当初はゴールデンタイムでもモノラル放送が多く、バラエティ番組は当初スタジオやホール内の音声のみがステレオで収録された。番組にモノラルが多くコマーシャルにステレオが多い特性を使って、原始的なCMスキップ機能を持つビデオデッキも存在した。ステレオ放送される番組が増加すると、ロケ現場や観客の拍手や声などのスタジオ内音声はモノラル音源で収録してBGMや効果音などをステレオで放送する、『北野ファンクラブ』[注 1]、『とぶくすり』、『ムーブ 島田弁護協会』、『爆!爆!爆笑問題』などの番組が増えた。『メッセ弾』、『水10!ワンナイR&R』、『やじうまプラス』[注 2]、『スーパーモーニング』[注 2]など、モノラルで収録して音声信号のみステレオへ切り替えて放送した番組もある。こうした制作体制を「モノステレオ放送」と呼んでいた。
なお、札幌地区以外の北海道の民間放送では地上波アナログ放送停波まで、それ以外の地域でも1990年代までステレオ放送を行うための機材が無かった局では対応番組であってもステレオ放送がされなかった。そのため、上記のステレオ放送のテロップは制作キー局のマスターから全国送出せず、各系列局にてローカルで表示していた。 2011年7月24日に東日本大震災の被災三県[注 3]を除いて地上波アナログ放送が終了し、再放送番組などモノラル放送の番組はNHKと一部放送局を除いてモノステレオ放送となった。 日本テレビ系列局は、地上デジタル放送完全移行に伴い2011年10月3日より編成上の全番組をステレオ放送化を発表して実施した[8][注 4]。フジテレビは『知りたがり!』[注 5]『すぽると!』[注 6]『新報道2001』『Mr.サンデー』以外の生放送報道・情報番組は全てモノラル放送(モノステレオ放送)だったが、2011年10月31日にステレオ放送へ変更した。 デジタル放送は音声信号が大部分ステレオであることから、新聞やテレビ情報誌などのステレオ表記は7月23日で廃止されたが、5.1サラウンドステレオ放送は表記(「5.1」・「SS」など)を継続している。テレビ埼玉は電子番組表で「S」を表記している。 主に超短波放送で実施。AMステレオ放送やデジタルラジオも試みられたが普及しなかった。
地上デジタル放送
日本のラジオ放送詳細は「ラジオ#ステレオ放送」を参照
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 初回から1993年10月29日放送分まで。
^ a b 地上アナログ放送では2010年3月29日放送分から番組最終回まで実施。
^ 東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県では、特例法により、2011年7月24日時点で地上アナログ放送の終了が見送られていたが、先般の3県(岩手県、宮城県、福島県)でも2012年3月31日をもって地上アナログ放送は終了した。
^ 読売テレビ制作や日テレNEWS24制作の番組も2011年10月3日から編成上の全番組をステレオ放送化した。
^ 2013年3月29日番組終了。
^ 2016年4月1日番組終了。
出典^ 「番組表」の項目参照。
^ NHKクロニクル「NHKコンサートホール」1970年8月9日
^ NHKクロニクル「NHKコンサートホール」1970年8月23日
^ NHKクロニクル「NHKコンサートホール」1971年9月12日
^ NHKクロニクル「NHKイタリア歌劇公演 歌劇『リゴレット』(ヴェルディ作曲) 1971年9月11日
^ NHKクロニクル「NHKイタリア歌劇公演 歌劇『椿姫』(ヴェルディ作曲) 1973年9月23日
^ 「NHKトピックス」『放送教育』第41巻第6号、日本放送教育協会、1986年9月1日、96 - 97頁、NDLJP:2341052/49。
^ 『あなたと日テレ』2011年9月4日放送 ⇒あなたと日テレ 放送内容 2011年9月4日
関連項目
ステレオ
音声多重放送
二重音声放送
2か国語放送
解説放送
副音声付放送
字幕放送
モノラル放送