科学に対する態度はハードSFとは対極的である。例えばなんらかの疑似科学的な説明で、あるいはそれさえなしで相対性理論を無視して光速の壁を破るのはほぼ基本であった[15]。それ以外の物理法則や科学常識も、ストーリーの都合に合わせて何らかのもっともらしい疑似科学的な説明を入れて無視する、時にはそれすらなしで無視するなど荒い内容が見受けられた。
スペースオペラの一部はミリタリーSFともオーバーラップしており、未来の兵器を使った宇宙戦争を大々的に描くこともある。軍隊や兵器技術をまじめに描く場合もあり、中にはそのような戦争が人類に与える影響を考察する作品もあるが、多くの場合は軍事フィクションに単にSF的装飾を施したものと言える。このような作品を「ミリタリー・スペースオペラ」と呼ぶこともあり、例えば評論家 Sylvia Kelso はL・M・ビジョルドの『ヴォルコシガン・サガ』をそのように評した[16]。 ヒューゴー賞の長編小説部門では、候補作にスペースオペラ(あるいはそれに近い作品)があるとそれが受賞することが多く、特に1982年から2002年まではその傾向が強かったといわれている[1]。 フレドリック・ブラウンの『発狂した宇宙』の主人公は頭脳明晰なSF雑誌編集者で、ある日突然別の時間線に転送される。そこは、スペースオペラに描かれるような世界だった。 ハリイ・ハリスンの『宇宙兵ブルース メル・ブルックスの1987年の映画『スペースボール』は『スター・ウォーズシリーズ』のパロディであり、様々なスペースオペラのキャラクターも登場している。
評価
パロディ
脚注・出典^ a b c d e f g h i j k l m n o Hartwell & Cramer 2006, pp. 10?18, Introduction
^ Tucker 1941, p. 8
^ Langford 2005, pp. 167?168
^ a b c d Dozois & Strahan 2007, p. 2, Introduction
^ Bleiler & Bleiler 1990, pp. 147?148
^ Bleiler & Bleiler 1990, p. 147
^ Clarke 1997
^ Hardy 1994, p. 56
^ Bleiler & Bleiler 1990, "Schlosser, J."
^ a b c McAuley 2003