スティクス_(バンド)
[Wikipedia|▼Menu]

停滞期(1990年 - 1994年)

1990年、トミーがハードロックバンド「ダム・ヤンキース」に参加。テッド・ニュージェント、ジャック・ブレイズ(ナイト・レンジャー)らが結成したスーパーグループであった[10]。同じ頃バンドの再始動を企図していたデニスらは、トミーの招集を断念。代役グレン・バートニックが加入して活動を再開する。

同年の暮れに7年ぶりの12thアルバム『エッジ・オブ・ザ・センチュリー』をリリース。シングル「Show Me the Way」が全米3位を獲得し復活の兆しが見えたものの、北米のロック界にグランジ・ムーブメントが到来。旧態依然のロックにはレーベルのサポートが減少して受難の時代となり、当バンドの再活動も短期で終了した。

トミー側も「ダム・ヤンキーズ」で2枚のアルバムを出した後、中心のテッド・ニュージェントが脱退。残るブレイズと「ショウ・ブレイズ」というユニットで継続し、活動規模は縮小した。
リユニオンから内紛へ(1995年 - 2002年)バンドの顔でもあったデニス・デ・ヤング(2010年)

1995年、トミーが復帰し全盛期メンバーでの再結成が実現する。しかしジョン・パノッツォが健康問題で即降板し、代役にトッド・ズッカーマン(ドラム)が加入。そして翌1996年、ジョンは症状が悪化し帰らぬ人となってしまった。ツアーはジョンの追悼ライブとして開催し、新曲も数曲披露された。この模様はライブ・アルバム用としても収録され、『リターン・トゥ・パラダイス』(1997年)と題してリリースしている。

同ラインナップを維持し、1999年に9年ぶりの13thアルバム『ブレイヴ・ニュー・ワールド』をリリース。しかしこの間、デニスとトミーの確執が再燃。この時期にデニスが健康を害したという理由で活動が停滞。バンド側は活動に支障をきたすとして、ローレンス・ガーワン(ボーカル、キーボード)を代役に立てて継続し、デニスは降板させられた。

2000年、2度目の来日公演。また同時期に創設メンバー チャック・パノッツォが、フルタイムの活動を控えるようになる。グレン・バートニック(ベース)が復帰し、チャックと併用する形で編成する。

2001年、降ろされたデニス側が「健康上の理由で一時的に降板したのであり、自分無しでのバンド続行は無効である」と主張。同意を得ないバンド活動と、デニス自身が創作した曲の差し止め訴訟を起こす。また個人的に、スティクス関連の活動も始めていた。それにはバンド側も反訴し、結果はデニス個人によるスティクスを冠した活動も許可されるも、個人名に「Formerly Styx」や「Performing The Music Of Styx」などの但し書きを義務付ける事で決着。事実上デニスの敗訴であり、両者は修復不可能な状態となった。
新体制以降(2003年 - )USAパインシティ公演(2008年6月)

ローレンス・ガーワン起用の新体制が定着し、2003年に14thアルバム『サイクロラマ』をリリース。グレン・バートニックに代わり、リッキー・フィリップス(ベース、ギター)が加入する。

以降はライブを中心とした活動にシフト。特に2007年から2015年の間に「デフ・レパード」「フォリナー」「ボストン」「REOスピードワゴン」「38スペシャル」「イエス」「テスラ」など著名なバンドらとツアーを合同する[11]

2005年、カヴァー企画の15thアルバム『Big Bang Theory』をリリース。

2010年、旧作『グランド・イリュージョン - 大いなる幻影』『ピーシズ・オブ・エイト - 古代への追想』を完全ライブで再現[12]

2017年、自主レーベル「Alpha Dog 2T」を設立。14年ぶりの16thオリジナルアルバム・コンセプト作品『The Mission』[13]2021年には4年ぶりの17thアルバム『Crash of the Crown』を発表[14]
メンバー

※2021年7月時点
現ラインナップ

ローレンス・ガーワン(Lawrence Gowan) -
ボーカル/キーボード(1999年 - )

ジェイムズ・ヤング(James "J.Y." Young) - ギター(1972年- )

トミー・ショウ(Tommy Shaw) - ギター/ボーカル(1975年 - 1984年、1995年 - )

チャック・パノッツォ(Chuck Panozzo) - ベース(1972年 - )

テリー・ガーワン(Terry Gowan) - ベース(2024年 - )

トッド・ズッカーマン(Todd Sucherman) - ドラムス(1995年 - )

ウィル・エヴァンコヴィッチ(Will Evankovich) - ギター(2021年 - )


