スター・ウォーズ
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43億8千万円[3]10.0億円(特別版)[4]
次作スター・ウォーズ/帝国の逆襲
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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(原題: Star Wars: Episode IV A New Hope)は、1977年アメリカスペースオペラ映画。公開時のタイトルは、『スター・ウォーズ』(Star Wars)。監督、脚本はジョージ・ルーカスが務め、マーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャーピーター・カッシングアレック・ギネスらが出演する。「スター・ウォーズ」オリジナル三部作の第1作目であり、シリーズで初めて製作された作品で、「スカイウォーカー・サーガ」の第4作目にあたる。

ジョーズ』(1975年)を抜いて世界歴代興行収入記録を更新し、『E.T.』(1982年)に抜かれるまで記録を保持していた。現在、インフレーションを調整した興行収入ランキングでは、アメリカで歴代2位、世界では歴代4位である。
概要

公開当初のタイトルは『スター・ウォーズ』(Star Wars)だった。「新たなる希望」(A New Hope)という副題は1976年脚本の最終稿に見えていたが、公式に付けられたのは1980年の『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』公開前のリバイバル上映からで、オープニング・クロールに加えられるようになったのはVHS版からであった[5]。元々「大河ドラマの一部」という前提で製作された(3年に一度続編を作ると言われていたが実際には無理だった)ための便宜上の副題であったがシリーズ化に成功、更に1999年に前日談となる『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』が公開されて以降、各作品を区別するため正式なタイトルとして「エピソード4」(Episode IV)も付け加えられた。

後に制作される『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』から19年後[6]の物語にあたり、ルーク・スカイウォーカーがかつて自身の父を弟子にしていたオビ=ワン・ケノービとの出会いを切っ掛けにジェダイとしての道を進み始める経緯と、帝国軍と反乱軍との戦いに関わっていく経緯が描かれる。

1997年の《特別篇》公開、2004年のDVD版や2011年のブルーレイ版の発売に際し、その都度最新のデジタル技術などを用いて一部内容の修正・変更が行われている。1997年以降に公に公開された作品はすべて「特別編」をベースに上乗せ・修正されたものとなっている。

特撮シーンの評価も高かったが、第一次第二次世界大戦の記録映像を研究して作り上げられた戦闘機の空中戦シーンとその編集、ベン・バートが制作した既成の音源に頼らないユニークな効果音やキャラクターの声をもそれまでに無い新しさを印象付ける一助となり、アカデミー賞を得ている。

1977年公開当時、1978年公開の映画『未知との遭遇』などとともに世界的なSFブームを巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を誰でも楽しめるエンターテインメントへと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合興行収入インフレーション調整版)は歴代2位(世界歴代興行収入上位の映画一覧参照)。

1989年には、アメリカ議会図書館フィルム保存委員会により永久保存映画に選定された[7]。同年から始まった当制度のリストに登録された最初の作品の一つで、その中で最も新しい作品だった。
ストーリー

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

ジェダイ騎士団と旧銀河共和国が滅亡して久しい時代、かつて平和だった銀河系銀河帝国による圧政下にあった。そんな中、反乱同盟軍スパイが帝国軍の誇る宇宙要塞である初代デス・スターの極秘設計図のデータを密かに盗み出すことに成功した。帝国の皇帝であるパルパティーンことダース・シディアスが最も信頼を置くシスの暗黒卿のダース・ベイダーは、設計図奪還と反乱軍の本拠地の早期発見を命じられる。

反乱軍の指導者の一人レイア・オーガナ姫は惑星オルデランへ帰還の途上だったが、帝国軍のスター・デストロイヤーに襲撃され輸送船タンティヴIVは拿捕される。激しい戦闘の最中、レイアは養父ベイル・オーガナ元老院議員の友人のオビ=ワン・ケノービに助けを求めるべく、ドロイドR2-D2に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し、R2-D2は相棒のC-3POと共に船から脱出することに成功する。

R2-D2とC3POは砂漠の惑星タトゥイーンに漂着する。原住種族のジャワに捕獲されて売りに出された2体は、農場の主人オーウェン・ラーズベル・ホワイトスン夫妻と甥の農場手伝いの青年ルーク・スカイウォーカーに購入された。ルークによって整備されたR2-D2はふとした拍子にレイアのメッセージを再生してしまう。R2-D2は夜中にラーズ家を抜け出し単身でオビ=ワンにそのメッセージを届けようとするが、後を追ったルークらと共に野盗種族タスケン・レイダーの襲撃に遭い、近所に住む老人ベン・ケノービに助けられる。

ベンこそが、名を変えて隠遁していたジェダイの騎士のオビ=ワンであった。オビ=ワンはルークらを自宅へ招くと、ルークに彼の父であるアナキン・スカイウォーカーライトセーバーを渡し、旧銀河共和国の守護者であったジェダイ騎士団について、自身と同じく騎士だったアナキンについて、ジェダイの騎士の力の源たるエネルギーのフォースについて、そして皇帝の側に付いてジェダイ騎士団を裏切りアナキンはじめ多くの騎士達を殺害したかつての弟子ベイダーの過去を話す。そしてオビ=ワンはレイアのメッセージを受けて、彼女の故郷の惑星オルデランへの旅へルークを誘うが、ルークは叔父が許してくれないと断り、オビ=ワンをアンカーヘッドの街まで送ろうとする。その途中、ルークらはドロイドを売ったジャワたちが帝国軍に襲撃された現場を見てラーズ家の危機を察知し農場へ駆け戻るが、時は既に遅くオーウェンとベルーはストームトルーパーによって無残に殺害され、農場は焼き払われていた。もはやタトゥイーンに留まる理由を無くしたルークは、父のようにジェダイの騎士になることを誓って、オビ=ワンとオルデランへ行くことを決意する。一行はモス・アイズリー宇宙港で密輸商人のハン・ソロチューバッカを雇い、彼らの宇宙船ミレニアム・ファルコン号で帝国軍の追跡を振り切ってオルデランへ向かう。

同じ頃、帝国軍に囚われの身であったレイアは執拗な尋問にも頑強に抵抗していた。業を煮やしたデス・スター司令官ターキン総督は、反乱軍の秘密基地の所在を吐かねば故郷オルデランを破壊すると脅し、レイアはやむなく既に放棄された反乱軍の基地の所在を教えるが、ターキンは反乱軍への見せしめとしてオルデランをデス・スターの究極兵器であるスーパーレーザーで破壊してしまう。その瞬間、ファルコン号内でルークにフォースを教えていたオビ=ワンはフォースに異常な乱れが起きたことを感じた。彼らが到着した時には既にオルデランは星くずと化しており、付近にあったデス・スターを衛星だと勘違いしていた一行は、トラクター・ビームによって捕らえられてしまう。

ルークたちはファルコン号の二重床に隠れて捜索をやり過ごし、ストームトルーパーの装甲服を奪って変装すると管制室へ潜入する。R2-D2にデス・スターのコンピューターから情報を引き出させ、トラクター・ビームは複数の電源のうち1つを切るだけで停止することを知ると、オビ=ワンは一人で電源を切りに向かった。その後、R2-D2の解析によりレイアがここに監禁され、処刑を待っていることが分かり、ルークはソロとチューバッカを説得し救出に向かう。帝国軍の猛追を受けながらも三人はレイアの救出に成功し、ファルコン号へと急ぐ。トラクタービームの電源を切り終えてきたオビ=ワンは、ファルコン号の目前でベイダーと再会、ライトセーバーを交える。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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