マーク・ウェブが監督した『アメイジング・スパイダーマンシリーズ』では、アンドリュー・ガーフィールドが演じ、前野智昭が日本語吹替を担当した。このバージョンのピーター / スパイダーマンは、『マーベル・シネマティック・ユニバース』の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にも登場し[22]、本作で共演した他のピーター / スパイダーマンとの区別と意思の伝達のため、ピーター3の愛称でも呼ばれるようになる。 “アース120703”のピーター・パーカー/スパイダーマン[23]。 “ミッドタウン・サイエンス・ハイスクール”に通う科学者志望の高校生。周囲から嘲笑の対象とされてしまう側面もあるが、いじめられてる学生を見つけると率先して助けに行くほど、正義感はスーパーヒーローになる前から強く、科学の話題になるとすぐ早口になるくらいに高い探究心も持ち合わせるなど、明るく前向きな優しい青年で、写真撮影とスケートボーディングを嗜好するため、いつも愛用のカメラとスケボーを携行している。お気に入りの場所はエンパイアーステート・ビルで、同級生のグウェン・ステイシーには彼女の写真をディスプレイの壁紙にあてているほど想いを寄せているが、彼女へ上手くアプローチできないことも度々あるほどシャイで不器用な性格でもある。またずっと兄弟が欲しかったらしく、“アース616”に転移して、ピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター1)やピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター2)と出会って共闘した際には、兄弟ができたと感じて3人のピーター/スパイダーマンの中で最も歓喜している。 幼少期にオズコープ社の科学者だった父、リチャード・パーカーと母であるメアリー・パーカーが行方不明となったことから伯父のベン・パーカーと伯母のメイ・パーカーに育てられたが、現在でも覚えている両親との別れ際の出来事が心の傷となっている。 そして現代、高校で平凡なスクールライフを過ごしていたある日、自宅で見つけた両親の極秘資料に目を通してオズコープ社に赴き、そこで飼育・遺伝子組み換えされていたクモに首の後ろを噛まれたことから超人的な能力が身に付いた[注釈 5]。当初は自身の身体の変化に戸惑ったものの、ベンを手にかけた強盗と思われる犯罪者を捕まえていく活動をきっかけに自警活動を開始。警察からは危険人物と見做されたり、父との因縁が浮き彫りとなったオズコープの陰謀に巻き込まれるなどの苦難が続くも、ニューヨークのヒーロー“スパイダーマン”として活躍する日々を送る。 遺伝子組み換えされたクモに噛まれたことで、ドアノブを砕く握力や、自動車も容易くひっくり返す腕力、背景の雷すらも一瞬だけ止まって見える速さで手足を動かせる俊敏性、脅威的な身軽さ、反射神経、平衡感覚、肉体の強度、自然治癒能力など、身体能力全般が常人を大きく上回るものとなっており、両手の指先を物体に吸着させる能力も有し、これを元にクモの如く壁に貼り付いて登り、天井を這って動き回る。これにより、アクロバティックでスピーディーなアクションや戦法を多用して活動する。
キャラクター像
能力