スペイン語
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スペイン語の話者数(2017年)、西語話者(第一言語または相当)、限定的話者、(百万人)[6]国人口話者率西語
話者限定話者備考
メキシコ123.5296.8%119.573.95スペイン語話者の4人に1人がメキシコ国内のメキシコ人、メキシコ系アメリカ人を含めると総話者に占める比率は3人に1人となる。
コロンビア49.2599.2%48.850.39総話者数の約1割である。
アルゼンチン44.0498.1%43.210.84
米国[注釈 6]325.7013.2%42.9315.08プエルトリコは別計上。セルバンテスの2015年の報告では米国のスペイン語話者は5260万人と推定しており、メキシコに次ぐ第2位の話者数となる[7]
スペイン46.5292.1%42.853.68
ペルー31.8386.6%27.564.26
ベネズエラ31.4397.3%30.580.85
チリ18.1495.9%17.400.74
エクアドル16.7895.7%16.060.07
グアテマラ16.5478.3%12.953.59
キューバ11.4299.7%11.390.03
ボリビア11.1583.0%9.251.89
ドミニカ共和国10.1797.6%9.930.02
ホンジュラス8.8998.5%8.750.12
パラグアイ6.9567.9%4.722.23
エルサルバドル6.3599.7%6.330.00
ニカラグア6.2297.1%6.040.18
コスタリカ4.9599.3%4.910.03
パナマ4.1091.9%3.770.33
プエルトリコ3.4199.0%3.380.03米国領
ウルグアイ3.4698.4%3.400.06
赤道ギニア0.8574.0%誤植0.22誤植: 原典に誤植あり。ウルグアイの話者数が反復している。
小計455.9394.6%431.5124.42米国以外の西語を公用語とする国の合計
合計781.6560.6%473.8138.62米国も含む

スペイン語以外が公用語である国におけるスペイン語の話者数(2017年)
西語話者(第一言語または相当)、限定的話者、(百万人)[6]国人口話者率西語
話者限定話者備考
アルジェリア0.180.05
オーストラリア0.120.38
ベリーズ0.170.02
ブラジル0.460.10
カナダ0.410.29
イスラエル0.130.05
日本0.11
スイス0.12
フィリピン0.0030.46母語レベルの話者の数は少ないが、スペインは旧宗主国であり学習者の数は多い。
モロッコ0.0071.53母語レベルの話者の数は少ないが、隣国であり限定的な話者の数は多い。
EU(スペイン以外)1.4030.98
その他0.130.40
合計3.2334.24

方言  スペイン語(カスティーリャ語)、スペイン全土で公用語   カタルーニャ語バレンシア語を含む)、地方公用語   バスク語、地方公用語   ガリシア語、地方公用語   アラン語、地方公用語   アストゥリアス語レオン語   アラゴン語

スペインにおける方言

スペイン語北部方言(Dialecto castellano septentrional)

カスティーリャ方言

レオン方言(Castellano leones)

ラ・リオハ方言(Dialecto riojano)

アラゴン方言アラゴン語とは別)


スペインの二言語地域におけるスペイン語バリエーション

ガリシア方言(ガリシア語)(Variedad del castellano de Galicia)

カタルーニャ方言(カタルーニャ語)(Variedad del idioma espanol en territorios catalanofonos、Idioma espanol en Cataluna)

バレンシア方言(バレンシア語)(Castellano de la Comunidad Valenciana、Castellano churro)


スペイン語南部方言(Dialectos castellanos meridionales)

マドリード方言(Castellano de Madrid)

ラ・マンチャ方言(Dialecto manchego)

ムルシア方言(Dialecto murciano)

アンダルシア方言(Dialecto manchego)

エストゥレマドゥーラ方言(Dialecto extremeno)

カナリア方言(Dialecto canario)



ラテンアメリカにおける各方言(Espanol de America)

アンデス・スペイン語

カリブ・スペイン語

リオプラテンセ・スペイン語

メキシコ・スペイン語(Espanol mexicano)

かつてはアラゴン地方(アラゴン語)、カタルーニャ地方(カタルーニャ語)、バレアレス諸島(カタルーニャ語)、バレンシア地方(バレンシア語)、アストゥリアス地方(アストゥリアス語)、レオン地方(レオン語)、ガリシア地方(ガリシア語)の言語がスペイン語(カスティーリャ語)の方言とされた時期もあったが、現在では、カタルーニャ語、バレンシア語、ガリシア語はいずれも独立した言語であると考えられており[注釈 7]、それぞれの地方において公用語とされている。アラゴン語、アストゥリアス語、レオン語もカスティーリャ語から派生した言語ではなく、その他のロマンス語同様、俗ラテン語が変化して今日に至っている言語であり、言語学的には別の言語であるが、カスティーリャ語の方言の扱いを受けることが多いのが現状である。
音韻
音韻対応

