スタテンアイランド
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北端にはスタテンアイランド・ヤンキースニューヨーク・ヤンキース傘下のマイナーリーグチーム、2020年シーズン後に解散)の本拠地だったリッチモンド・カウンティ・バンク・ボールパークがある。内陸部にはニューヨーク市立大学スタテンアイランド校や、スタテンアイランド病院、リッチモンド・タウン歴史地区(英語版)、爬虫類で知られるスタテンアイランド動物園(英語版)などがあり、同区の文化の中心となっている。

中西部のフレッシュ・キルズ(英語版)には、ニューヨーク市のごみ処理場があった。アメリカ同時多発テロ事件で崩壊したワールドトレードセンターの残骸の分別もここで行われた。フレッシュ・キルズ埋立地(英語版)はかつて世界最大の埋立地であり、体積にして万里の長城を超える世界最大の人工建造物であった[3][4]フレッシュキルズ・パークの建設が2008年10月に始まり、少なくとも30年間は段階的に継続する予定である。2035年から37年までに全体の完成をみるが、マンハッタンにあるセントラルパークの約3倍の規模で、ニューヨークで2番目に大きい公園となる。

2018年8月の開業を目標に、世界最大の観覧車となる予定であるニューヨーク・ホイール(英語版)がスタテンアイランド・フェリーセント・ジョージ・ターミナルの近くに建設する計画があったが、2018年10月23日に建設中止が発表された。[5]
地理「en:List of Staten Island neighborhoods」も参照

スタテンアイランドはニューヨーク市の南西部、アッパー・ニューヨーク湾の入口に位置し、他の市域とは東のニューヨーク湾で隔てられている。

北はキル・ヴァン・カル(英語版)、西はアーサー・キル(海峡)が隣のニュージャージー州との境となっている。

アメリカ合衆国統計局によると、リッチモンド郡(スタテンアイランド区)は総面積265.5 km2 (102.5 mi2) で、うち151.5 km2 (58.5 mi2) が陸地、114.0 km2 (44.0 mi2) が水域である。総面積の42.95%が水域となっている。
歴史

北アメリカの他の大部分の土地と同じように、この島への人類の居住は氷床の後退とともにすぐさま始まった。約14,000年前のクローヴィス文化の遺物がこの島で発見されている。

大型哺乳類が島内から絶滅したことにより、一度はこの島から人類がいなくなったと考えられている。アメリカン・インディアンが定住して農耕を始めたのは約5,000年前に遡ると見られているが[6]、より古い年代の人類が居住した遺物はこの島の複数の箇所で発見されている[7]

ヨーロッパ人がこの地に到来したとき、この島の住民はウナミ区域レナペ族であるラリタン集団であった。スタテンアイランドはアルゴンキン語族であるレナペの言葉で"悪い木の遠い地"を意味するAquehonga Manacknongまたは"悪い木"を意味するEghquhousと呼ばれていた[8]。この地域はen:Lenapehokingとして知られるレナペの本土の一部であった。

最初にこの地に到達したヨーロッパ人は、フランス王フランソワ1世に雇われたイタリア人探検家のジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノである。彼は1520年にフランスのen:La Dauphine号でザ・ナローズ(英語版)に到達し、一晩停泊した。

1609年、オランダ王国から派遣されたイギリス人探検家のヘンリー・ハドソンはHalf Moon号でアッパー・ニューヨーク湾に到達した。オランダ人はこの島を、オランダの議会Staten-Generaalの栄誉を称えStaaten Eylandt(英:"States Island")と命名した(背景に関してはen:Generality Landsも参照のこと)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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