スパイダーマン
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だが、MJやハリーからの嫌味と八つ当たりなどを受けたことでヒーローとしての使命に迷いを感じると、パワーを出すことができなくなってしまい、そのことを遠回しに相談した医者からのアドバイスで、スパイダーマンを引退し、私生活に専念することを決める。大学では授業に遅刻することなく参加できるようになったものの、MJとの仲は相変わらず不調で、街の犯罪率も上がり、自分は火災現場で全ての人を救いきれなかった現実に落ち込んだ結果、メイにベンの最期の日の出来事を打ち明けたことから励まされ、MJがオクトパスに攫われたことを機に、再びスパイダーマンになると決意するとパワーを取り戻した。そしてオクトパスと、走行中の電車で死闘を繰り広げ、戦いに巻き込まれた乗客たちを危機から救ったが、力尽きてオクトパスに捕まり、ハリーの下に差し出されてしまう。そこでハリーに、マスクを剥がされてその正体を知られるも、愕然とするハリーの下を後にし、オクトパスがMJを捕らえて、核融合装置を再起動させた廃屋に到着。装置を止める為にオクトパスと対峙。またしても暴走する装置を止めるため、オクトパスに正体を明かし、彼に必死に呼びかけ、本当のオクタビアスとしての意識を取り戻させて、装置の暴走を阻止させることに成功。オクタビアスは装置と共に海に沈む悲惨な最期を遂げたが、MJの救出は果たし、スパイダーマンである危険から一緒に居られなかったと告げて跳び去った。そしてラストシーンでは、婚約者との結婚式を途中で抜け出したMJから「あなたと共に生きて危険に立ち向かいたい」と愛を伝えられて、ようやく恋人同士となり、MJに見送られながら自警活動に出かける。
スパイダーマン3
本作では、これまでと打って変わって自警活動と私生活の両立が安定し、そのお陰で朗らかで確かな自信を持つ人物像に変化した反面、一定の慢心も抱えるようになり、このことがMJとの交際にも感情の行き違いやすれ違いを起こして、悪影響を及ぼしてしまうことになる。その中で、“ニュー・ゴブリン”となったハリーや新たなヴィランのフリント・マルコ/サンドマンとの因縁の対決、シンビオートに寄生されたことによる思い上がりなど、これまで以上に混迷する物語の中心に立つことになる。ドクター・オクトパスとの戦いから数ヵ月後。街の犯罪をスパイダーマンとして激減させたことで大勢の市民からの支持を浴び、大学生活も順調でMJとの交際も彼女へのプロポーズを考えはじめるくらいに進展しているなど、幸せな暮らしを送れるようになっていたが、ハリーには未だにノーマンの一件で恨まれていた。このことから、ニュー・ゴブリンとなったハリーが復讐に襲いかかってきたが、返り討ちにすると、彼が一時的な心肺停止状態から一命を取り留めた代わりにノーマンが亡くなる前からの記憶を喪失し、優しい親友としての顔に戻ったことを受けて安堵感を覚えた。しかしその後、舞台公演の不評で落胆したMJの気持ちを理解しきれていない励ましや、自らが授与される名誉市民賞の贈呈パーティーにおけるグウェン・ステイシーとのキスをMJの眼前で行うなど、彼女に対して不謹慎な態度を見せ始め、現金輸送車を襲っていたサンドマンと対峙した後に、予約した高級レストランでのプロポーズで、たまたまグウェンに出会し、MJが取り乱して立ち去ったことも手伝ってプロポーズの予定を完全に破綻させてしまった。そこへ、ベンを殺した真犯人がサンドマンの正体である、フリントであった事を知らされ、怒りと私怨にかられると、彼の再出現をずっと待つが、その最中にMJとのデートの時から密かに付き纏っていたシンビオートがスパイダーマン・スーツに寄生。これを着込んで“ブラック・スパイダーマン”になり、性格が凶暴化してしまう。その後は、サンドマンとの復讐戦に挑んで、配水管を破壊して噴出させ、激流をぶつけて撃退に成功した。これ以降、コナーズからシンビオートの性質や危険性を忠告されたにもかかわらず、ブラック・スーツに魅入られてしまいつつあったことからメイにベンの仇であるフリントが死んでせいせいしたと報告するだけでなく、スパイダーマンの名誉を汚そうとするエディ・ブロック・Jr.