スマウグ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

実写映像作品では全長130mまたは「ボーイング747の2倍 (140?152mほど)」[9]、片方の翼にボーイング747が収まるとされている[10]。一方、ビルボを演じるマーティン・フリーマンはスマウグの大きさは90mとメイキングで述べている。

製作段階では完成作品よりも更に巨大で恐ろしげな容姿をしていたとされ、原典通り4つ足をしていた[11]。完成作品ではより小型になり恐ろしさも減衰したのは、かつてゴラムにも同様に行われた措置であるが、これらの措置は「怪物ではなくキャラクター」を作り出すためのものであった(ゴラムも原著では大きく恐ろしげな怪物として描かれている)[9]

デザインの製作には非常に長い時間と労力が要され、第一作目や二作目の予告編中でも完成版とはデザインが異なっている。コンセプトアートの中には、バルログのようにジャックランタンの如く目や口内が白熱したものなど多数の個性的なデザインが存在した。

また、弱点の腹を覆うチョッキも映像作品ではなくなっており、腹にも鱗があることに変更された。しかし谷間の町の領主ギリオンによる黒い矢(原作と異なり複数あることになっており、竜殺しの魔力が秘められていることに変更されている)を用いたバリスタの一撃で鱗が一枚禿げておりそこが弱点ということになっている。

1977年の Rankin/Bass Productions によるアニメ映画作品版では体毛を生やし、などの哺乳類的な要素を顔に持つ独特の容姿をしていた。強力な視力は、目がサーチライトのように光ることで表現されている。ピーター・ジャクソンは、この作品を幼少時に鑑賞した事でトールキン作品の映像化の夢を抱いた(映画監督になることを志望)。スマウグの容姿については、スタジオジブリの前身であるトップクラフトがアニメーションを制作していたため、東洋の龍の影響があったのではないかという推測もある。[12]

Gene Deitch 製作の映像作品(1966年)では、極めておそろしく残虐な地球の古代の怪物 Slag と称されている[13]。原作とはキャラクター性や物語の設定が原作とは大きく異なり[14]、最期は宝物の上で寝ている最中にビルボ達によって弱点を射抜かれ討伐された。その際、ハート形のアーケン石を矢じりにしてカタパルトで射出していた。
その他

トールキンによるスマウグは、スマウグ属のトカゲ(英語版)の属名の由来になっている。
脚注^ 黄金竜(the Golden)とも呼ばれるが、書籍の挿絵などによっては赤く描かれていないことがある。
岩波少年文庫版の『ホビットの冒険(下)』の表紙では緑色に描かれている。
^ Karen Wynn Fonstad, 2002, The Atlas of Middle-earth 「中つ国」歴史地図 ― トールキン世界のすべて, 評論社
^ Tolkien, J. R. R., Christopher Tolkien, ed., The Peoples of Middle-earth, "The Appendix on Languages", p. 54。
^ “The 2012 Forbes Fictional 15”. フォーブス (2012年4月20日). 2015年12月7日閲覧。
^ J.R.R.トールキン 『ホビットの冒険』下巻 岩波少年文庫 2002年 115頁
^ 上記の秘密の通路にドワーフ達が逃げ込んだ際に、顎が入りきらなかったので、火炎と水蒸気を鼻から噴出した。
^ J.R.R.トールキン 『新版 指輪物語』上1 評論社 1992年 138頁
^ Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#144』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 195頁
^ a b Sullivan P.K., 2013, ⇒What Happened To Smaug’s Other Legs? ‘Hobbit’ FX Expert Explains, The Mtv News, 2014年12月8日閲覧
^ Failes I., 2014, ⇒Behind the scenes of Weta Digital’s Smaug, the fxguide, 2014年12月8日閲覧
^ Carolyn Giardina C., 2013, ⇒'The Desolation of Smaug:' Weta's Joe Letteri Reveals The Biggest VFX Challenges, The Hollywood Reporter, 2014年12月8日閲覧
^ Dennis C., 2018,「Lord Of The Rings: 16 Things You Didn't Know About Smaug」, Screen Rant
^ ホビット 竜に奪われた王国の劇中で、トーリン・オーケンシールドが龍を 「Slug」(なめくじ)と挑発したが、原作中での表現の他に当作品に対するオマージュであったかは不明
^ エレボールとエスガロスの生存者はトーリン将軍(人間である)とオリジナルキャラクターのミカ王女ら3人のみで、ビルボも加えて旅の一行は4人と少ない(ガンダルフを除く)。










J・R・R・トールキンの『ホビットの冒険
出版

英語版(英語版)

初期アメリカ版(英語版)

ホビット ゆきてかえりし物語 第四版・注釈版(英語版)

翻訳(英語版)

キャラクター

ビルボ

ガンダルフ

トーリン・オーケンシールド

バーリン

ドワーリン

フィーリ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:25 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef