スコットランド人
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9世紀、ゲール語の使用はスコットランドのほぼ全土に広がった[25][26]。そのピークは11世紀から13世紀であった。しかし南東部の言語とはならなかった[27][26]

エドガー1世によるスコットランド=イングランド間のノーザンブリア分割後、スコットランド王国は多くのイングランド人を国民として抱えることになった(彼らの多数はノルマン・コンクエスト以後イングランドにやってきた可能性が高い)。フォース湾の南東は当時ロージアンとボーダーズ(古英語でLodene)に含まれ、古英語の北部方言で古スコットランド語(英語版)としても知られる言語が話されていた。

ノーザン・アイルズ(北部島嶼部、オークニー諸島シェトランド諸島)と、ケイスネスの一部はノルド語圏だった(ケイスネス西部は20世紀に入ってゲール語圏に入った。1200年代から1500年代、古スコットランド語がスコットランドのローランド地方(ガロウェイとハイランド・ラインの間)に分散していった。

1500年代から近年まで、スコットランドは一般的に2つの言語グループに分割されていた。スコットランド・ゲール語(英語話者には旧称Scottisで知られ、18世紀の多くのローランド住民にはアイルランド語として知られていた)を話すハイランダー(ハイランド住民)と、イングリス(のちにスコットランド語)を話し、後に英語圏となったローランダー(ローランド住民)である。今日では移民が異なる言語を持ち込んでいるが、スコットランド中のほぼすべての成人は英語に堪能である。
海外のスコットランド人家系アメリカ合衆国内で報告されたスコットランド人家系の割合。アルスター・スコットランド人は含まれない .mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{}  0.0-0.9%   1.0-1.7%   1.8-2.7%   2.8-4.2%   4.3-9.1%

今日、スコットランドはわずか500万人ほどの人口を持っているにすぎない[28]。その大半が自らをスコットランド人だと考えている[29][30]。さらに、スコットランドの総人口よりも、海外で暮らすスコットランド人家系がより多い。2000年米国国勢調査(en)において、480万人のアメリカ人がスコットランド人家系であると回答した[31]。これは米国総人口の1.7%にあたる。母国で暮らすネイティブのスコットランド人であるように、多くのスコットランド系アメリカ人がいるのである。1717年から1775年までの間、約25万人のアルスター・スコットランド人がアメリカ植民地に移住した[32]。現在アメリカに住んでいるアルスター・スコットランド人移住者の子孫は2700万人以上だと概算されている[33]

カナダにおいては、2001年のカナダ人口調査によると、スコットランド系カナダ人 (Scottish Canadian) コミュニティーは4,719,850人を数えた[6]。スコットランド系カナダ人はカナダにおいて3番目の大きな民族集団である。スコットランド文化は特にノバスコシア州で栄えてきた。ケープ・ブレトンにおいてはローランドとハイランドの両スコットランド人が大勢定住し、住民の少数がいまだにカナディアン・ゲール語を話している。

スコットランド人の多くが、連合王国の他地域、そしてアイルランド共和国、特にアルスター・スコットランド人社会のあるアルスターで暮らしている。イングランドとウェールズにおけるスコットランド系の人々の数は、古くからの複雑な移住パターンがグレートブリテン内で行われたため定義するのが不可能である。現世代1つについては、スコットランド生まれのおよそ80万人がイングランド、ウェールズ、北アイルランドのいずれかに現在住んでいる[34]

他のヨーロッパ諸国でもスコットランド系人の割合がある。数世紀にわたってスコットランド人は、商人や兵士としてヨーロッパ本土へ移り住んだ[35]。多くはフランスポーランド[36]イタリアドイツスカンジナビア[37]、そしてオランダへ移住した[38]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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