スペイン語
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プエルトリコ(米国自由連合州)[注釈 3]



南アメリカ

ベネズエラ

 コロンビア

エクアドル

ペルー

ボリビア

パラグアイ

 チリ(デ・ファクト)

アルゼンチン(デ・ファクト)

ウルグアイ(デ・ファクト)



アフリカ

赤道ギニア

西サハラ(第2公用語)

なお、スペインではカタルーニャ州バレンシア州バレアレス諸島州ではカタルーニャ語(バレンシア州ではバレンシア語)が、バスク州ナバーラ州の一部ではバスク語が、ガリシア州ではガリシア語が、スペイン語同様に地方公用語として認められている。

南北アメリカ大陸では、メキシコ以南の21の国・地域のうち16か国がスペイン語を公用語としており、先住民族を含め、人口の大半がスペイン語を話す。加えて、英語を唯一の公用語とするベリーズにおいても最も話されている言語はスペイン語である。カリブ海地域(西インド諸島)でスペイン語を公用語としているのはキューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ[注釈 3]だが、人口では過半数を占める。これら、メキシコ以南のスペイン語圏と、ポルトガル語を公用語とするブラジル、場合によってはハイチなどのフランス語圏の国・地域を総称してラテンアメリカと呼ぶ[注釈 4]

また、米国ではかつて南西部一帯がメキシコ領であった関係でスペイン語の地名が各地に残っており、ニューメキシコ州ではスペイン語が事実上の公用語となっている。中南米のスペイン語圏諸国をルーツに持つ米国人は「ヒスパニック」、もしくは「ラティーノ」(ラテン系米国人[注釈 5]と呼ばれ、メキシコ領時代から存在していたものの、近年急速にヒスパニック移民が増加した。その結果、米国では事実上の公用語の英語に加え、ヒスパニックの割合の高いカリフォルニア州フロリダ州テキサス州などではスペイン語が第二言語となりつつある。この状況を受けて、英語が母語の米国人の中でもスペイン語を学ぶ人が急増している。

フィリピン1898年までスペイン領であった関係もあり、特に上流階級の間でスペイン語が使われていたが、1986年に公用語から外された。とはいえ、現在でも主にカトリック文化などの関係でスペイン語の単語が多数フィリピン人の日常生活で使われているだけでなく、タガログ語などでスペイン語からの借用語が多くみられるほか、チャバカノ語のようにスペイン語を基にしたクレオール言語も見られる。

マリアナ諸島チャモロ語は、スペインによる征服時に言語的にもスペイン語に圧倒された。スペイン語から非常に多くの借用語を取り入れたのみならず、固有の数詞も放棄し、スペイン語由来の数詞を用いている。

旧スペイン植民地の西サハラやスペインに近いモロッコでも話されている。
スペイン語話者数の推定

セルバンテス文化センターの2017年の報告書 ”El espanol: una lengua viva informe 2017” によると、2017年のスペイン語を母語(第一言語)とする人口は約4億7700万人で、その他に約1億人が第2言語としてスペイン語を習得しており、それらの限られた能力のものを含めると約5億7200万人のスペイン語話者がいる。最大の話者人口を抱えているのがメキシコであり、総話者の4人に1人約1億2千万人がメキシコに在住している。続くコロンビア、アルゼンチン、スペインがそれぞれ総話者人口の約1割の約4千万人の話者がいる[6]。米国(アメリカ合衆国)に関しては、同じセルバンテス文化センターが2015年の報告で5260万人の話者という推定を出しておりこれはメキシコに次ぐ人口である[7]。また米国のヒスパニック人口の3分の2がメキシコ系であり、それらを含めると総話者に占めるメキシコ系話者の比率は3人に1人となる。「アメリカ合衆国の人種構成と使用言語」も参照

スペイン語の話者数(2017年)、西語話者(第一言語または相当)、限定的話者、(百万人)[6]国人口話者率西語
話者限定話者備考
メキシコ123.5296.8%119.573.95スペイン語話者の4人に1人がメキシコ国内のメキシコ人、メキシコ系アメリカ人を含めると総話者に占める比率は3人に1人となる。
コロンビア49.2599.2%48.850.39総話者数の約1割である。
アルゼンチン44.0498.1%43.210.84
米国[注釈 6]325.7013.2%42.9315.08プエルトリコは別計上。セルバンテスの2015年の報告では米国のスペイン語話者は5260万人と推定しており、メキシコに次ぐ第2位の話者数となる[7]
スペイン46.5292.1%42.853.68
ペルー31.8386.6%27.564.26
ベネズエラ31.4397.3%30.580.85
チリ18.1495.9%17.400.74
エクアドル16.7895.7%16.060.07
グアテマラ16.5478.3%12.953.59
キューバ11.4299.7%11.390.03
ボリビア11.1583.0%9.251.89
ドミニカ共和国10.1797.6%9.930.02
ホンジュラス8.8998.5%8.750.12
パラグアイ6.9567.9%4.722.23
エルサルバドル6.3599.7%6.330.00
ニカラグア6.2297.1%6.040.18
コスタリカ4.9599.3%4.910.03
パナマ4.1091.9%3.770.33
プエルトリコ3.4199.0%3.380.03米国領
ウルグアイ3.4698.4%3.400.06
赤道ギニア0.8574.0%誤植0.22誤植: 原典に誤植あり。ウルグアイの話者数が反復している。
小計455.9394.6%431.5124.42米国以外の西語を公用語とする国の合計
合計781.6560.6%473.8138.62米国も含む

スペイン語以外が公用語である国におけるスペイン語の話者数(2017年)
西語話者(第一言語または相当)、限定的話者、(百万人)[6]国人口話者率西語
話者限定話者備考
アルジェリア0.180.05
オーストラリア0.120.38
ベリーズ0.170.02
ブラジル0.460.10
カナダ0.410.29
イスラエル0.130.05
日本0.11
スイス0.12
フィリピン0.0030.46母語レベルの話者の数は少ないが、スペインは旧宗主国であり学習者の数は多い。
モロッコ0.0071.53母語レベルの話者の数は少ないが、隣国であり限定的な話者の数は多い。
EU(スペイン以外)1.4030.98
その他0.130.40
合計3.2334.24

方言  スペイン語(カスティーリャ語)、スペイン全土で公用語   カタルーニャ語バレンシア語を含む)、地方公用語   バスク語、地方公用語   ガリシア語、地方公用語   アラン語、地方公用語   アストゥリアス語レオン語   アラゴン語

スペインにおける方言

スペイン語北部方言(Dialecto castellano septentrional)

カスティーリャ方言

レオン方言(Castellano leones)

ラ・リオハ方言(Dialecto riojano)

アラゴン方言アラゴン語とは別)


スペインの二言語地域におけるスペイン語バリエーション

ガリシア方言(ガリシア語)(Variedad del castellano de Galicia)

カタルーニャ方言(カタルーニャ語)(Variedad del idioma espanol en territorios catalanofonos、Idioma espanol en Cataluna)

バレンシア方言(バレンシア語)(Castellano de la Comunidad Valenciana、Castellano churro)


スペイン語南部方言(Dialectos castellanos meridionales)

マドリード方言(Castellano de Madrid)

ラ・マンチャ方言(Dialecto manchego)


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