ローレンス・ガーワン(Vo) 2010年

ジェイムズ・ヤング(G) 2010年

トミー・ショウ(G) 2010年

チャック・パノッツォ(B) 2009年

リッキー・フィリップス(B) 2010年

旧メンバー

デニス・デ・ヤング(Dennis De Young) - ボーカル/キーボード(1972年 - 1999年)

ジョン・パノッツォ(John Panozzo) - ドラムス(1972年 - 1992年)1996年に逝去

ジョン・クルリュウスキ(John "J.C." Curulewski) - ギター(1972年 - 1975年)1988年に逝去

グレン・バートニック(Glen Burtnik) - ギター/ベース(1990年 - 1992年、1999年 - 2003年)

リッキー・フィリップス(Ricky Phillips) - ベース/ギター(2003年 - 2024年)

ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム

『スティクス』 - Styx
(1972年)※旧邦題『スタイクス』

『スティクスII』 - Styx II(1973年)※全米20位。旧邦題『黄泉(よみ)の国より』『スティクス・セカンド』等

『サーペント・イズ・ライジング』 - The Serpent Is Rising(1974年)※全米192位

『ミラクルズ』 - Man Of Miracles(1974年)※全米154位

『分岐点』 - Equinox(1975年)※全米58位

『クリスタル・ボール』 - Crystal Ball(1976年)※全米66位

『グランド・イリュージョン - 大いなる幻影』 - The Grand Illusion(1977年)※全米6位

『ピーシズ・オブ・エイト - 古代への追想』 - Pieces Of Eight(1978年)※全米6位

『コーナーストーン』 - Cornerstone(1979年)※全米2位

パラダイス・シアター』 - Paradise Theater(1981年)※全米1位

『ミスター・ロボット - キルロイ・ワズ・ヒア -』 - Kilroy Was Here(1983年)※全米3位

『エッジ・オブ・ザ・センチュリー』 - Edge Of The Century(1990年)※全米63位

ブレイヴ・ニュー・ワールド』 - Brave New World(1999年)※全米175位

『サイクロラマ』 - Cyclorama(2003年)※全米127位

Big Bang Theory(2005年)※カヴァー・アルバム

The Mission(2017年)

Crash of the Crown(2021年)

ライブ・アルバム

『コート・イン・ジ・アクト』 - Caught In The Act
(1984年)※全米31位

『リターン・トゥ・パラダイス』 - Return To Paradise(1997年)※全米139位

『アーチ・アライズ - ライヴ・アット・リヴァーポート』 - Arch Allies:Live At Riverport(2000年)

『スティクスワールド・ライヴ2001』 - Styxworld Live 2001(2001年)

『アット・ザ・リヴァー・エッジ』 - At The River's Edge - Live In St. Louis(2002年)

21st Century Live(2003年)

『ワン・ウィズ・エヴリシング』 - One With Everything(2006年)

『ザ・グランド・イリュージョン/ピーシズ・オブ・エイト:ライヴ・イン・コンサート』 - The Ground Illusion / Pieces Of Eight Live(2012年)

『ライヴ・アット・オーリンズ・アリーナ・ラスベガス』 - Live at the Orleans Arena Las Vegas(2015年)

コンピレーション・アルバム

Best of Styx
(1977年)

『レディ/スティクス・ベスト』 - Lady(1980年)

『烈風』(1981年)※日本限定版・ファン投票による選曲

Styx Classics Volume 15(1987年)

Greatest Hits(1995年)

Come Sail Away ? The Styx Anthology(2004年)
ほか
シングル

「憧れのレディ」 - "Lady"(1974年)※全米6位

「ユー・ニード・ラブ」 - "You Need Love"(1975年)※全米88位

「ローレライ」 - "Lorelei"(1976年)※全米27位

"Mademoiselle"(1976年)※全米36位

"Crystal Ball"(1977年)

「永遠の航海」 - "Come Sail Away"(1977年)※全米8位

「アイム・O.K.」 - "I'm O.K."(1978年)※日本のみ発売

「フーリング・ユアセルフ」 - "Fooling Yourself (The Angry Young Man)"(1978年)※全米29位

「ブルー・カラー・マン」 - "Blue Color Man (Lonely Nights)"(1978年)※全米21位

"Sing For The Day"(1979年)※全米41位

"Renegade"(1979年)※全米16位

「Babe=ベイブ」 - "Babe"(1979年)※全米1位

「ボート・オン・ザ・リヴァー」 - "Boat On The River"(1979年)※USはシングルカットなし

"Why Me"(1980年)※全米26位


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:35 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef