スペンサー・デイヴィスはアイランドとの契約について、不公正なものでありヒットが何曲も出たにもかかわらず、大きな金額を見たことがなかったと回想している。彼は破産寸前だったが、オールマン・ブラザーズ・バンドの一曲にかかわり、なんとか破産を免れたという。その一曲に関する報酬は、過去の楽曲よりも大きかったという。彼はクリス・ブラックウェルと厳しく交渉し、ボブ・マーリー[注釈 3]、ロバート・パーマー、エディ&ホットロッズらの宣伝担当で収入アップをはかった。ウィンウッドはブラインド・フェイスやトラフィックを結成。佳作のアルバムを発表した。彼はツトム・ヤマシタズ・ゴーにも参加した。さらにソロとなってからは、数年ほど低迷したが、1981年には「ユー・シー・ア・チャンス」「アーク・オブ・ア・ダイバー」のヒットを放った。その後も「ヴァレリー」「ハイアー・ラヴ」「ロール・ウィズ・イット」のヒットを記録している。
スペンサー・デイヴィスは1970年代からジャズ作品のプロデュースなどを手がけた。彼はその後もライブを中心に活動したが、2020年に死去している。
「愛しておくれ」はブルース・ブラザーズなどにカバーされ[注釈 4]、ウィンウッドのライブでもレパートリーとして披露される。
ラインナップ
最新メンバー
ヨーロッパ
スペンサー・デイヴィス(Spencer Davis) - ギター、ボーカル
エディ・ハーディン(Eddie Hardin) - キーボード
ミラー・アンダーソン(Miller Anderson) - ギター
コリン・ホッジキンソン(Colin Hodgkinson) - ベース
ステフ・ポルツェル(Steff Porzel) - ドラム
アメリカ
スペンサー・デイヴィス(Spencer Davis) - ギター、ボーカル
エド・トゥリー(Ed Tree) - ギター
タラス・プロダニアック(Taras Prodaniuk) - ベース
ジム・ブレイザー(Jim Blazer) - ピアノ
トム・フィルマン(Tom Fillman) - ドラム
過去のメンバー
スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood) - ピアノ、リード・ギター、オルガン、ボーカル
マフ・ウィンウッド(Muff Winwood) - ベース
ピート・ヨーク(Pete York) - ドラム
フィル・ソーヤー(Phil Sawyer) - ギター、ボーカル
レイ・フェンウィック(Ray Fenwick) - ギター、ボーカル
ディー・マレイ(Dee Murray) - ベース、ボーカル
デイヴ・ヘインズ(Dave Hynes) - ドラム
ナイジェル・オルソン(Nigel Olsson) - ドラム、バック・ボーカル
ジョン・ヒッチコック(John Hitchcock)
チャーリー・マクラッケン(Charlie McCracken) - ドラム、ベース、バック・ボーカル
ディスコグラフィ
アルバム
『ゼア・ファースト・LP』 - Their First LP (1965年)
『セカンド・アルバム』 - The Second Album (1966年)
『オータム '66』 - Autumn '66 (1966年)
『ウィズ・ゼアー・ニュー・フェイス・オン』 - With Their New Face On (1968年)
Funky (1969年) ※初出タイトルは『Letters From Edith』
『グラッゴ』 - Gluggo (1973年)
『リヴィング・イン・ア・バック・ストリート』 - Living in a Back Street (1974年)
関連項目
ブルー・アイド・ソウル
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 年間チャートでは87位
^ いずれもレゲエのジャッキー・エドワーズ作詞作曲。前者はカバー
^ 「アイ・ショット・ザ・シェリフ」「ゲット・アップ・スタンド・アップ」など有名曲多数
^ 1980年の映画「ブルース・ブラザーズ」の中でも演奏されている
出典^ スペンサー・デイヴィス・グループ 2022年5月2日閲覧
^ スペンサー・デイヴィス死去 BBC 2022年5月2日閲覧
^ ⇒スティーヴ・ウィンウッド
外部リンク
⇒公式ウェブサイト