スパイダーマンの設定は「実写では再現不可能」と言われていたが、映画『スパイダーマン』は当時のCG技術を結集させ、再現に成功した。このシリーズは3作で完結する予定であったところ、好評のため第4作目以降の制作が発表された。しかし制作会社のソニー・ピクチャーズは「学生期を描く作品にするため」としてリブート作品『アメイジング・スパイダーマン』を制作。同作以降は3D映画として公開されている。
続編2作品とスピンオフ作品の制作が予定されていた『アメイジング・スパイダーマン』であったが、第2作目の興行収入が配給側の予想を大きく下回った影響もあり、ソニー・ピクチャーズは当初の予定を変更してマーベル・スタジオ(ウォルト・ディズニー・スタジオ)とのパートナーシップを締結し、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」に含まれる新シリーズとして再リブートすることが決定。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズは事実上の打ち切りとなったが、新シリーズの単独映画の配給はソニーが引き続き担当する。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)がスパイダーマンのMCUデビュー作となり、2017年には新シリーズ第1作目となる『スパイダーマン:ホームカミング』が公開され、その後『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)以降はアベンジャーズの一員として活躍。また、MCUではスパイダーマンの登場に合わせて『アイアンマン2』(2010年)や『アベンジャーズ』(2012年)といったMCU過去作品の展開を基にした新設定が加えられた。
『スパイダーマン』シリーズ
スパイダーマン(Spider-Man
サム・ライミが監督したスパイダーマン3部作 では、トビー・マグワイアが演じ、猪野学が日本語吹替を担当した。このバージョンのピーター / スパイダーマンは、『マーベル・シネマティック・ユニバース』の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にも登場し[19]、本作で共演した他のピーター / スパイダーマンとの区別と意思の伝達のため、ピーター2の愛称でも呼ばれるようになる。 “アース96283”のピーター・パーカー/スパイダーマン[20]。 大人しく気弱で垢抜けず、科学好きで、写真撮影を趣味とするカメラマン志望の、平凡で何処か孤独な様子も垣間見せる心優しい青年。
キャラクター像