スペイン王立アカデミー
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出典 : 『スペイン文化事典』[5]
『スペイン語辞典』(DRAE)

もっともよく知られたレアル・アカデミア・エスパニョーラの刊行物は『スペイン語辞典(スペイン語版)』(DRAE)である。1780年の初版は『簡易な使用のため1巻に縮約したカスティーリャ語辞典』(Diccionario de la lengua castellana reducido a un tomo para su mas facil uso)という長大な書名をもっていたが、1783年刊行の第2版から『カスティーリャ語辞典』(Diccionario de la lengua castellana)という単純な名称となった。1803年の第4版からは「ch」と「ll」が1文字素として独立の見出し項目となり、通常のアルファベット26文字に「ch」「ll」「n」を加えた29文字がスペイン語のアルファベットとされた[7]。スペイン帝国成立後の16世紀頃には言語名を「castellano」(カスティーリャ語)ではなく「espanola」(スペイン語)と呼ぶことが一般化していたが、アカデミーは『カスティーリャ語辞典』という名称を使い続けていた[7]

1925年刊行の第15版で『スペイン語辞典』(Diccionario de la lengua espanolaに変更された[7]。1992年刊行の第21版は多くのラテンアメリカ語法が採用され、アカデミーがスペイン語圏全体に目を向けるようになった版として注目を集めた[7]。スペインがヨーロッパ共同体(EC)に加盟するなどの情勢の変化もあり、1994年のアカデミー内の会議で29文字をスペイン語のアルファベットとする慣習を廃止することが定められ、2001年刊行の第22版からはアルファベット26文字に「n」を加えた27文字が見出し項目となっている[7]

1780年(初版)

1783年(第2版)

1791年(第3版)

1803年(第4版)

1817年(第5版)

1822年(第6版)

1832年(第7版)

1837年(第8版)


1843年(第9版)

1852年(第10版)

1869年(第11版)

1884年(第12版)

1899年(第13版)

1914年(第14版)

1925年(第15版)

1936/1939年(第16版)


1947年(第17版)

1956年(第18版)

1970年(第19版)

1984年(第20版)

1992年(第21版)

2001年(第22版)

2014年(第23版)


脚注^80年振り!共通『スペイン語文法書』
^ “ ⇒Los ciudadanos y las ciudadanas, los ninos y las ninas 。Real Academia Espanola”. www.rae.es. 2019年1月13日閲覧。
^外国語e-Learning用ポータルサイト
^ a b c d e 牛島信明, 川成洋 & 坂東省次 1999, pp. 44?46.
^ a b c d e f g h i j k 川成洋 & 坂東省次 2011, pp. 544?545.
^ a b c d e f 立石博高 2015, p. 167.
^ a b c d e 石井米雄 2008, pp. 256?258.

参考文献

石井米雄『世界のことば・辞書の辞典 ヨーロッパ編』寺崎英樹「スペイン語」pp.256-271、三省堂、2008年。 

牛島信明川成洋坂東省次『スペイン学を学ぶ人のために』世界思想社、1999年。 

川成洋、坂東省次『スペイン文化事典』丸善、2011年。 

竹林滋『世界の辞書』原誠「スペイン語の辞書」、研究社、1992年。 

立石博高『概説 近代スペイン文化史』ミネルヴァ書房、2015年。 

外部リンク

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