1990年、トミーがハードロックバンド「ダム・ヤンキース」に参加。テッド・ニュージェント、ジャック・ブレイズ(ナイト・レンジャー)らが結成したスーパーグループであった[10]。同じ頃バンドの再始動を企図していたデニスらは、トミーの招集を断念。代役グレン・バートニックが加入して活動を再開する。
同年の暮れに7年ぶりの12thアルバム『エッジ・オブ・ザ・センチュリー』をリリース。シングル「Show Me the Way」が全米3位を獲得し復活の兆しが見えたものの、北米のロック界にグランジ・ムーブメントが到来。旧態依然のロックにはレーベルのサポートが減少して受難の時代となり、当バンドの再活動も短期で終了した。
トミー側も「ダム・ヤンキーズ」で2枚のアルバムを出した後、中心のテッド・ニュージェントが脱退。残るブレイズと「ショウ・ブレイズ」というユニットで継続し、活動規模は縮小した。
リユニオンから内紛へ(1995年 - 2002年)バンドの顔でもあったデニス・デ・ヤング(2010年)
1995年、トミーが復帰し全盛期メンバーでの再結成が実現する。しかしジョン・パノッツォが健康問題で即降板し、代役にトッド・ズッカーマン(ドラム)が加入。そして翌1996年、ジョンは症状が悪化し帰らぬ人となってしまった。ツアーはジョンの追悼ライブとして開催し、新曲も数曲披露された。この模様はライブ・アルバム用としても収録され、『リターン・トゥ・パラダイス』(1997年)と題してリリースしている。
同ラインナップを維持し、1999年に9年ぶりの13thアルバム『ブレイヴ・ニュー・ワールド』をリリース。しかしこの間、デニスとトミーの確執が再燃。この時期にデニスが健康を害したという理由で活動が停滞。バンド側は活動に支障をきたすとして、ローレンス・ガーワン(ボーカル、キーボード)を代役に立てて継続し、デニスは降板させられた。
2000年、2度目の来日公演。また同時期に創設メンバー チャック・パノッツォが、フルタイムの活動を控えるようになる。グレン・バートニック(ベース)が復帰し、チャックと併用する形で編成する。
2001年、降ろされたデニス側が「健康上の理由で一時的に降板したのであり、自分無しでのバンド続行は無効である」と主張。同意を得ないバンド活動と、デニス自身が創作した曲の差し止め訴訟を起こす。また個人的に、スティクス関連の活動も始めていた。それにはバンド側も反訴し、結果はデニス個人によるスティクスを冠した活動も許可されるも、個人名に「Formerly Styx」や「Performing The Music Of Styx」などの但し書きを義務付ける事で決着。事実上デニスの敗訴であり、両者は修復不可能な状態となった。
新体制以降(2003年 - )USAパインシティ公演(2008年6月)
ローレンス・ガーワン起用の新体制が定着し、2003年に14thアルバム『サイクロラマ』をリリース。グレン・バートニックに代わり、リッキー・フィリップス(ベース、ギター)が加入する。
以降はライブを中心とした活動にシフト。特に2007年から2015年の間に「デフ・レパード」「フォリナー」「ボストン」「REOスピードワゴン」「38スペシャル」「イエス」「テスラ」など著名なバンドらとツアーを合同する[11]。
2005年、カヴァー企画の15thアルバム『Big Bang Theory』をリリース。
2010年、旧作『グランド・イリュージョン - 大いなる幻影』『ピーシズ・オブ・エイト - 古代への追想』を完全ライブで再現[12]。
2017年、自主レーベル「Alpha Dog 2T」を設立。14年ぶりの16thオリジナルアルバム・コンセプト作品『The Mission』[13]、2021年には4年ぶりの17thアルバム『Crash of the Crown』を発表[14]。 ※2021年7月時点
メンバー
現ラインナップ
ローレンス・ガーワン(Lawrence Gowan) - ボーカル/キーボード(1999年 - )
ジェイムズ・ヤング(James "J.Y." Young) - ギター(1972年- )
トミー・ショウ(Tommy Shaw) - ギター/ボーカル(1975年 - 1984年、1995年 - )
チャック・パノッツォ(Chuck Panozzo) - ベース(1972年 - )
テリー・ガーワン(Terry Gowan) - ベース(2024年 - )
トッド・ズッカーマン(Todd Sucherman) - ドラムス(1995年 - )
ウィル・エヴァンコヴィッチ(Will Evankovich) - ギター(2021年 - )
ローレンス・ガーワン(Vo) 2010年
ジェイムズ・ヤング(G) 2010年
トミー・ショウ(G) 2010年
チャック・パノッツォ(B) 2009年
リッキー・フィリップス(B) 2010年
旧メンバー
デニス・デ・ヤング(Dennis De Young) - ボーカル/キーボード(1972年 - 1999年)
ジョン・パノッツォ(John Panozzo) - ドラムス(1972年 - 1992年)1996年に逝去
ジョン・クルリュウスキ(John "J.C." Curulewski) - ギター(1972年 - 1975年)1988年に逝去
グレン・バートニック(Glen Burtnik) - ギター/ベース(1990年 - 1992年、1999年 - 2003年)
リッキー・フィリップス(Ricky Phillips) - ベース/ギター(2003年 - 2024年)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
『スティクス』 - Styx(1972年)※旧邦題『スタイクス』
『スティクスII』 - Styx II
『サーペント・イズ・ライジング』 - The Serpent Is Rising