「スタジオジブリ」の名称は、サハラ砂漠に吹く熱風に由来しており、第二次世界大戦中のイタリアのカプローニの偵察爆撃機の名称でもある。
スタジオジブリのマークは、『となりのトトロ』に登場するトトロが描かれている。また、スタジオジブリの第2レーベルで実写映画部門の「スタジオカジノ」の名称は、スタジオの所在地である梶野町から命名された。
2005年の徳間書店傘下からの独立に際して、「ジブリ」の名称を徳間書店から買い取らなければならなくなった。宮崎駿が買い取りに消極的な姿勢を示して鈴木敏夫もそれに同意し、新しい名称として宮崎が「シロッコ」[注 6]という案を出したが社内での評判がよくなく、結局「ジブリ」の名称を継続することとなった[注 7][27]。
レーベル
映画
スタジオジブリ
1985年の株式会社スタジオジブリの設立とともに発足したレーベル。自社で制作した長編アニメーション映画を手がけており、同社を代表するレーベルの1つである。
スタジオカジノ
株式会社スタジオジブリの第2レーベルとして設立された。設立当初は、スタジオジブリが従来手がけてこなかった実写分野を中心に活動していたが、のちにアニメーション分野にも進出している。
スタジオギブリ
『ギブリーズ』および『ギブリーズ episode2』に登場する架空のアニメーション制作会社。スタジオギブリのマークは、スタジオジブリのマークと大抵は同様のデザインだが、同作に登場する野中くんが描かれている。また、同作のエンドロールでは「製作 スタジオギブリ」と表記されている。
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー
2007年に、株式会社スタジオジブリと財団法人徳間記念アニメーション文化財団により設立されたレーベル。徳間記念アニメーション文化財団傘下の三鷹の森ジブリ美術館により運営されており、他社が制作した映画の公開およびDVDの販売を行っている[28]。主に日本国外のアニメーションを担当しており、宮崎駿や高畑勲の推薦などに基づき、三鷹の森ジブリ美術館が作品を選定している[28]。
ビデオ
ジブリがいっぱいCOLLECTION
1996年に、ウォルト・ディズニー・カンパニー並びに日本法人のウォルト・ディズニー・ジャパンの間で、日本国内でのスタジオジブリ作品のビデオの販売および海外でのスタジオジブリ作品配給に関わる事業提携を締結した。これにともない、ジブリがいっぱいCOLLECTIONのシリーズが創設され、1997年発売の『となりのトトロ』より、VHSビデオの販売をウォルト・ディズニー・ジャパンが行うようになった。