語頭にあった f の多くは h になり、その後発音上は消滅[注釈 8]。強勢のある e, o の多くは ie, ue に二重母音化(音割れ)。-ct- の多くは -ch- に変化。-ll- はフランス語の -ill-, イタリア語の -gli- に対応する。cl-, pl- の多くは ll に変化。現在の音素 /θ/ は古くはc /t?s/, z /d?z/ であり、別音素だった。語頭の s + 閉鎖音は前に e が付加(protesis)され、esc-/esqu-, esp-, est- となった。母音間の d は消滅していることが多い。語頭にあるあとに母音が続く i と母音にはさまれた強勢のない i は y に変化した。y は本来半母音だったが、摩擦音で発音されるのが一般的になった。二重母音における /-i/ の音は英語のそれと同じように語頭や語中では -i, 語末では -y とつづる(他のロマンス系言語の多くは y は外来語以外に用いない)。v は古くは /v/ と発音したが、b と同じ /b/ に変化し、その後、借用語において原語の v のつづりを b に置き換える傾向がある。一方、w は v に置き換えられることがある。

スペインで話されているスペイン語とラテンアメリカのスペイン語では、発音、アクセントが若干異なる。それ以外にも、地方により発音に差異が出ることがある。
母音

母音は a, e, i, o, u の5つで、日本語とほぼ同じである。ただし、u は標準日本語の「う」よりも口をすぼめて発音する。

長音、促音は無いが、アクセントのある母音はやや長めに発音されることが多いので日本語話者には長音に聞こえることがある。
二重母音・三重母音

母音のうち a, e, o を強母音、i (語末の y を含む)、u を弱母音とする。強母音 + 弱母音、弱母音 + 強母音、弱母音 + 弱母音の連続は二重母音、弱母音 + 強母音 + 弱母音の連続は三重母音となり、いずれも一音節で発音する。その場合の弱母音は、スペイン語学では音節主音の前の位置にある場合は半子音 (semiconsonante)[8]、音節主音の後ろの場合は半母音 (semivocal)[9]と呼んで区別する。国際音声記号 (IPA) では半子音の i は [j](ヨッド)[10]、u は [w](ワウ)[11]、また半母音はそれぞれ [i?]、[u?] で表記する[12]。弱母音 + 弱母音の場合、音節主音は後の母音である。

強母音 + 強母音の連続は母音接続で、二重母音とはならず、leer のように同じ強母音字が連続する場合を含め[注釈 9]、別の音節として発音する。また、弱母音字でもアセント (acento)[注釈 10]がある場合 (i, u) は強母音として扱う。

後述するように gue, gui, que, qui の u は黙字であり、二重母音の一部ではない。quiero のようにさらに母音字が続く場合は、黙字の u を無視したうえで、上記の規則に従う。ディエレシス(分音記号、クレマ)がある gue, gui の ue, ui は二重母音である。
アクセント

スペイン語のアクセント強勢アクセントである。

アセント (´)[注釈 10]がある語は、その音節に強勢がある。

アセントがない語の場合、

語末が母音か n, s のときは、最後から2番目の音節に強勢がある (grave, llana, paroxitona)。

語末が n, s 以外の子音(y を含む)ときは、最終音節に強勢がある (aguda, oxitona)。


語尾が -mente の副詞では、-mente を取り去った語に上記規則に従って第一強勢が、-mente の -men- に第二強勢(第一強勢より弱い)がある。例: ultimamente (ultima-) [?ultima?mente], solamente (sola-) [?sola?mente], igualmente (igual-) [i??wal?mente]

子音

子音字 b, ch, d, f, m, n, p, r, s, y はローマ字の日本語読みとほぼ同様の感覚で単語を読むことができる。一方、c, g, h, j, l (ll), q, v, x, z はローマ字読みとかならずしも一致しない。子音の発音には地域差があり、ここで示したのは比較的広く用いられているものである。

/b/: b、v は同じ発音で、どちらもバ行音 /b/で発音される。

ただし、イタリア系移民の多いアルゼンチンの一部などでは v を [v]で発音することがある。

発声の始めと [m] の後では通常のバ行音 [b]

それ以外の位置では摩擦音化し、[β][13]


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