の捏造写真を腕づくで暴き、記憶を取り戻したハリーに脅されたMJに絶交を突きつけられると、ハリーが思い出したと察して、彼と殺し合い同然の激戦を繰り広げて叩きのめし、アースラ・ディコヴィッチやエディ・ブラントとプレイボーイ同然に交流し、ジェイムソンにも大口を叩くくらいに変貌するなど、調子に乗りすぎた振る舞いを次々と取ってしまう。挙句の果てには、MJが働きはじめたバーにグウェンを連れ、2人の仲を見せつけただけでなく、店内で暴れた勢いで止めようとしたMJまでも突き飛ばす愚行に及んでしまった。これらのことにショックを受けて正気を取り戻すと、教会の頂上でブラック・スーツを強引に引き剥がしてシンビオートを放棄した。そして、フリントと手を組んだエディ/ヴェノムにMJが連れ去られ、建設中のビルに捕縛されたことを知ると、ハリーに謝罪の言葉を伝え、共闘を頼むが、断られて単身で現地に向かい、ビルに貼り付けられたタクシーに乗せられたMJを救おうとヴェノムとサンドマンを相手に決戦を挑む。だがヴェノムに捕まり、サンドマンの巨大な拳で何度も殴られて窮地に陥った。そこへ自身が誤解していた事に気づき、ピーターとの友情を思い出して参戦したハリーのおかげでピンチを脱し、MJの救出にも成功。ハリーがサンドマンを一時牽制されると、自身はエディにシンビオートを手放すよう説得するが聞きいられず、彼の一撃をくらいかけるが、そこに割って入ったハリーが身代わりになってしまった。そしてエディから金属音で分離させたシンビオートにパンプキン・ボムを投げ込むも、それを止めようと飛び込んだエディも爆風に呑まれ、爆死してしまった。その直後、戦意を失ったフリントからベンを誤って殺してしまった経緯と、強盗に加担してしまった真相、そしてその事への後悔を打ち明けられると、「あなたを許す」と返し、飛び去る彼を見送った。そして瀕死の状態であったハリーの下へ駆け付け、これまでの経緯を彼に改めて謝り、互いに親友であることを認め合って、ハリーの最期を看取った。数日後、ハリーの葬儀に出席し、MJが働くバーでピーター・パーカー、そしてスパイダーマンとして、彼女とこれからも人生を共に歩んでいくことを改めて決意する。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
本作では、ハリーと死別して以降の彼が、アース616に転移する形で物語後半から登場。その人相は、ほかのピーター2人よりも年季が入りはじめたものに変わっており、それに伴って単身で長く続けている自警活動においても[注釈 2]スイングのしすぎで腰を痛めたと述懐している[注釈 3]。そんな現在でも、ベンを殺された夜の一連の出来事や、親しかったオズボーン父子が自分への憎しみからゴブリンへ変貌して戦った末に救えなかったことが心残りで、MJとはハリーとの死別後も無事に交際を続けている様子である[注釈 4]。また、お気に入りの場所は「クライスラー・ビル」と話し、「今まで戦った中で一番やばかった敵は?」の問いかけには「ヴェノム」と返答している。“カフカルの魔法陣”の影響でアース616のニューヨークの路地裏にいたところ、突如開かれたゲートウェイを通り抜けてミシェル・ジョーンズ(MJ)ネッド・リーズ、ピーター3と出会い、彼と互いにウェブを撃ち合って別の並行世界のピーター/スパイダーマンであることを証明し、自分たちのピーターに会いたいと願うMJたちに「彼が行きそうな場所は?」と助言して“ミッドタウン高校”の屋上に赴いてピーター1とも邂逅。メイ・パーカーを失って失意の底にいたピーター1に、前述のベンからの最期の言葉の重みを説くなど、彼を再びスーパーヒーローとして立ち上がらせた。スーパーヴィラン一同を治療するための薬品やデバイスの開発では、ノーマンの死後からずっと考えてきたゴブリンの凶悪な人格のみを抹消する血清の精製を、ネッドやピーター3と身の上話を交わしながら完成させることに成功。そして自由の女神像に赴き、ほかのピーターたちとの触れ合った後、現れたスーパーヴィラン一同との決戦に突入すると、最初はチーム戦に不慣れなことから連携ミスをしてしまったが、ピーター1の言葉で改めて団結。
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