スタートレック:ヴォイジャー
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優秀な学生であったものの母譲りの激しい気性のため、宇宙艦隊アカデミーを中退する。熱しやすい性格であるものの、ジェインウェイ艦長に匹敵する科学知識を持ち機転が利く有能なエンジニア。しかし宇宙艦隊の最新鋭船での責任のあるポストを意外にもそつなく務めており、セブンとの会話でそのことに気づき自身で驚く場面もある。

屈強な戦闘民族であるクリンゴン人のベラナが機関主任、科学技術と論理的思考を最重視するバルカン人のトゥヴォックが戦術・保安主任という、従来の種族イメージとは正反対の役職となっている。



トゥヴォック

演 - ティム・ラス青山穣

階級は大尉(第73話で少佐に昇進)。ヴォイジャーの戦術・保安主任、第2副長。バルカン人男性で年齢はシーズン1時点で地球年で107歳(地球年で112歳時の143話「帰ってきたケス」でジェインウェイ艦長に「(バルカン年で)3桁までもうすぐ」と言われる)。ジェインウェイ艦長とは一番付き合いが長く信頼されている士官で、宇宙艦隊アカデミーの教官を務めていたこともある。キャリアと比較して階級が低めなのは、一時宇宙艦隊を離れていたため。ヴォイジャーでは参謀役であり、また船内や寄港した星での犯罪捜査なども行う。

トゥヴォック役のティム・ラスは、『新スタートレック』や映画に何回か出演経験があるベテラン『スタートレック』俳優である。トゥヴォックは『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』第65話「鏡の裏のシスコ」にゲスト出演しており、日本語吹き替えを担当した声優の青山穣は、「実はトゥヴォックを最初に演じたのはヴォイジャーではなくDS9だった」と座談会で語っている。

シリーズ終了から20年を経て、ヴォイジャー帰還から約3年後の『スタートレック:ローワー・デッキ』21話「自宅待機」にゲスト出演(セリフ無し)、中佐に昇進している様子が描かれている。

『スタートレック:ピカード』27話において2401年時点で大佐になっている様子が描かれている。



トーマス・ユージン・パリス

演 - ロバート・ダンカン・マクニール森川智之

階級は中尉。ヴォイジャーの主任操舵士。地球人男性。ジェインウェイ艦長の中佐時代の上官であるオーウェン・パリス提督の息子。有能で面倒見のよい男であるが、不祥事を起こして服役していた元宇宙艦隊士官。ジェインウェイ艦長にスカウトされやり直すチャンスを与えられる。友情に厚い悪友タイプ。

彼は『新スタートレック』第119話「悲しみのアカデミー卒業式」に登場したニック・ロカルノ候補生の設定をほぼそのまま踏襲したキャラクターであり、演者も同じロバート・ダンカン・マクニールである。

ジェインウェイ、セブン・オブ・ナイン同様シリーズ終了から20年を経て、ヴォイジャー帰還から約3年後の『スタートレック:ローワー・デッキ』13話「永遠のトム・パリス」にゲスト出演、正式に復隊し大尉に昇進している様子が描かれている。



ハリー・キム

演 - ギャレット・ウォン(真殿光昭

階級は少尉。ヴォイジャーの主任オペレーター(シールド、センサー、艦内システムを管理する)。地球人男性。アカデミーを卒業したての新人クルー。将来は艦長になるであろう模範的な秀才キャラクターで、パリスとは対照的な存在だが親友同士。船のメンテナンス等のエンジニアのような仕事をしている場面も多く見られる他、夜勤の指揮官も担当し、経験が浅いながらマルチに仕事をこなす。



ドクター

演 - ロバート・ピカード中博史

階級なし。医療主任。光子とフォースフィールドで構築された最新型のAIホログラフィックドクター「緊急用医療ホログラム 」。デルタ宇宙域に移動させられた際の船体ダメージで正規の医療主任が死亡したために緊急時用のホロドクターが医療主任を任されることになった。当初はAIということからコミュニケーション能力や一般常識に欠け、クルーの彼に対する態度も「道具扱い」であった。しかしトレス中尉やケスらの協力で徐々に人間性を深め、拡張プログラムで様々なスキルを身に着けていく。

DS9 114話「ジュリアンの秘密」と映画第8作「ファーストコンタクト」でカメオ出演。EMHというシステム自体は『スタートレック:ピカード』でも登場し、医療目的以外の操縦ホログラムやエンジニアホログラムも見られる。



ニーリックス

演 - イーサン・フィリップス長島雄一

階級なし。アレイ型ステーション近くに居住していた流浪のタラクシア人男性。士気士官を自称しているヴォイジャーのムードメーカー。序盤は現地ガイドとしてデルタ宇宙域深部の種々の情報(資源のある星、遭遇した異星人の性質等)を提供できるとジェインウェイ艦長に自らを売り込んだ。主に第2デッキの食堂で調理人をしているが、人懐こい性格をもっての異星人との交渉なども担当。最終話直前の第169話「帰り行く処」で退艦。

イーサン・フィリップスは映画第8作「ファーストコンタクト」で、ホロデッキのキャラクター役でノーメイクで出演している。



ケス

演 - ジェニファー・リーン(小林優子

階級なし。医療助手。アレイ型ステーション近くのオカンパ星に居住していたオカンパ人女性。寿命が7年という短命の種族だが潜在的に超能力を持つ。当初はニーリックスの恋人であったが後に別れる。第70話「ケスとの別れ」でセブン・オブ・ナインと入れ替わりで退艦。

ケスは第3シーズンまでのレギュラーであり、第4シーズンの第69・70話はケスが重要な役回りをするエピソードであるものの、クレジットでは演者のジェニファー・リーンはすでにゲスト扱いとなっている。ケスの離脱理由はジェニファー・リーンに原因があったのではなく、DVDの特典映像によれば「敵であるボーグをクルーに加えたら……」というアイデアを実現したかったというプロデューサーの意向である。
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