スティーブ・ジョブズ
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スティーブ・ジョブズは1955年2月24日、シリア人の父アブドゥルファター・ジャンダーリ (: ??? ?????? ???????‎) と、ドイツ・スイス系アメリカ人の母ジョアン・キャロル・シーブル (: Joanne Carole Schieble) との間に、サンフランシスコで生まれた[20][47]。ジョブズは生後すぐに養子に出され、養父母となったポール・ジョブズ、クララ・ジョブズ夫妻によって育てられた[20]

実父アブドゥルファター・ジャンダーリは1931年にシリアのアラブ人ムスリムの家庭に生まれ、ホムスで育った[48]。レバノンのベイルート・アメリカン大学に入学したジャンダーリは学生活動家となり、政治的活動に参加して投獄されたこともあった[48]。 その後、ジャンダーリはPh.D.の取得を目指してアメリカのウィスコンシン大学に留学し、そこでのちにジョブズの実母となる、ジョアン・キャロル・シーブルと出会った[48][49]。ジャンダーリとシーブルは同年齢であったが、Ph.D.候補生であったジャンダーリはシーブルが受講した授業のティーチングアシスタントを務めていた[50]。ジョブズの実妹であるモナ・シンプソンによれば、シーブルの両親は娘がムスリムの男性と交際することを好ましく思っていなかった[50]ウォルター・アイザックソンによると、シーブルは父親から「ジャンダーリとの交際を続けるなら勘当する」と脅されていたという[49]

ジャンダーリによれば、シーブルの父親が自分との結婚を認めなかったため、シーブルは誕生以前からジョブズを養子に出すことを決めていた[47][51]。ジョブズが2005年6月12日のスタンフォード大学の卒業講演で語ったところによると、母であるジョアンはポール・ジョブズ、クララ・ジョブズ夫妻が大学卒でないことを知り養子縁組を躊躇していたが、ジョブズ夫妻がスティーブを大学に進学させることを約束したことから養子縁組が成立したという[52]。なお、実の両親はのちに正式に結婚して女の子をもうけ、後に離婚している。スティーブが生母と再会するのは、スティーブが30歳を過ぎて、養母であるクララが亡くなった1986年である。ジョブズはそのときに初めて実の妹であるモナ・シンプソンがいることを知り、その後彼女とも対面を果たした。

一方、ジョブズは実父とは死ぬまで会おうとしなかった。父親のジャンダーリも、息子の成功に便乗していると思われるのを恐れ、親しい友人にも息子について語ることはほとんどなかったという[53]
幼少期・少年時代[ソースを編集]

1957年、ジョブズが3歳のころ、ジョブズ夫妻がパティーを養子にもらい妹ができる。同じころ、実父母の間に実妹・モナが生まれる。1960年になり、カリフォルニア州パロアルトに転居する。

1961年、6歳になったジョブズはモンタ・ロマ小学校に入学。幼少時代のジョブズはとても手のかかる子どもだったという。ヘアピンが電気を通すのか確かめるために、ヘアピンをコンセントに差し込んで感電したり、盗聴器で親の部屋を盗聴したり、小学校では授業中に花火をしたり、教師の椅子に爆弾を仕掛けるなど、エピソードに事欠かない少年だったという(彼の特性を理解していたポールはこの事で彼の担任と口論になったという)。

1965年、4年生となったジョブズは快活で機転の利く女性教師と出会い、勉強が好きになった。その後、4年生の終わり頃に知能検査を受けたジョブズは並外れた知能を示し[54]、1年飛び級してクリッテンデン中学に入学した。しかし、飛び級して入った学校でジョブズは周囲の生徒からいじめられることが多く、7年生の半ばには両親に環境の良い学校への転校を要求した[54][55]。そのため、一家は費用を捻出してロスアルトスのクリストドライブ2066番地にガレージ付の一軒家を購入して転居し、ジョブズをクパティーノ中学校に転校させた。

1968年、ジョブズが13歳のとき、ヒューレット・パッカード社のCEOビル・ヒューレットの自宅に電話をかけた。ジョブズが「周波数カウンタの部品をください」と言うと、ビル・ヒューレットは部品をくれたばかりか、夏休みにアルバイトをしないかと持ちかけた[56]。アルバイト先はヒューレット・パッカードの支社で、周波数カウンタを作っているところだったという[57]。1968年の秋、ジョブズはクパチーノのホームステッド高校(英語版)に進学した[58]
青年時代[ソースを編集]

1971年の夏、16歳のジョブズは友人ビル・フェルナンデスの紹介で当時21歳のスティーブ・ウォズニアックと知り合い、すぐに意気投合した[59]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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