スパイダーマン_(東映)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

鉄十字団首領のモンスター教授をマーベラーで追跡し、地球の日本[注釈 6]まで追い詰め、あと一歩で倒せるまでに追いつめたが、罠に嵌り、蜘蛛の能力を封じ込める結界が張られた洞窟に突き落とされ、幽閉される[8]。その後は洞窟に生息する毒蜘蛛の猛毒に耐えながら蛇や蝙蝠を食べて生き延び、テレパシーを全宇宙に送っていたが、そのテレパシーを受け取り、同じく洞窟に突き落とされ、瀕死の拓也を救うために、スパイダーエキスを注入し、ブレスレットを託し、スパイダーマンとして戦うように懇願した。その後蜘蛛に変身して拓也に同行し、助言を与えるなどしたが、第2話で寿命が尽き、死亡した[8]

名称はレオパルドンの初期名称「ガリアSQ」に由来する[9]

間宮 重三(まみや じゅうぞう)
劇場版、第11話、第12話、第14話に登場。インターポール秘密情報部の捜査官。拓也がスパイダーマンであることを調べ上げ、協力を要請した。その後、拓也に無線機を送っており、これを使って、拓也とインターポールは連絡を取り合うようになる。
スパイダーマン

山城拓也が特殊スーツのスパイダープロテクターを身に着けた姿[8]。拓也はスパイダーエキスを注入されたことで体質が変化したためにクモの能力を持ち、垂直の壁に張り付くことや昇り降りすることができる。スパイダー感覚で敵の動きを察知できるほか、人間離れした体力も有するが、クモの生態に準じた「寒さに弱い」などの弱点(スパイダーエキスによる副作用的な現象)も存在する。

正体は秘密にしているが、存在自体は早い段階で「正義のヒーロー」として認知されていた。第7話では、「スパイダーマンブギ」(作詞:上原正三、作曲:渡辺宙明、歌:小林幸太郎 & BB5)という歌がレコード化され、売上が200万枚を超えるヒットを飛ばしているほど有名になっている[注釈 7]。インターポール秘密情報部には正体を知られており、協力関係にある。

敵の前に立ちはだかる時には大見得を切り、豊富なバリエーションでの名乗り口上を行う。樹木が多い場所では、スパイダーストリングスをターザンの如く駆使して移動する場合が多い。ただし、オリジナル版のように建物を移動する際、スパイダーストリングスを使う描写はほとんど見られなかった。また、スパイダーマシンGP-7を使わずに徒歩で移動することが多いが、その際には新宿の繁華街を無許可でゲリラ撮影したため、腰を落としたやや怪しい体勢で歩くスパイダーマンの姿に、通行人たちが呆気に取られている顔が見られる[注釈 8]
装備・武器
スパイダープロテクター
スパイダーマンとして活動する際、身に付ける特殊スーツ
[8]。マーベルの原作にある「目出し帽付き全身スーツ」ではなく、普段はスパイダーブレスレットに収納されている。装着時には一瞬で射出されて拓也の体を覆った後、背中側の両肩に渡るファスナーを閉めると変身が完了する。

放映当時のスーツで現存するのは1着のみだという。DVD特典映像のスタン・リーとの対面収録の際にはこのスーツが使用され、東映版スパイダーマンが20数年ぶりに復活した。

スパイダーブレスレット
スパイダーマンの全能力が集約されたブレスレット。左手首に装着されている。内部で無限に製造されるスパイダー液と呼ばれる特殊な液体を元に生成したスパイダーエキスを内蔵された注射針を用いて体内に注入したり、スパイダーストリングスやスパイダーネットを作り出して射出することが可能。また、スパイダーマシンGP-7やマーベラーを呼び出す際の通信誘導装置や敵の動きをキャッチする探知機としても使用される[8]

東映版の放送当時はこれを再現した玩具は発売されず[注釈 9]、当時の関連商品やコミカライズ作品においても省略されることが多かった。また、撮影用のプロップはアップ用のものが非常に重かったため、ほとんどのシーンで軽量に作られたアクション用のものが用いられたという[10]

スパイダーストリングス
スパイダーネットをロープ状にしたクモの糸。建築物間の移動や攻撃に用いられる[8]。数百トンの物体をも引っ張ることが可能。
スパイダーネット
状のクモの糸。複数の敵を一斉に捕らえるために使用することが多い。
スパイダーマシンGP-7
空陸両用のスーパーマシン。最高時速500キロメートル、最高飛行速度マッハ5[8]。フロント部分の内側には、ミサイル発射装置や機銃が内蔵されている[8]。拓也のコールで教会の秘密ガレージから発進し、宇宙戦艦マーベラーへの搭乗時は艦橋後方から内部に収納され、レオパルドンのコクピットへそのまま移動する[8]

フロントには蜘蛛の模様、風防にはスパイダーマンの目、側面には節足を彷彿とさせるエグゾーストパイプが配置されている[12]

マーベラー

諸元マーベラー
全長48 
m[8]
重量25,000 t

ガリアが乗っていたスパイダー星人が作った宇宙戦闘艦[8]。普段は地底に隠されており、スパイダーマンに呼ばれると地割れを起こしながら地上に姿を現す。艦橋はライオンの頭のような形でレオパルドンの頭を収納しており、変形時には左右に割れて頭が出てくる[注釈 10]。マッハ15(マッハ5[8])での飛行が可能である。宇宙空間では光速に近い速度で飛行できる。

通常はスパイダーマンが搭乗して、レオパルドンに瞬時に変形するため[注釈 11]、この形態での戦闘は少ないが、艦首に装備された主力武器のマーベラーカノン[注釈 12]、ミサイル・マーベラーファイヤーサンダーは、マシーンベムを倒すほどの威力を誇る[8]

艦橋がライオン型なのは、スフィンクスのイメージからである[13]。村上克司の「古代エジプト文明を築いたのは宇宙から来たスパイダーマンだったのではないか」という構想が込められている[14]

レオパルドン

諸元レオパルドン
全長60 m
[8]
重量25,000 t[15][8][注釈 13]

マーベラーがスパイダーマンの「マーベラー、チェンジ!レオパルドン」のコールで変形した巨大ロボット[8]

以下のような武器を持ち、状況に応じて使用する。
アームロケット
ロケットで両拳を飛ばす、いわゆるロケットパンチ。厚さ5メートルのコンクリート壁も破壊することが可能。
アークターン
額の飾りをブーメランのように飛ばす。発射されると発光しながら飛んでいく。敵への攻撃シーンのほとんどはソードビッカーと同じシーンの流用。
レオパルドンストリングス
胸部から発射される、分銅の付いたロープ。シリーズ序盤ではこれもスパイダーストリングスと称していた。
スパイダープロテクター
両すねのエネルギーパネルが展開して出現する盾。クモの巣の模様が描かれている。これを装備したスチールは存在するが劇中未使用[15]
ソードビッカー
右脚に収納されているだが、立ち回りでは一度も使用せず[注釈 14]、マシーンベムに止めを刺すための決め技として投擲する。技を放つときのかけ声は「レオパルドン・ソードビッカー」である。マシーンベムを一撃で倒すことが可能な最強の武器である。投げつける際の演出は1?9話、10・11話、劇場版および13話以降と変更されている。
カノン砲[8]
腰中央のエネルギーチャージャー内部に3門が装備されている。
透視光線[8]

レオパルドンパンチ[8]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:275 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef