクション(ヘルボーイ、スペクター)、パラノイド・フィクション(ウォッチメン、マーベルマン)、および従来のサイエンス・フィクション(例えばグリーンランタン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)である。
彼らの住む架空の宇宙では、スーパーヒーローに対する一般の認識は大きく異なる。スーパーマンやファンタスティック・フォーのような幾つかのキャラクターは尊敬されており、重要な市民団体の指導者、さらには有名人として見られている。ハルク、スパイダーマンのようなキャラクターやウォッチメンでは、不信感や露骨な敵意を向けられている。 スーパーヒーローのコスチュームは大衆に対してヒーローを認識させるのに役立つ。キャラクターの魅力を高め、スーパーヒーローの名前やテーマが組み込むためにコスチュームはカラフルになっている。例えばデアデビルの着る真紅のコスチュームは悪魔、キャプテン・アメリカのコスチュームはアメリカ合衆国の国旗、バットマンのコスチュームは大きなコウモリ、スパイダーマンのコスチュームは蜘蛛の巣模様を特徴を備えている。 スーパーヒーローのコスチュームは、以下のような多くの機能を持つ。
コスチュームの特徴
シークレット・アイデンティティを維持するスーパーヒーローはしばしば覆面を着用する。覆面はロビンとグリーン・ホーネットのようなドミノマスクや、スパイダーマンとブラックパンサーのようなフルフェイスマスクなど様々である。最も一般的なものは、顔の上部を覆い口と顎を露出したマスクである。これは信じられない偽装力と認識できる表情の両方を可能にする。注目すべき例外はスーパーマンであり、彼は犯罪と戦う時に何も着用していない。ドクターフェイトやマグニートーなど一部のキャラクターはヘルメットを着用している。
通常は胸に様式化された文字やアイコンのようなシンボルマークが描かれている。例えばスーパーマンの「S」、バットマンのバットシンボル、スパイダーマンのスパイダーエンブレムなど。多くの場合、グループまたはリーグは共通のシンボルを使用している。例えばファンタスティック・フォーの「4」、X-MENの「X」、インクレディブル・ファミリーの「i」など。
タイツやスパンデックスなど体に密着するコスチュームを着る。このような衣装はキャラクターの肉体の美しさを強調し、それを再現するイラストレーターのためにシンプルなデザインを提供する。
最も広く知られたバットマンとスーパーマンという2人のスーパーヒーローがマントを着用しているため、マントを着たスーパーヒーローは最も広く認識されている。ウォッチメンやMr.インクレディブルでは、現実的に見たマントの致命的な欠点を指摘されている。
ほとんどのスーパーヒーローのコスチュームは正体を隠してイメージを認識させるだけだが、実用的な機能を持つコスチュームも存在する。例えば、ヴェノムのシンビオート・スーツとスポーンのネクロプラズミック・アーマーは両方の着用者に大きな助けとなっている。アイアンマンのアーマーは彼を保護して技術的な利点を与える。
扱われるテーマによって、ある種のスーパーヒーローは様々な職業やサブカルチャーを象徴する衣装を身に纏う。魔法の力を持つザターナは手品師の衣装(シルクハットとタキシードの上着、網タイツと黒のレオタード)、オートバイに乗るゴーストライダーは革のジャケットなどバイクファッションを着ている。