スーパーヒーロー映画
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1990年代はコミックブック・ブームとスーパーヒーロー映画を含むコミック・ムービーの成功を収めた[14]。21世紀に入るとより収益性の高いスーパーヒーロー映画に関心が集まり、その多くがマーベルエンタープライズ作品だった。テレビシリーズ『X-Menシリーズ』の成功を受け、20世紀フォックスは1994年に同作の映画化の権利を取得した[15]。また、コロンビア映画は『メン・イン・ブラック』の成功後、1999年に『スパイダーマン』の映画化の権利を取得した[16]。2000年に公開された『X-メン』は興行的な成功を収めてフランチャイズ化され[17]、同年公開の『アンブレイカブル』も成功を収め、ジャンルに現実主義的な要素を加えることになった[18][19]。その後、2002年に『スパイダーマン』が公開され、最大規模のヒット作となった[20]。同作はチケットやDVDの売り上げが良かったため、2000年代には『デアデビル』『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』『ハルク』『キャットウーマン』『ヘルボーイ』『The Punisher』『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』『バットマン ビギンズ』『巨大怪物 マンシング』『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』『ゴーストライダー』『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『ウォッチメン』など毎年複数のスーパーヒーロー映画が公開された。

複数のメディア評論家は、アメリカ同時多発テロ事件以降の西洋社会の政治的・社会的風土が新世紀におけるスーパーヒーロー映画フランチャイズの人気が高まった原因と見ており[21]、また特殊効果技術の進歩が重要な役割を果たしたという意見も見られる[22]。別の意見として、原作漫画のジャンルの柔軟性を活かした様々なストーリーを観客に提示していることが挙げられている。共通の要素としては全てのヒーローが特殊な能力を持ち独特なコスチュームを着ていることを特徴としており、ホラー(『ブレイドシリーズ』)、スリラー(『アンブレイカブル』)、時代劇(『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』)、スペースオペラ(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)、ファミリー・コメディ(『Mr.インクレディブル』)、ティーンエイジ・コメディ(『スパイダーマン:ホームカミング』)、強盗映画(『アントマン』)、政治ドラマ(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』)、西部劇(『LOGAN/ローガン』)など様々なジャンルが用いられている[23]

この期間には『ブレイド2』『X-MEN2』『スパイダーマン2』『ブレイド3』『エレクトラ』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』『TMNT』『スパイダーマン3』『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』『ダークナイト』『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』などのシリーズ続編やスピンオフ作品が製作された。続編やスピンオフ作品の製作が終わると、それまでの設定をリセットして新しく作り直すリブート作品が製作され、『バットマン ビギンズ』『インクレディブル・ハルク』『パニッシャー: ウォー・ゾーン』が公開された。2006年公開の『スーパーマン リターンズ』は第2作『スーパーマンII/冒険篇』の続編として製作され、第3作以降の設定は踏襲されていない[24]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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