スパイダーマン
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シツェビッチとの戦いの後[注釈 6]、グウェンの死から完全に立ち直れず、その悲しみから自警活動において冷酷に人を殴り続けるなど「親愛なる隣人」としての正気を失って情け容赦が無いヒーローとなってしまった過ちや、マックスを結果的に倒してしまったことに対する後悔を打ち明ける傍らで、ピーター1とミシェル・ジョーンズ(MJ)の仲を自分のことのように嬉しく思ったり、他のピーターとの自警活動の話題で盛り上がるなど、抑揚が激しい姿も複数見せる。“カフカルの魔法陣”の影響でアース616のニューヨークの路地裏にいたところ、突如開かれたゲートウェイを通り抜けてMJやネッド・リーズと出会い、別の並行世界のピーター/スパイダーマンであることを証明して、その直後にピーター2とも出会うと、自分たちのピーターに会いたいと願うMJたちに「彼が行きそうな場所は?」と助言して“ミッドタウン高校”の屋上に赴いてピーター1とも邂逅。メイ・パーカーを失って失意の底にいたピーター1に、ベンやグウェンと死別したことについて話し、「君には僕のようになってほしくない」と思いやって、彼を再び立ち上がらせた。スーパーヴィラン一同を治療するための薬品やデバイスの開発では、以前コナーズを治療した経験から彼の解毒剤の精製に志願し、ピーター2と身の上話を交わしながら完成させることに成功。そして自由の女神像に赴き、ほかのピーターたちとの触れ合いの後、現れたヴィラン一同との決戦に突入すると、最初はチーム戦に不慣れなことから連携ミスをしてしまったが、ピーター1の言葉で改めて団結。組みついてきたコナーズに対して挨拶したほか、オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパスによって力と戦意を喪失したマックスと再会して「君は凡人なんかじゃ無い」と励まし、ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリンの急襲の余波で自由の女神から転落したMJを、紙一重で救えなかったピーター1の代わりに身を挺して飛び降りて救出する活躍も見せ、ゴブリンと死闘を繰り広げるピーター1にゴブリン用の血清を投げ渡してゴブリンをノーマンの人格に戻すことにも貢献した。そしてスティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジが、崩壊してしまった時間と空間の境界の修復のためにカフカルの魔法陣を再発動し始めると、今回出会って共闘できたことをほかのピーターたちと喜び、別れを告げ合って、カフカルの魔法陣の効果で元の世界に帰還する。
MCU版

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、トム・ホランドが演じる。日本語吹替は榎木淳弥が担当。

本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるピーター/スパイダーマンを主軸に表記する。
キャラクター像

“アース616”のピーター・パーカー/スパイダーマン。“ミッドタウン高校”に通い、ニューヨーククイーンズのアパートで伯母のメイ・パーカーと同居している少年。

一見すると目立たず、時にはやや頼りないところも見せるため、他者から見下されることもあるが、好奇心旺盛かつおしゃべり好きで天真爛漫なお調子者。戦闘中も無駄口が多く、敵味方双方から呆れられる場面もある。『スター・ウォーズ』をはじめとするSF映画やニューヨーク・メッツのファンである[注釈 7]。そのため、まだ未成年であることも手伝って他のスーパーヒーローたち以上に人生経験が浅く、年相応に短慮かつ精神的にも未熟であり幼稚な振る舞いが目立つ。憧れのトニー・スターク/アイアンマンからは期待を寄せられると同時に「坊や」と呼ばれることも少なくない[注釈 8]

トニーと出会う前から、自らの特殊能力と自作のウェブ(クモ糸)を射出する“ウェブ・シューター”と正体を隠すための“ホームメイド・スーツ”を用いてクイーンズの困った人を助ける“親愛なる隣人 スパイダーマン”として自警活動をしていた。活動中も市民への軽快な挨拶や道案内などを忘れない肩書き通りの親しみ易さも持ち、そして徐々にではあるが、さまざまな経験を通して真のスーパーヒーローへと成長していく。
変異体
ピーター・パーカー / スパイダーマン(アース89521)
声 - ハドソン・テームズ日本語吹替 - 榎木淳弥“
アース89521”におけるピーター/スパイダーマン。正史のピーターと同様のキャラクターとして描写される。
ピーター・パーカー / スパイダーマン(アース96283)
“アース96283”におけるピーター・パーカー/スパイダーマン。
ピーター・パーカー / スパイダーマン(アース120703)
“アース120703”におけるピーター・パーカー/スパイダーマン。
能力

劇中で詳細は語られない[注釈 9]が、放射能を浴びた特殊なクモに噛まれた影響から[注釈 10]、常人の何倍もの耐久力や怪力と俊敏性、壁を自由によじ登り、天井を這って移動できるほどの吸着能力など、クモと同等の能力を有しており、ウェブ・シューターを合わせたトリッキーな戦闘スタイルで戦う。また、頭脳面でも、講師の唐突な質問にも完璧に答えることができ、全米学力コンテストチームのエースとしても期待されているほど元来の学力は非常に優秀で、メイの影響でイタリア語も堪能であり、科学数学といった理学各種や、映画を中心としたサブカルチャーの造詣が深く、ウェブ・シューターを含む自身の装備の開発から独創的な作戦の考案[注釈 11]まで、ヒーローとしての活動においても培ってきた知識を最大限に活かして戦っている。
スパイダー・センス(Spider-Sense)
迫りくる危険を察知する超感覚。具体的にどのような危険が発生するのかまではわからず、この感覚は常時鋭くなっている訳ではないが、ピーターは体毛の逆立ちと共に何かしらの危険の訪れを察知する。メイや
ハッピー・ホーガンはこの感覚を「ピーター・ムズムズ(Peter Tingle)」と呼んでいる[注釈 12]。劇中ではこの感覚でニューヨーク上空に飛来した“Qシップ”や、ロンドンでの戦いにおけるクエンティン・ベック/ミステリオの不意打ち、自身に協力していたノーマン・オズボーンのグリーン・ゴブリン化などを察知している。また、この力はピーターの肉体に直接付随する力であるらしく、スティーブン・ストレンジ/ドクター・ストレンジの“アストラル投射”で“アストラル体”と肉体が分離した状態でも、肉体の方が独自に動いてストレンジに抵抗している。
ツール
スパイダーマン・スーツ(Spider-Man Suit)
ピーター・パーカー/スパイダーマンが着用する、クモの意匠をイメージしたスーツ。
ハイテク・スーツ(High-tech Suit)[24][注釈 13]
ピーターの意見や能力を参考に、トニーが数百万ドルと最先端テクノロジーを注ぎ込んで開発した、高性能スパイダーマン・スーツ。赤と青のツートンカラーを基調に、黒いウェブ模様が施されている。引っかかりを最小限に抑える滑らかな素材でできており[26]、マスクのアイピースは、刺激物をフィルターにかける他[26]、表情筋を反映させて絞る機能や青いディスプレイも表示される。その他、着用時に胸部を軽く叩くことでスーツのサイズを着用者の身体に合わせて調整する自動フィット機能や[注釈 14]、スーツ着用者の位置をトニーへ知らせるGPS、着用者の体温保持と濡れたスーツ本体を自動乾燥させるためのヒーター、背部のスパイダーマークからの降下用パラシュート放出機能などが備わっている。これに加えて、トニーによって施されていた機能制限プログラム“補助輪モード(Training Wheels Protocol)”を外すとサポートAIの“カレン”が起動する[注釈 15]


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