シリーズ名"Strange New Worlds"は、『宇宙大作戦』および『新スタートレック』のオープニングでそれぞれの船長が行う独白の一部"Its five-year mission: to explore strange new worlds,"に由来する。 『スタートレック:ディスカバリー』の共同創作者であるアレックス・カーツマンがアキヴァ・ゴールズマンをシリーズに招き入れたとき、ゴールズマンはエンタープライズを率いるクリストファー・パイクの物語になると言う噂を前もって聞いていたために失望した[13]。ゴールズマンは『ディスカバリー』のシーズン1の最後でエンタープライズが登場するようにはからった[14]。共同ショーランナーのAaron Harbertsは「スタートレックフランチャイズ」であまり出番のなかったパイクを描きたいと思ったが、フランチャイズで何度も登場するスポックを描くことにはそれほど興味がなかった[15] 。また、レナード・ニモイやザカリー・クイント以外の俳優を使うことにも気乗りがしなかった[16]。しかし結局、スポックは『ディスカバリー』のシーズン2に登場することになった[17] 。パイク役にはアンソン・マウントが決まり、さらに副長「ナンバーワン」にはレベッカ・ローミンが決まった。[18]。製作陣は『ディスカバリー』のシーズン2にシーズン1よりもさらに『スタートレック』フランチャイズとの継続性を持たせたいと考え、マウントとローミンはともに1年契約を結んだ[19]。イーサン・ペック
背景
2018年6月、『ディスカバリー』の単独のショーランナーとなったカーツマンは『スタートレック』のフランチャイズを拡大するために5年間の契約をCBS Television Studiosと結んだ[21]。『ディスカバリー』のシーズン2の最終回の後、ファンはローミン、ペックを加えたエンタープライズ上でのスピンオフを望み始めた。マウントとペックはこの声に好意的な反応を見せた[22][23]。マウントは、『ディスカバリー』の撮影は難しく、復帰するにはかなりの話し合いが必要だと述べたが[24]、後にはこれまでパイク役ほどポジティブな反応を得たことはなく、「人生を変える体験だった」とも述べた[25]。