スパイダーマン_(映画)
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1978年には、東映がテレビシリーズ『スパイダーマン』のスピンオフ作品スパイダーマン』(1978年)を劇場公開し、テレビシリーズと同じく香山浩介が山城拓也/スパイダーマン役を演じた[1][2]ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが1999年までに、このキャラクターの映画化権を獲得、2014年までに、主演トビー・マグワイア、監督サム・ライミの「スパイダーマン」三部作(2002年?2007年)と、主演アンドリュー・ガーフィールド、監督マーク・ウェブの「アメイジング・スパイダーマン」(2012年、2014年)の2つの映画シリーズを製作した。

2015年2月、ディズニーマーベル・スタジオ、ソニーの3社は、スパイダーマンの映画化権を共有する契約を結び、新たなイテレーションのスパイダーマンが登場し、マーベル・シネマティック・ユニバースに組み込まれることになった。この契約により、ソニー・ピクチャーズが引き続きスパイダーマンの単独映画の所有、資金調達、配給、そして最終的なクリエイティブ・コントロールを行い、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが他の出演作品を配給することになった。トム・ホランドがこのバージョンのスパイダーマンを演じ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)から『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)まで5本の映画に出演している。2019年9月、ディズニーとソニーは、ホランド版があと2回以上、別の単独作品『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)と、別のチームアップ作品に出演することを新たに合意した。

スパイダーマンのアニメーション映画の計画は、2015年4月にソニーから正式に発表され、最終的にはソニー・ピクチャーズ アニメーションから『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)が公開された。本作ではシャメイク・ムーア(英語版)がマイルズ・モラレス/スパイダーマンの声を担当しており、その他にも様々なバージョンのピーター・パーカーや多元宇宙の別バージョンのスパイダーマンも登場する。続編やスピンオフ作品の制作も予定されている。

スパイダーマンの映画は全般的に高い評価を得ている。全世界での興行収入は63億ドルを超え、『ファー・フロム・ホーム』(2019年)は、スパイダーマン映画として初めて全世界で10億ドルを超える興行収入を記録し、ソニーの歴代最高の興行収入を記録した。また、『スパイダーバース』(2018年)は、アカデミー長編アニメ賞を受賞した。

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは、自社で製作したスパイダーマンと関連キャラクターの実写映画作品を「スパイダーマン・ユニバース・オブ・キャラクター(Spider-Man Universe of Characters)」と呼称している[3]
初期のテレビ映画
「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(1977?81年)

作品公開日監督脚本製作
スパイダーマン
Spider-man1977年9月14日 (1977-09-14)E. W. SwackhamerAlvin BoretzCharles W. Fries, Daniel R. Goodman and Edward J. Montagne
スパイダーマン プルトニウムを追え
Spider-Man Strikes Back1978年5月8日 (1978-05-08)Ron StatlofRobert Janes
スパイダーマン ドラゴンの挑戦
Spider-Man: The Dragon's Challenge1981年5月9日 (1981-05-09)Lionel E. Siegel

『スパイダーマン』(1977年)詳細は「スパイダーマン (1977年の映画)」を参照

1977年、テレビシリーズ『アメイジング・スパイダーマン』のパイロット・エピソードが、コロンビア・ピクチャーズによって『スパイダーマン』としてアメリカ国外で公開された。監督はE・W・スワックハマー、脚本はアルビン・ボレッツで、主人公をニコラス・ハモンド、J・ジョナ・ジェイムソンをデヴィッド・ホワイト、メイ・パーカーをジェフ・ドネルが演じた。この作品は1977年9月14日にCBSで初放送され、1980年にはVHSで公開された。現在、日本で見れるスパイダーマンの1番目の作品である。ヤフオク等のネットオークションでビデオテープで入手できる。
『スパイダーマン プルトニウムを追え』(1978年)詳細は「スパイダーマン プルトニウムを追え」を参照

1978年、テレビシリーズ『アメイジング・スパイダーマン』の2部構成のエピソード「Deadly Dust」が再編集され、長編映画『スパイダーマン プルトニウムを追え』としてアメリカ国外で公開された。ニコラス・ハモンドがピーター・パーカー/スパイダーマン役を再演し、デビッド・ホワイトに代わってロバート・F・サイモンがJ・ジョナ・ジェイムソン役を演じている。この映画は1978年5月8日に劇場公開された。
『スパイダーマン ドラゴンの挑戦』(1981年)詳細は「スパイダーマン ドラゴンの挑戦」を参照

1981年、テレビシリーズ『アメイジング・スパイダーマン』のフィナーレ「チャイニーズ・ウェブ」を、『スパイダーマン プルトニウムを追え』と同じ手法で映画化したものが、「スパイダーマン ドラゴンの挑戦」としてヨーロッパ地域で公開された。ニコラス・ハモンドとロバート・F・サイモンがそれぞれピーター・パーカー/スパイダーマンとJ・ジョナ・ジェイムソン役で再登場。監督はロン・サトロフ、脚本はロバート・ジェインズが担当。その他、ロザリンド・チャオ、ベンソン・フォン、エレン・ブライなどが出演した。
日本の映画

作品公開日監督脚本原作製作
スパイダーマン1978年7月22日 (1978-07-22)竹本弘一高久進八手三郎吉川進

『スパイダーマン』(1978年)詳細は「スパイダーマン (1978年の映画)」を参照

1978年7月22日、東映は「東映まんがまつり」で、テレビシリーズ『スパイダーマン』のスピンオフ作品を劇場公開した。監督はテレビシリーズの8話を担当した竹本弘一。映画公開の翌週には、映画に登場した間宮十三がテレビシリーズのエピソードに登場した。2009年には、他のシリーズと同様に、マーベルの公式サイトでストリーミング配信された。
開発

1977年、テレビドラマ『The Amazing Spider-Man』のパイロット・エピソードがアメリカ合衆国以外ではコロンビア ピクチャーズによりフィーチャー映画スパイダーマン』が公開された(日本では『溶解人間』との2本立てで1978年8月19日公開)。1978年、テレビシリーズを再編集したものが『スパイダーマン プルトニウムを追え』(Spider-Man Strikes Back)の題でアメリカ合衆国以外でフィーチャー映画として公開された。1979年、同様にして『スパイダーマン ドラゴンの挑戦』(Spider-Man: The Dragon's Challenge)が公開された。1983年に『スーパーマンIII/電子の要塞』の興行成績が期待はずれに終わると、コミック業界が繁栄しているにもかかわらず、ハリウッドはコミックの映画化に消極的となった[4]
キャノン・フィルムズ

1985年、ロジャー・コーマンが持っていた『スパイダーマン』の短期間の契約オプションが切れると[5]マーベル・コミックキャノン・フィルムズと契約を交わした。


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