以下の子音の連続は二重子音となる。分節上、単子音と同様に扱う。
+ l
bl, cl, fl, gl, pl
+ r
br, cr, dr, fr, gr, pr, tr
dr, tr は二重子音であるが、dl, tl は二重子音ではない。 外来語はその発音やつづりの特徴から以下のパターンが挙げられる。 外来語の発音については、地域や世代、個人によって多少差がある。「1.」は古い外来語でよく見られるほか、固有名詞(商品名を含む)でよく見られ、例えば Colgate(コルゲート)は「コルガーテ」と発音する。メキシコでは商品名のスペイン語化に関する法律もある。特に人名や地名を原音に近い発音をする場合、原音の確認を要する場合が多いので、スペイン語風に発音しても間違いではない(例: Miami マイアミをスペイン語読みでミアミと発音)。また、隣接するポルトガル語はスペイン語とよく似ている一方、つづりの発音の違いやアクセントの規則の違い、独特の音韻変化などがあるため、しばしばアクセント記号が付加され、スペイン語式に読み換えられる。例えばリオデジャネイロ(Rio de Janeiro; ブラジルポルトガル語の発音は「ヒウ・ヂ・ジャネイル」に近い)は Rio(川の意)が対応するスペイン語に置き換えられRio de Janeiro と表記し、「リオ・デ・ハネイロ」と発音する。また、サンパウロ(Sao Paulo)については、対応するスペイン語形のサン・パブロ(San Pablo)で呼ばれるのが普通である。
音韻的特徴
無声音では破裂音と摩擦音が対立するが、有声音では両者が対立せず、異音の関係にある(有声破裂音 /b/, /d/, /g/ が母音間等では摩擦音化する)。
y を半母音 /j/ ではなく、摩擦音 /?/ で発音する。
外来語
つづりをスペイン語風に読む。
jersey /xe??sei/ 「ジャージー」
発音を優先し、つづりを書き換える。
futbol(←football) 「フットボール」
原語のつづりを変えず原音に近い発音をする。分かりやすい特徴を挙げれば、j を y のように、h を j のように発音する。新しい外来語に多い。
jazz 「ジャズ」 /??aθ/, /??as/
judo 「柔道」 /??udo/, /??udo/ ただし yudo とつづることもある
hardware 「ハードウェア」 /xa??wea?/ (d は原音では弱く、スペイン語化したうえで d を発音すると har・dwe・arのように分節されてしまうため消滅)