スタートレックIV_故郷への長い道
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水族館のシーンはカリフォルニア州北部の Monterey Bay Aquarium で撮影された[3]

1986年に起こったチャレンジャー号爆発事故で亡くなったクルーを顕彰する言葉がタイトルの前に現れる。

劇中でスタートレック伝統の旗艦と同じ名前を持つアメリカ海軍の航空母艦「エンタープライズ (CVN-65)」が登場するシーンがあるが、撮影許可が下りていたにもかかわらず、急遽作戦行動に入ってしまったため、実際の撮影には「レンジャー (CV-61)」が使用された。

上記シーンの前にウフーラとチェコフが海軍施設への道を聞くシーンがあるが、「サウサリートへ行け」と言った女性は一般人であり、同シーンに登場している白バイ警察官も本職の警察官である。

バスのシーンで大音量でラジカセを鳴らしてスポックに気絶させられるパンクロッカーはアソシエイト・プロデューサーのカーク・サッチャーが演じている。またそのシーンでラジカセから流れる楽曲もパンクロッカーでもあったサウンドデザイナーのマーク・マンジーニとスタッフがサッチャーと共作したものである。

捕鯨反対プロパガンダ映画とも取れる内容であるが、劇中、カーク一行が捕鯨を妨害する漁船は日本の船ではなく、ノルウェーなどの日本以外では当時数少ない商業捕鯨推進国の船を想定した沿岸捕鯨船である。ヒロイン役のキャサリン・ヒックスは「劇中の船がもし日本の捕鯨船だったなら、日本人のインタビューには答えない」と劇場パンフレットの中で語っている。なお、実際にはザトウクジラは1960年代に商業捕鯨が禁止されている。

ザトウクジラが海中で泳ぐシーンはアニマトロニクスを使い、全長50cm程の可動モデルを用いてプールで撮影されたものだが、完成度の高さから反捕鯨団体から「本物を撮影したのではないのか」という疑問が提示され、後日笑い話になった。

Dr.マッコイは、最新の医療機器を信用せず、医者としての勘を優先するキャラクター設定だが、本作では過去の世界で人工透析患者の存在に「こんな遅れた治療を!」と驚いて、持参の薬剤で呆気なく治してしまう場面がある。

Dr.マッコイが、瀕死の状態となったチェコフを治療する際に額に当てる小型装置のプロップには、AMT社が発売したクリンゴンクルーザーのプラモデルのパーツが流用されている。

製作の背景

スティーヴ・ミアスンとピーター・クライクスという脚本家による最初の草稿が着手されたのは1985年8月[4]、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開され大ヒットした一か月後である。コメディ・タッチに変わった最大の理由はそこにある。パラマウントは、シリーズでなく単体作としてヒットが狙えると考え、副題の『THE VOYAGE HOME』をメインタイトル扱にし『STAR TREK IV』をサブタイトルにした。冒頭に前作までのあらすじを付け加えることで、初見の観客にも理解できるようにした[5]
キャスト「スタートレック#オリジナル・シリーズの吹き替え」も参照

役名テレビ版での役名
(日本)俳優日本語吹替
フジテレビ版ソフト版
ジェームズ・カークカーク船長ウィリアム・シャトナー大塚明夫矢島正明
スポックMr.スポックレナード・ニモイ大木民夫菅生隆之
レナード・マッコイDr.マッコイディフォレスト・ケリー江角英明小島敏彦
モンゴメリー・スコットチャーリージェームズ・ドゥーアン神山卓三小林修
ウフーラウラニシェル・ニコルズさとうあい朴?美
ヒカル・スールー加藤ジョージ・タケイ宮本充坂東尚樹
パベル・チェコフチェコフウォルター・ケーニッグ金尾哲夫樫井笙人
サーヴィック大尉 ロビン・カーティス安達忍安藤麻吹
ジリアン・テイラー博士 キャサリン・ヒックス安達忍山像かおり
カートライト提督 ブロック・ピーターズ田原アルノ菅原正志
サレク大使マーク・レナード清川元夢納谷悟朗
アマンダ・グレイソンジェーン・ワイアット瀬能礼子
パンク・ガイカーク・サッチャー(英語版)
その他声の出演平野稔
廣田行生
石井隆夫
福田信昭
水野龍司
石川悦子
入江崇史
斎藤志郎
藤原堅一
小池浩司
飯島肇
竹若拓磨


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