スパイダーマン_(東映)
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1978年5月17日から1979年3月14日まで、東京12チャンネル(テレビ東京)の毎週水曜19時30分から、全41話が放送された[注釈 2]。1978年7月22日に開催された「東映まんがまつり」では、劇場用エピソードが上映された。通称は「スパイダーマン 東映TVシリーズ」[2]

東映とマーベル・コミックの「3年間にわたり、お互いのキャラクターを自由に使用してよい」という契約[注釈 3]によりスパイダーマンを題材にしたテレビシリーズが製作された。設定や物語は東映が独自で創作しており、原作とかけ離れた描写が描かれている[1][3]が、視聴率や商業的に成功を収め、原作者のスタン・リーも好意的に評価した。

スパイダーマンが単身で戦うだけでなく、巨大ロボットに乗り込んで戦うという設定をはじめ、悪役側の組織構成やブレスレットの操作による変身描写など、多くの要素は後年の「スーパー戦隊シリーズ」に引き継がれていった[出典 1]
ストーリー

オートレーサーの山城拓也は、高名な科学者の父を研究成果の悪用を目論む異星人のモンスター教授に殺された。故郷を滅ぼされて教授を追って来たが力尽きたスパイダー星人・ガリアから、蜘蛛の能力を与えられて、超人・スパイダーマンとなり、仇である教授が率いる鉄十字団と戦う。
登場人物
山城 拓也(やましろ たくや)
プロのオートレーサー。スパイダーマンの正体。スパイダー感覚で鉄十字団を感知することができる。昭和31年3月1日生まれの22歳
[7][8]。父とガリアの復讐のために鉄十字団と戦うが、周囲の人間を巻き込まないように正体を隠し、普段は三枚目に徹している。そのため、目の前で新子や拓次が危機に晒されても助けることができず、無能呼ばわりされるなどして苦悩することもあった[注釈 4]。また、スパイダーマンになってからは収入源であるレースへの出場回数が減ってしまったらしく、アルバイトとしてひとみの取材の足代わりになることも多い[注釈 5]江戸時代の祖先は拓也と瓜二つの容姿をしたであり、後世にマシーンベム・怪猫獣の素体となる化け猫を斬殺している。
拓也の関係者
佐久間 ひとみ(さくま ひとみ)
第1話 - 第12話、第14話、第15話、第17話、第18話、第20話 - 最終話に登場。一人前のルポライターになる夢を持つフリーカメラマン。拓也の恋人。20歳。純粋な地球人で唯一スパイダーマシンGP-7を運転したことがある。17話までは週刊誌「週刊ウーマン」編集部に勤務していたが、編集長の吉田冴子(アマゾネス)が行方不明となり、雑誌が廃刊になったことに加え、拓也から冴子が鉄十字団の仲間だったことを知らされて以来、鉄十字団のことになるとトラウマから怖がるようになった。
山城 新子(やましろ しんこ)
第1話 - 第39話、最終話に登場。拓也の妹で、城南大学に通う女子大生。山城家を切り盛りする。18歳。第1話の時点では父の研究所で助手をしていた。
山城 拓次(やましろ たくじ)
第1話 - 第16話、第18話 - 第24話、第26話、第27話、第29話 - 第33話、第35話 - 第39話、最終話に登場。拓也の弟。7歳。
スパイダーマンの協力者
スパイダー星人ガリア
第1話、第2話に登場。スパイダー星の王。400年前に宇宙旅行中で不在時に故郷のスパイダー星を鉄十字団に滅ぼされ、唯一の生き残りとなってしまった。鉄十字団首領のモンスター教授をマーベラーで追跡し、地球の日本
[注釈 6]まで追い詰め、あと一歩で倒せるまでに追いつめたが、罠に嵌り、蜘蛛の能力を封じ込める結界が張られた洞窟に突き落とされ、幽閉される[8]。その後は洞窟に生息する毒蜘蛛の猛毒に耐えながら蛇や蝙蝠を食べて生き延び、テレパシーを全宇宙に送っていたが、そのテレパシーを受け取り、同じく洞窟に突き落とされ、瀕死の拓也を救うために、スパイダーエキスを注入し、ブレスレットを託し、スパイダーマンとして戦うように懇願した。その後蜘蛛に変身して拓也に同行し、助言を与えるなどしたが、第2話で寿命が尽き、死亡した[8]

名称はレオパルドンの初期名称「ガリアSQ」に由来する[9]

間宮 重三(まみや じゅうぞう)
劇場版、第11話、第12話、第14話に登場。インターポール秘密情報部の捜査官。拓也がスパイダーマンであることを調べ上げ、協力を要請した。その後、拓也に無線機を送っており、これを使って、拓也とインターポールは連絡を取り合うようになる。
スパイダーマン


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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