スーパーチャージャー
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[注釈 3]吸気管内圧力を利用して開閉する過給気バイパスバルブにより走行負荷状態に応じて過給をオン・オフする方式とを採用した。その後、ヴィヴィオプレオR1R2ステラでもスーパーチャージャーを採用し、プレオでは燃費対策として、日本車として初めて低圧過給(マイルドチャージ)を採用した。軽商用車ではサンバーにスーパーチャージャーが搭載されたが、エンジンルームのスペースの都合上インタークーラーは装備されなかった。
ダイハツ工業
1987年(昭和62年)にハイゼットトラックのEB型550 ccエンジンで採用されたものの、補機スペースの関係でエアコンとの同時装着ができないなど制約が多く、660 cc化された際に廃止された。
スズキ
1987年(昭和62年)にキャリイで採用され、1989年(平成元年)に実施された大規模なマイナーチェンジの際に廃止された。
三菱自動車工業
1986年(昭和61年)発売のS10系2代目デボネアVの2,000 cc V6(6G71型エンジン)モデルで初めて採用された。続いて1987年(昭和62年)に軽トラック三菱・ミニキャブ、軽ワンボックス三菱・ブラボーでU14/U15T(548 cc、直列3気筒3G81型エンジン)に採用され、1990年(平成2年)に660 ccモデルが追加された後も併売された。
マツダ
1993年(平成5年)10月に発売されたユーノス・800で、量産車初のミラーサイクルエンジンであるKJ-ZEM型 V6 DOHC 2,300 ccエンジンにIHI製リショルム・コンプレッサーが採用された。また、2019年令和元年)からMAZDA3に搭載されたSKYACTIV-Xには、イートン製のスーパーチャージャーが採用されているが、これはマツダが「高応答エアサプライ」と呼ぶ「送風機」で、過給器の扱いではない[14]
本田技研工業
2013年(平成25年)にCR-Zがマイナーチェンジした際に無限・RZ(コンプリートカー扱い)として300台限定で販売された。ホンダの市販車において唯一のスーパーチャージャーの搭載例となっている。
川崎重工業(二輪車製造事業部、現:カワサキモータース
Ninja H2シリーズ(H2、H2R、H2SX)及びZ H2に、スーパーコンピュータ「」でインペラの気流解析を行い開発した遠心式スーパーチャージャーを搭載。日本国内でスーパーチャージャーを装備した車種はこの4車種のみであり、H2・H2Rはパワー型、H2SX・Z H2はバランス型スーパーチャージャーとされている。
日本国外アフターマーケットの例
イートン製スーパーチャージャーを組み込んだ、スティレンのキット

北米向け車種でスーパーチャージャーの採用例は多く、ジャガーランドローバーメルセデス・ベンツなどの欧州各メーカーが、主に北米向けとしてスーパーチャージャー装備車をラインナップしている。また、アフターマーケット用にルーツブロアーやリショルムコンプレッサーが市販されており、ライトトラックの動力性能向上のためにも利用されている。北米日産が生産するピックアップトラックフロンティアと、それをベースとした廉価SUVである、エクステラのハイパフォーマンスバージョンとして、V6、3.3Lガソリンエンジンにスーパーチャージャーを追加した、VG33ER型がある。

ヨーロッパではメルセデスベンツがルーツブロアーおよびリショルムコンプレッサーを使用している。直列4気筒にはルーツブロアーが組み合わされ、AMGモデルのV6、V8にはリショルムコンプレッサーが組み合わされる。リショルムコンプレッサーについては大排気量のV8エンジン63エンジンに置き換えられつつある。

オートバイ用エンジンでもプジョー・モトシクルから、スーパーチャージャー搭載のスクーターであるプジョー・ジェットフォース・コンプレッサーが、2005年から数年間販売されていた。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 何らかの理由によりスーパーチャージャーへの空気の供給が断たれた場合、非常に大きな騒音が発生する。ターボ車ではこのような音は構造上発生しない
^ 日産・ノートなど
^ 軽自動車の4気筒エンジンという特性上、低速トルクを補うにはターボラグのないスーパーチャージャーが最適という当時の富士重工の車両開発担当者の判断によるものである

出典^ 『ボッシュ自動車ハンドブック』シュタールジャパン、2003年、436頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4990476808。 
^ a b 航空工学講座10 「航空用ピストン・エンジン」日本航空技術協会 1989年第1版 第4刷 ISBN 4-930858-10-0
^ a b c d 『大車林 自動車情報事典』三栄書房、2003年。ISBN 978-4-87904-678-9。 
^ “ロータリ・ブロワ(ルーツ式)の手引き 3.ロータリ・ブロワ(ルーツ)の歴史”. 2015年11月30日閲覧。
^ a b 兼坂弘著『究極のエンジンを求めて』より。
^[1]
^ a b “ ⇒スーパーチャージャー/SUPERCHARGER”. 株式会社エッチ・ケー・エス. 2015年12月1日閲覧。
^ “ ⇒自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2015 ヴァレオ プレスキット” (pdf). 2015年12月1日閲覧。


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