東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)では、読売新聞東京本社の支社である「読売新聞中部支社」から発行している。1979年に当時の中部読売新聞社(現・読売中部支社)が当時の報知新聞の中部版「報知スポーツ」として発刊したのが始まりである。創刊当初は題字は朱色・見出しはモノクロと、東京・大阪版とは逆であった[8]・[9]。
中部読売新聞社は1988年6月1日に読売興業へ統合されたうえで「読売新聞中部本社」→2002年4月の読売新聞の持株会社化により「読売新聞東京本社・中部支社」となるものの、発行元・題字などの各種発行形態に大きな変更はなかったが、1996年に他の地域と同じスポーツ報知と題号を変更した。ただし、他地域が報知新聞の題号を紙面に併記しているのに対し、中部地域のものはスポーツ報知の題号のみ(1面の日付の下の小題字も他地域が緑地の「報知新聞」であるのに対し、中部版は「スポーツ報知」のロゴで掲出。各面の「第三種郵便物認可」のクレジットの横には「報知新聞」と表記されているが中部版は表記なし。ただ2015年ごろから、題字下の著作権クレジットには「c読売新聞社、報知新聞社」と並列記載されている)である。1部売りは中部版のみ100円(同一地区で発行される中日スポーツも一部売りは100円。他地域は130円)だったが、2012年4月1日より120円となり、同一地区で発行される日刊スポーツ、スポーツニッポンと同一価格となった(ただし日刊およびスポニチ同様、他地域より10円安くなっている。中日スポーツは2012年5月に110円に、さらに2013年4月1日より120円に値上げし、中部版エリアで発行される朝刊スポーツ紙はすべて120円となる)。2014年4月1日、消費税が5%→8%に増税になったのに伴い、130円に値上げされた。中日スポーツや日刊スポーツ(大阪版)同様、アダルト記事が宅配版・即売版とも掲載されていない。
プロ野球とJリーグ(シーズン中)の試合・テレビ放映日程の表は原則東京版と同じものであるが、東海地方の読者に配慮するため、欄外に「東海地方の中継」として記載されている[注 1]。また中央競馬の記事は、中京競馬場が関西地区扱いであるため、大阪本社製作のものを収録している。
また、東海3県内で発売されるスポーツ紙では唯一、新聞休刊日における特別版を発行していない(その際は「あすの本紙は休みます」と1面の隅に小さく表示される)。このため、休刊日特別版に掲載される読者プレゼント(懸賞企画)は休刊日翌日の通常版に1日遅れで掲載される。※三重県地方はその多くは中部版で伊賀、熊野・東紀州地方は大阪版を採用しているが、報知に関しては伊賀地方のみが大阪版、熊野・東紀州を含むその他の地域は中部版となる。なお、1988年6月1日に中部読売が読売新聞本体(実際には関連会社・よみうり)に統合・再編されるまで(即ち中部読売時代)は、伊賀を含む三重県全域で中部版を発行していた。 1997年11月、それまでスポーツ報知が発行されていなかった九州・山口地方での発行を目的に、株式会社よみうりが子会社として「株式会社スポーツ報知西部本社」を設立。1998年3月からスポーツ報知を福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、山口県に向けて発行。 スポーツ報知は1998年以前まで九州(山口県以西)では発行されていなかったが、九州版の発行でスポーツニッポン、日刊スポーツに続いて全国をカバーするスポーツ新聞となった(沖縄県では発行されていないが、沖縄では東京版が空輸によってコンビニで販売されている)。2002年7月の読売グループ再編により、現在は読売新聞西部本社の子会社となっている。※九州地区の読売新聞販売店(YC)では、九州スポーツ(東京スポーツの九州版)をスポーツ報知が九州に進出する前から扱っている。
スポーツ報知西部本社
沿革スポーツ報知旧東京本社(港区 左端)2008年1月1日からスポーツ報知大阪本社が入居している読売大阪ビル「報知新聞」がメイン題字だった頃のホーロー看板(右から2つ目)を設置する新聞販売店1949年以前については「報知新聞」を参照
1949年12月30日 - 一般紙であった報知新聞の経営難により、読売新聞系スポーツ紙となる。
1964年 - 大阪本社より関西版発行。
1970年 - 北海道支社(現・北海道支局)で現地印刷開始。
1979年 - 中部読売新聞社(1988年2月から中部読売新聞本社→同年6月から読売新聞中部本社→2002年7月から読売新聞中部支社)より「報知スポーツ」創刊。
1990年 - スポーツ紙移行40周年を記念して東京新社屋が東京・港区港南に完成。
1991年 - 2月、同じくスポーツ紙40周年記念の一環として東京、大阪、北海道版の題号を「スポーツ報知」と変更。(旧来の報知新聞の題号も併用しているが、1997年までは欄外題字は「報知新聞」の題号を継続していた。現在は日付掲載部分=概ね1面左上と、2ページ目以後の各ページの「第三種郵便物認可」のクレジットの横に小さく載せている程度。名古屋はスポーツ報知の表示のみ[6])
1996年 - 中部版の題号を「スポーツ報知」に変更。