スペイン語
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なお、preterito perfectoは現在完了のことであり、完了過去とも言われるが、完了過去を点過去の意味で用いる場合もあり、現在完了との意味での完了過去との区別のために、形式に注目して単純完了過去と呼ぶ場合もある[19]。また、中南米諸国で普及している“ベリョ文法”(ベネズエラ出身でチリ大学を創始した人文学者、アンドレス・ベリョ(ベーリョ)が提唱)では、「点過去」を preterito (過去)、「線過去」を copreterito (あえて訳せば“副過去”)と呼んでいる。また、先述の preterito perfecto に関しても、「現在完了」は preterito perfecto compuesto (複合完了過去)、「点過去」は preterito perfecto simple (単純完了過去)が、スペイン王立アカデミアの文法用語として紹介されている)[20]

El avion salio el lunes.(飛行機は月曜日に出発した。)点過去の例。

El avion salia cada lunes.(飛行機は月曜日毎に出発していた。)線過去の例。


接続法は、予想・憶測・希望など、事実であると認識していないときに使われる。たとえば「?と思っている」という文では「?」の部分は事実であると認識しているので直説法が使われるが、「?とは思っていない」と言うときは、「?」を事実と認識していないので接続法が使われる。

Creo que Maria esta en casa. (私はマリアは家にいると思う。)estaはestarの直説法現在形。

No creo que Maria este en casa.(私はマリアは家にいると思わない。)esteはestarの接続法現在形。


希望から、弱い命令の意味にも使われる。

!Ojala sea bonita!(かわいいといいなぁ)seaがser(?である)の接続法。

Hable.(話してください。)hablarの接続法現在形で命令(依頼)を表わしている。


接続法過去の語尾は-ra型と-se型の2種類があるが、一般には-ra型が用いられる。-se型の活用は堅苦しい印象を与え、いわゆる文語で用いられる。

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}能格動詞は、再帰代名詞(se/me/te/nos/os)をとる再帰動詞の形で表現される[要出典]。このとき、再帰代名詞とともに一つの動詞であると考えることも多い。(levantarse, acostarse, lavarse, fumarse, irseなど。)この場合、動詞の基本形を示す際には左記のように代名詞を語尾につけた一つの単語のように表記するが、文中で動詞が活用されると代名詞は分かれて前置される。なお、命令文の場合には能格動詞が活用されても代名詞は前置されないことが多い。

No puedo levantarme tan temprano(そんなに早く起きる事はできない。) 再帰動詞が1単語として扱われる例。

Me fumo cigarrillos.(私はタバコを吸う。)fumarse → me fumoの活用の例。

!Vete rapido!(さっさと行け!)命令形の例。


脚注[脚注の使い方]
注釈^ 発音についてはジェイスモを参照。
^ スペイン語以外にも公用語がある国・地域を含む。
^ a b プエルトリコでは英語も公用語。しかし、島の住人の大多数は英語をほとんど使わず、スペイン語しか話さない。メディアを含め日常生活ではスペイン語が使われている。
^ 「ラテンアメリカ」の定義は一意ではなく、さらに英語圏やオランダ語圏の国・地域を含むメキシコ以南を総称する場合もある。
^ ラティーノにはブラジル系米国人を含む。
^ 国としての公用語の設定は無い。
^ ただし、バレンシア語を独立した言語とするか、カタルーニャ語の方言とするかについては議論がある。
^ 例:

hija : 娘(イハ) < : filia (: fille, : figlia)

harina : 小麦粉(アリナ) < : farina (: フランス語 farine,: イタリア語 farina)

hacer : 作る・する(アセル) < : facere (: フランス語 faire, : イタリア語 facere)

^ antiimperialismo のように同じ弱母音字が連続する場合(複合語や外来語など)は、かならずしも明確に分節しない。
^ a b スペイン語では他のアクセント符号を用いないので、単に「アセント」、もしくは acento ortografico (アセント・オルトグラフィコ)と呼ぶ。一方、同じつづりで意味の異なる語を区別するために付加するアクセント符号を acento ortografico と区別する場合には acento diacritico (アセント・ディアクリティコ)と呼ぶ。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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