スパイダーマン
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オーガニック・ウェブ[21]
両手首の発達したから放出する、クモ糸のように高い粘着性を持つ糸。伸ばした糸でビルとビルの間のスイングや、敵の拘束、落下した人物の救出などに利用される。ピーターの意思で放出量の調整や、掌大のボール状に硬めて飛び道具として射出することも可能。この身体機能だけでウェブの生成・放出できる特性は、アース616に転移してピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター1)ピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター3)と出会った際に、ウェブを生成・射出に“ウェブ・シューター”を用いる必要がある彼らからは驚愕と尊敬の眼差しを向けられた。

また、これらの能力の強弱はピーター自身の精神状態で大きく変化し、ピーターが意気消沈しているとウェブを出すことも脅威的な身体能力全般を発揮できなくなるだけでなく、近眼に戻ってしまうほど視力も落ちてしまう。
スーツ
スパイダーマン・スーツ
本格的に自警活動をはじめることを決意したピーターが、アマチュアレスリングで着用した赤い
パーカーと青いズボンのイメージを全身タイツマスクに落とし込んでデザインし、作り上げたヒーロースーツ。若干全体の色調が控えめで、胸部と背中のスパイダーマークはかなりリアルなクモのシルエットとなっている。スパイダーマンの正体を隠すためのコスチュームでもあり、作られて以降、ピーターは常にこのスーツを普段着の下に着用しているが、彼が一度自警活動を中断してしまった際に、ごみ集積場に捨てられた挙句、デイリー・ビューグルに渡り、ジェイムソンの編集長室の壁面に一時飾られたこともあった。また、他の衣類と一緒に洗濯機に入れて洗濯すると、他の衣類にスーツカラーが色移りしてしまったり、ある程度の攻撃を受けたり着用中のピーター自身の筋肉が膨らむと張り裂けるなど、染料と強度に難がある。
ブラック・スーツ
ピーターが着ていたスパイダーマン・スーツの1着に、“シンビオート”が寄生して染め上げられたスーツ。基本的なディテールは、通常のスパイダーマン・スーツと同等だが、その名の通り基本カラーが黒となっている。これを着用したピーターは、シンビオートの性質により、気分が晴れるだけでなく、物理的な怪力や身のこなしの軽やかさなどが今まで以上に強力なものに変化したが、同時に彼の性格に悪影響を及ぼしてしまう。ピーターはこのスーツを自警活動から私生活にも用いるほど気に入って、一時期着用し続けていたが、最終的にその副作用を恐れたピーターと教会の音によってシンビオートが剥がされ、破棄されることになる。
各作品での活躍
スパイダーマン
ピーター・パーカーはMJに恋する、穏やかで心優しい高校生であるが、彼女と距離を縮めようとしても報われず、学校でもフラッシュに酷い虐めを受けて周りのスクールメイトからも馬鹿にされるなど、悶々とした毎日を送っていた。ある日学校の社会科見学で訪れた大学の研究所で、スーパー・スパイダーに噛まれると、体調が悪化して自宅で意識を失い、その翌朝目を覚ますと、向上した視力と筋肉質に変化した自身の体格を目の当たりにし、学校でMJが転んだ際も、彼女が持っていたトレイを食器ごと器用にキャッチするだけでなく、殴りかかってきたフラッシュのパンチを全て交わして相手を数メートル先まで突き飛ばしてしまい、更に路地裏で目の前にあった壁をよじ登り、ビルの屋上で手からウェブを伸ばし、屋上からのスイングと着地に成功して有頂天になる。それからMJの気を引くための自動車の購入資金の調達目当てに、3000ドルの賞金を得ようと“NYWL”主催のアマチュアレスリングへの参戦を決めるが、試合当日に最近のピーターの様子を心配しはじめていたベンに会場近くに車で送られて説教されるが、増長していたことから反抗的になって心無い一言を返して別れてしまった。レスリングでは、対戦相手のボーン・ソー・マッグローに勝利したが、100ドルしか賞金を受け取れず、その仕返しに自分の目の前でレスリングのオーナーから金を強奪した強盗犯のデニス・キャラディンを逃がしてしまう。しかし、帰りにベンとの待ち合わせ場所に行くと、銃で撃たれて倒れていたベンの最期を看取る結果となり、警察無線から聞きとった連絡でベンを撃ったと思しき犯人を追い詰めると、その正体があの時逃したキャラディンだったことに衝撃を受け、彼を廃墟で追い詰める。最終的にキャラディンは足を滑らせ、窓から転落し、自滅した。高校卒業後はノーマンによって、彼の息子であり、自身の唯一の親友でもあるハリー・オズボーンとの同居も始まると、ベンが遺した言葉を噛みしめ、ニューヨークの平和を守るために力を使うことを決意。遂にスパイダーマンとして、自警活動を開始する。犯罪や災害を見つけると解決に次々と貢献し、住民からの賛否両論の批評を浴びる中、私生活ではMJと仲が進展しない交流が続くが、オズコープ社調和の祭典の会場に現れた、ノーマンの凶悪な別人格であるグリーン・ゴブリンと初対決で、苦戦の末に撃退すると、デイリー・ビューグルで再び現れたゴブリンに眠らされて連れ去られ、「仲間にならないか?」と持ちかけられた。後日、ゴブリンが引き起こした火災現場のマンションで住民を助けた直後に、遭遇したゴブリンに先日の交渉を拒否して、負傷しつつも撃退。だが、その直後に行われたパーティーで滴り落ちてしまった一滴の血や傷口をノーマンに見られたことからスパイダーマンの正体に気づかれ、ゴブリンにメイを襲われてしまった。そしてメイの証言で、正体がゴブリンに確信されたことと、MJにも危険が迫っていると悟ると、彼女にかけた電話に出たゴブリンからの連絡を受け、スパイダーマンとしてジョージ・ワシントン・ブリッジに急行。そこで川に落とされる直前のMJと、偶然近くを運行していたゴンドラに乗っていた子供達のどちらを救うかの二者択一をゴブリンから迫られ、窮地に陥りつつも、橋の上に居た市民たちや船で駆けつけた人々の助力を受けて両方とも救うことに成功した。そしてゴブリンに決闘を挑まれ、ほぼ一方的に叩きのめされるも、相手の挑発に激怒して反撃し、ゴブリンを追い詰めた。そして自身の正体を明かしつつ、ノーマンの人格に戻ったフリとグライダーを使った相手の騙し討ちを直前で察知・回避したが、これによって致命傷を負い、自我を取り戻したノーマンの「ハリーには言うな」という頼みを聞き、絶命したノーマンの遺体をオズボーン邸に運び込むが、その様子を目撃したハリーに「スパイダーマンが父を殺した」という誤解を与えてしまうこととなった。ラストシーンでは、ノーマンの葬儀で父を亡くし落ち込むハリーを慰めるが、彼から父の仇としてスパイダーマンを討つという激しい敵意を聞き、同時にMJから愛を伝えられるが、「どんなに必死に戦ってもいつも自分の愛する人たちが代償を払わされる」という考えに至ったことから「今は無理だ、今は友達として君の側にいる」と伝えて去り、スパイダーマンとして自警活動を再開する。
スパイダーマン2
本作では、自警活動と私生活のバランスを取れずに苦労し、その結果MJとは疎遠になり、ハリーとの関係にも亀裂が入るなど、二重生活の極度の精神的疲労からパワーを失って、自警活動を一時降りてしまう姿が描かれる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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