スノーデン_(映画)
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企画オリバー・ストーンは複数回に渡ってモスクワエドワード・スノーデンと会い、彼に起こったことを調べている。

オリバー・ストーンが最初に本作の映画化の話を持ちかけられたのは、ジェイミー・フォックスが主演を務める予定のマーティン・ルーサー・キング・ジュニアに関する伝記映画に取りかかっていたときであった。同作の内容ですでに物議を醸していたため、ストーンはさらなる火種となりかねない新たな題材の映画に取り組むのは躊躇した[8][9]。しかし、ポイトラスと共にスノーデンによる暴露に貢献したジャーナリストのグレン・グリーンウォルドがストーンにアドバイスを求めてきたり、さらに数ヵ月後にはスノーデンの弁護士のアナトリー・クチェレナ(英語版)がプロデューサーを介して面会を求めてきたりするなど、さまざまな出来事や説得材料に後押しされて、結局ストーンは映画の監督を受諾するに至った[8]。事件について記したグリーンウォルドの本の映画化権はコロンビア映画が既に取得済みであった[9]。2014年6月2日、ストーンとモリッツ・ボーマン(英語版)がルーク・ハーディング(英語版)によるノンフィクション本『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実(英語版)』の権利を獲得し、ストーンがそれを基にした映画の脚本と監督を務めることが発表された[10]。ストーンが『Snowden』の制作および監督に専念することが決まったため、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの映画化は中止となった[11]。2014年6月10日、ストーンがさらにクチェレナの本『Time of the Octopus』の権利も獲得し、『スノーデンファイル』と併せた2冊を基に脚本を書く事が明らかとなった[12]。2014年11月6日、オープン・ロード・フィルムズが米国での配給権を獲得し、一方でワイルド・バンチ(英語版)が海外セールスの舵を取ることとなった[13]。さらに2014年11月10日、『Deadline』はエンドゲーム・エンターテインメントが製作に加わったことを報じた[14]。2015年4月、ウィキリークスはストーンがハーディングの本の権利購入のために70万ドル、クチェレナの本に100万ドルを支払ったことを明かした[15]
プリプロダクション「アメリカ人に関する話なのにアメリカでこの映画に出資できないというのは実に奇妙だ。あからさまに国家主義的でない題材に対し、このことがどのような影響を与えるかを考えれば、これは非常に憂慮すべき事態だ。彼らは我々に表現の自由があると言う。しかし、思想は金によって操られ、コントロールされているし、メディアも同様だ。この国はその点で非常に縛りが厳しく、あるレベルにおいては批判が許されない。既に亡くなった市民活動家についての映画は作れるが、現在の人物についてはそれが容易ではない」?オリバー・ストーン監督[8]

撮影開始前、ストーンとゴードン=レヴィットはスノーデン逮捕を企てる米国政府から逃れるために彼が恋人のリンゼイ・ミルズと共に住んでいたモスクワを訪れた[8]。ゴードン=レヴィットは彼をフィリップ・プティ(ゴードン=レヴィットが2015年の映画『ザ・ウォーク』で演じた)に似た人物であると説明した[16]。しかしながらプロジェクトに参加する米国企業が現れず、またスタジオの協力も得られずに資金調達が困難となった[8]。その後、イギリスとドイツからの資金調達が決まり、撮影はドイツで行われることとなった[8][9]
キャスティング

2014年9月21日、アメリカ国家安全保障局(NSA)の機密情報を2013年6月に主要メディアに暴露したコンピュータ専門家のエドワード・スノーデン役のためジョセフ・ゴードン=レヴィットと交渉中であることが報じられた[17]。2014年11月10日、ゴードン=レヴィットが主役を務めることが報じられた[18]。2014年11月14日、スノーデンの恋人のリンゼイ・ミルズ役のためシャイリーン・ウッドリーとの最終交渉に入ったことが報じられた[19]。2015年2月2日、スコット・イーストウッドがNSA捜査官役で加わった[20]。2015年2月4日、メリッサ・レオがドキュメンタリー映画作家のローラ・ポイトラス(英語版)役、ザカリー・クイントがスノーデンにより機密情報の提供相手に選ばれたジャーナリストのグレン・グリーンウォルド役、トム・ウィルキンソンがスノーデンの暴露の報道を助けた『ガーディアン』のジャーナリストのユエン・マッカスキル(英語版)役でキャストに加わった[21]。2015年2月13日、『バラエティ』はベン・シュネッツァーが加わったことを報じた[22]


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