スパイダーマン_(映画)
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2000年にコロンビアはこれまでに書かれた全ての脚本の権利を獲得したが[16]、オプション権を「キャメロンのもの」だけに行使した[8]
ソニー・ピクチャーズ

10年以上に及ぶ試行の末、『スパイダーマン』の制作・企画が本格化[6]。コロンビアは制作権を手にしたソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの主要な映画製作部門として配給することとなった。ローラ・ジスキンは2011年に亡くなるまでプロデューサーを務めた。

ソニーはコミックファンであるサム・ライミを監督に据え、2002年に『スパイダーマン』、2004年に『スパイダーマン2』、2007年に『スパイダーマン3』が製作された。ピーター・パーカー/スパイダーマンをトビー・マグワイアが演じ、キルスティン・ダンスト演じるメリー・ジェーン・ワトソン(MJ)との恋愛模様を主軸に、スパイダーマンとなったピーターがグリーン・ゴブリンウィレム・デフォー)、ドクター・オクトパスアルフレッド・モリーナ)、ニューゴブリン(ジェームズ・フランコ)、サンドマントーマス・ヘイデン・チャーチ)、ヴェノムトファー・グレイス)らと対決する。ライミの三部作は総製作費5億9700万ドルに対し、全世界で25億ドルを売り上げた。

2007年7月、アヴィ・アラッドはヴェノムのスピンオフ作品を企画していることを明かした[31]。スタジオはヤコブ・アーロン・エステス(英語版)に脚本の執筆を依頼したが、翌年にそれを拒否した。2008年9月、ポール・ワーニック(英語版)とレット・リースが脚本契約を交わした[32]。またスタン・リーがカメオ出演契約を交わした[33]。後にリースは2つの脚本を執筆しており、スタジオは後に書き上げた方を押していたことを明かした[34]。2009年、『スパイダーマン4』の草案を書き直したゲイリー・ロスが『ヴェノム』の脚本書き直し及び監督に抜擢され、ヴェノムをスーパーヴィランというよりアンチヒーローにする方向性で進められた[35]。ロスは『ハンガー・ゲーム』を監督するために企画を降板し、ソニーは『クロニクル』のジョシュ・トランクと交渉した[36]。2012年6月、『アメイジング・スパイダーマン』のプロデューサーのマシュー・トルマックは彼の友人でプロデューサーのアヴィ・アラッドに次のプロジェクトのヴェノムの映画について話し、『アベンジャーズ』のシェアード・ユニバースのようなものを構築することを提案した[37]。なお、ヴェノムの主役作品は2016年に企画が復活し、2018年公開となった。詳細は『ヴェノム』を参照。

2008年、監督のライミ、マグワイア、ダンストら他キャストも続投の方針で『スパイダーマン4』の企画が始まった。4作目と5作目の両方が計画され、2本同時に撮影するという考えも並行して検討された。しかし、2009年3月にライミは当時4作目のみが企画中で、5作目と6作目はそれぞれ続編となることを明かした[38][39][40][41]。2008年初めにソニーが1作の脚本を書いたデヴィッド・コープと接触したと報じられた後、同年10月にジェームズ・ヴァンダービルトが雇用された[42][43]。その後劇作家のデヴィッド・リンゼイ=アベアーが脚本を書き直し、さらに2009年10月にゲイリー・ロスが再度書き直した[44]。ソニーはまた『スパイダーマン5』と『スパイダーマン6』の脚本を書かせるためにヴァンダービルトを雇った[43]

2008年頃、ライミはカート・コナーズ博士がリザードに変身するのを描くことに関心を示し、コナーズを演じたディラン・ベイカーとプロデューサーのグラント・カーティスもそのアイディアに熱心であった[45][46][47]。ライミはまた、これまでカメオ出演だったブルース・キャンベルにより大きな役割を与えることについて話し合った[48]。2009年12月、ジョン・マルコヴィッチヴァルチャー役で交渉中であり、またアン・ハサウェイフェリシア・ハーディを演じるが、コミックのようにブラックキャットには変身しないことが報じられた。その代わりにライミのフェリシアはヴァルチャレスという新キャラクターになると報じられた[49]。しかしながら数年後、ライミはもしも『スパイダーマン4』が実現していたらハサウェイはブラックキャットになっていたと発言した[50]

2010年1月、ソニー・ピクチャーズはライミがプロジェクトから撤退し、『スパイダーマン4』を中止することを発表した。その背景には2011年5月6日公開を目指すソニーとライミの意見の相違があり、またライミは「『スパイダーマン3』には全然納得がいかなかったから、『スパイダーマン4』を作って、シリーズ最高傑作にしたかった」、「でも僕が脚本を完成することができなかったから、僕自身の責任だよ」と述べた[51][52]。また、ライミは様々な脚本家によって4度にわたって書き直された脚本に不満を持っていたと報じられている[53]
リブート

ソニーは『スパイダーマン4』の中止と同時にリブートを発表し、マーク・ウェブが新たに監督に就任。アンドリュー・ガーフィールドをピーター・パーカー/スパイダーマン役に抜擢し、エマ・ストーン演じるグウェン・ステイシーをヒロインとした。

『アメイジング・スパイダーマン』は2012年7月3日に3DIMAX 3Dで公開され、高校時代のピーター・パーカーが能力を手に入れる物語に焦点が当てられる[53][54]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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