日本では、幾つかの水族館で展示されている。スナメリの人工飼育下の繁殖は古くから試みられており、1976年には鳥羽水族館が交尾から出産まで水族館内で行うことに世界で初めて成功している[17]。
また、自然状態下では伊勢湾の伊勢湾フェリー、九州の有明フェリー、近畿地方の南海淡路ライン(フェリー)の船上からも見られることがある。
スナメリをモチーフにしたキャラクターも様々な分野に存在する。
日本での捕獲は2004年11月に伊勢湾で、水族館での学術研究及び教育展示を目的に、鳥羽水族館、のとじま水族館、宮島水族館が共同で、9頭の特別採捕が行われた[18][19]。
徳山競艇場では近海に生息し、稀に競争水面に入り込むこともあったことからマスコットに採用され、スナメリに因んだ「すなっちカップ」が行われたり、場外舟券場が「すなっちゃ徳山」と名付けられたりしている。
韓国では食用とされ、他のイルカ類と同様に漁港での競売などにより取引される[20]。韓国では鯨類が混獲により水揚げされるが、捕獲数の半分以上が本種である。韓国でのスナメリの食用としての価値(値段)はあまり高くないとされる[21]。2008年には韓国での混獲の故意性を疑い、韓国の環境保護団体が国際的な調査を要請した。理由は、スナメリは群れを作らないが、一日に30頭以上も捕まるのは不自然だというものであった[22]。
参考画像
東京湾で保護されたスナメリの子供
スナメリの骨格
参考文献[脚注の使い方]^ a b 白木原国雄