スティーヴン・キング
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『キャリー』のハードカバー版は、1974年の春に出版され、その後映画化されてヒットする。

同年の秋、キングはメインを離れ、コロラド州ボルダーに移り住み、1年弱の滞在の間、コロラドを舞台とした『シャイニング』を書く。

1975年の夏、メイン州に戻り居を構えて、ボルダーを舞台とした『ザ・スタンド』を書き上げる。『デッド・ゾーン』もこの時期に書かれる。
その後

80年代半ばには以前からのアルコールに加えて薬物依存(コカイン咳止めシロップ、大麻その他)になる。キングによれば、この時期に書かれた『トミーノッカーズ』は、自身のアルコールと薬物の寓話である。妻から「治療を受けるか家族と別れるか」の選択を迫られたキングは治療を選び、依存症を克服する。

1999年6月19日、メイン州西部にある別荘の近くを散歩中、危険運転常習者のライトバンにはねられ重傷を負い、脚に障害が残った。

キングとタビサの間には3人の子供、ナオミ・レイチェル、ジョセフ・ヒルストロム、オーウェン・フィリップがおり、また現在3人の孫がいる。タビサ、ジョセフ・ヒルストロム(筆名ジョー・ヒル)、オーウェン・フィリップは作家として活動している。
映像化作品について

テレビドラマ化された作品も多く、『ローズ・レッド』(2002年?2003年)、『デッド・ゾーン』(2002年?2007年)、『ヘイヴン -謎の潜む町-』(2010年?2015年)、『アンダー・ザ・ドーム』(2013年?2015年)などがヒット作として知られている。監督した映画4作のうち3作がキング原作というフランク・ダラボン作品をはじめ、トビー・フーパーロブ・ライナーミック・ギャリスも複数作を監督している。

スタンリー・キューブリック監督が映画化した『シャイニング』が気に入らず、自らテレビドラマ『シャイニング』(1997年)を監修した。キューブリック監督の映画を「空っぽのキャデラック」と酷評しているが、著名な監督が自らの作品を映画化することは光栄に思っていたようである(当時、映画版『シャイニング』は、原作のストーリー性を求める向きも強かったためラジー賞にノミネートされるなど、酷評が多かった)。

そのほかキングが製作総指揮をとった映像作品としては、ラース・フォン・トリアー原作のテレビドラマをリメイクした『スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル』がある。原作の舞台をメイン州に移し、キングによる脚本をもとにリメイク作品が製作されたもので、原作に比べ大幅に改変が加えられた作品となっている。

自ら携わった映像作品に出演することもあり、『地獄のデビル・トラック』、『ペット・セメタリー』など多くは端役やカメオ出演であるが、オムニバス映画『クリープショー』第2話の「ジョディ・ベリルの孤独な死」では主役を演じている。

短編小説の映画化権を、学生や駆け出しの映画製作者に彼らを応援する目的で1ドルで売っている。これをダラー・ベイビー(ダラー・ディール)と呼び、上記『ショーシャンクの空に』以来、複数作でキング原作の映画の監督を務めたフランク・ダラボンも、元は学生時代に『312号室の女』を短編映画化し、彼の知遇を得ていた。
作品同士のリンク

キングの作品は『ダーク・タワー』シリーズを中心に多くの作品がリンクしている。さらに、『ダークタワー』シリーズとは別にキャッスルロック、デリー(ともにメイン州の架空の街)等を繋がりにリンクする作品も多く、細かいリンクを辿るとほぼ全ての作品が繋がっている。

また、『レギュレイターズ』と『デスペレーション』では、全く同じ題材を全く違う視点、展開、タッチで描くという試みも行っている。

キングが創造した主な町としては以下が挙げられる。(右に登場した作品を挙げる)

キャッスルロック - 「デッド・ゾーン」、「クージョ」、「ダーク・ハーフ」、「ニードフル・シングス」、「スタンド・バイ・ミー」等

デリー - 「IT」、「不眠症」、「骨の袋」、「ドリームキャッチャー」「11/22/63」等

ジェルサレムズ(セイラムズ)・ロット - 「呪われた村」「呪われた町」等

ヘイヴン - 「トミーノッカーズ」等

ラドロウ - 「ペット・セマタリー

チェンバレン - 「キャリー

モットン  

ハーロウ

リバティーヴィル - 「クリスティーン

ストーヴィントン

また、実在する町も登場する。

ボールダー - 「シャイニング」、「ザ・スタンド

ボストン - 「セル

ラスベガス - 「ザ・スタンド」

ダラス - 「11/22/63」

またメイン州の都市であるバンガールイストンポートランドオーガスタブランズウィック等も頻出する。


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