スクライド
[Wikipedia|▼Menu]
第13話の戦いで右目が劉鳳に潰されたとあるが、『アフター』によると視力自体は無くなっておらず単に瞼が上がらなくなってしまっているだけであり、アルター第2形態発動時には開く。その時は僅かな違いではあるがオッドアイになっている。
劉鳳(りゅう ほう)
声 - 緑川光本作の主人公の1人であり、カズマの好敵手。A級のホーリー隊員。17歳。己の信じる正義を貫き、その正義に殉ずる不器用ながらも一途な男。勝負事では『相手の負けを宣告する』タイプ。幼馴染の水守や同僚のシェリスから想いを寄せられているが、どちらに対しても積極的に心を開くことはない。連経済特区を実質統治する名家・劉家の子息[注釈 3]だったが、幼少の頃母親をアルターの結晶体に殺害され、その際にアルター能力を覚醒させた。この事件をネイティブの仕業と勘違いしホーリーに入隊、ネイティブアルター狩りを行い続ける。そんな中でカズマと出会い、当初は実力差から相手にもしていなかったが、カズマの成長を目の当たりにしライバルと認めていく。カズマと正反対の行動様式を装っていながら、その実、似た者同士という点をカズマから指摘される。記憶を失った状態でも本質は変わらず、かなみに「雰囲気のようなものが似てる」と言われた。カズマに言わせれば、劉鳳は時と場合に応じて聞こえのいい大義を掲げつつも、やっていること自体はカズマと大差無いという。第13話でのカズマとの戦闘中に初めて「向こう側の世界」に入り込み、それを機に記憶を失い、ホーリーを離脱。かなみとの触れ合いを通してインナーの住人に心を開いた後に記憶を取り戻すが、この際の経験から本土側に与せず自らネイティブアルターとなることを選び、小説版まではホーリーへの復帰は拒み続けた。彼もカズマに先んじ最終進化を果たし、アルター結晶体や本土のアルター部隊との戦いに勝利した後、最大の敵との戦いに挑んだ。カズマとは前半敵対していたが、後半では敵と見定めた相手が一致し、共闘している。『アフター』においては、第二次ホーリーの隊長を務めており、この頃から髪が長くなっている。当初は群れるつもりなどはなかったが、アントワープにシェリスの翼のアルターを植え付けられ、ホーリーに身を投じた。だがアントワープの死後も、劉鳳の精神的な作用で翼は消えなかった。最終話のラストシーンでは、数年後は長髪になっており本土側と戦い続けていることが確認出来る。『オルタレイションQUAN』では新生ホーリーの隊長としてロストグラウンドの秩序を守っている。こちらでは髪はアニメ版やアフターよりも短く、設定もアフターとは所々異なっている。『サンライズ英雄譚』シリーズや漫画版では君島と共闘するシーンが確認できるが、アニメ版では両者の同盟は実現しなかった。
由詑かなみ(ゆた かなみ)
声 - 田村ゆかり本作のヒロイン。物語の始まる2年前に廃墟でカズマと出会い、それ以降生活を共にする少女。カズマのことを「カズくん」と呼び慕う反面、人見知りが激しく、カズマ以外の人間には容易に心を開かない。幼いながらも、カズマに対し深い愛情を抱き、彼を思う気持ちがアルター能力へと昇華していたが、迷惑をかけたくないというカズマの考えから彼がアルター能力者であることについては知らず、また自身がアルター能力者であることにも気づいておらず、カズマも知らなかった。年齢は8歳。まだ幼い割にしっかりしたところがあり、無気力で仕事にも就かないカズマ(カズマの便利屋稼業を知らないため)を諌め、ヘコませることが出来る唯一の存在でもある。カズマ以外の人間には常に敬語で接し、周りからは「礼儀正しいいい子」というイメージで見られているが、本人は心のどこかで他人と距離を取っていた。劉鳳に心を開いた後は他人と関わる機会も増え、最終的にはほとんどの人間に対し心を開くことが出来るようになった。また、ドラマCDでは意外と嫉妬深い一面を見せた(寝ているカズマにかなみは「気になる人は?」と質問し「劉鳳」と答える、かなみがそれを「りゅう子」と聞き間違えたため)。彼女の見ていた夢は、無意識下で発動し他者の思考とリンクしてしまうアルターであったため、その利便性から無常矜侍に利用されてしまう。最終話のラストシーンでは、数年後の成長した姿を披露する。本作のモノローグ担当でもあり、前述のアルター能力によって感じた情景(カズマや劉鳳の体験)を語っている。キャラクターのモデルは、洋画レオン』に登場するヒロイン、マチルダから(アニメブックより)。脚本の黒田洋介によると「今だから言いますが、カズマとかなみの間にあるものは愛です」とのこと(アニメブックより)。『オルタレイション』では廃墟で出会うその前に、無法者グループに捕まっていたシーンが加えられた。その窮地を救ったのがカズマと君島で、後の廃墟のシーンへと繋がる。ポニーテールに結えている大きな赤いリボンがトレードマーク。赤いを持っているシーンも多く描かれている。
桐生水守(きりゅう みもり)
声 - 永島由子劉鳳の幼馴染で科学者。本土出身であり、アルター能力は持っていない。7年の飛び級で大学院を卒業。アルター能力の研究をするという建前でロストグラウンドへやってきてHOLYへと所属したが、彼女は劉鳳に好意を寄せており、一番の目的は彼との再会であった。幼い頃、劉鳳と出会った際に彼がアルター能力で作ったオブジェを、ペンダントにして肌身離さず所持している。誕生日は10月3日。18歳。本土では、アルター使いは野蛮で危険な存在である認識が一般的だが、彼女は生来の価値観や、幼い頃にアルター使いである劉鳳と出会った経験からそうした偏見を持たず、アルター使いやインナーも同じ人間として扱われるべきという思想を持っている。しかしそれは劉鳳やジグマールをはじめとするホーリーの人間等から見れば所詮「理想論」でしかなく、意見が食い違うことも多かった。また水守自身もロストグラウンドの過酷な現実や、ホーリー内での自身の無力さを知る中で苦悩することになる。彼女の属する桐生家はロストグラウンドへの本土側出資者であり、劉鳳の劉家共々、かの地では多大な影響力を持っている。その特異な立場から、陰でシェリスに「お姫様」と呼ばれることもあり、ジグマールや無常からは本土側との取引材料に利用されそうになる。着任早々、クーガーから猛烈なアタックを掛けられ続けるも、やんわりと受け流し続ける。クーガーが無常矜侍との戦闘で死んだと思い込み、涙を流す。実際にはクーガーは生き延びている。カズマとの接触機会は多く、何かと関わりを持つ。劉鳳にはカズマに惚れているのだと勘違いされたこともある。一時、ジグマールに監禁され、クーガーに救出された後は、元ホーリー隊員の橘あすかと共にブローカー業に携わる。第25話以降で劉鳳に拒絶されるものの、引き続きロストグラウンドに残り、教師となって子供達に勉強を教えている。彼女の父は彼女の保護をロストグラウンド側に要請していたが、政府高官の議論によると、最終的には断念した。『アフター』においては、再復興地区にて貴重な医者として滞在。かなみやキャミィと同居しており、呼び捨てにするほど仲が良くなっている。サイロウに与えられたアルター能力を行使して一度命を落とすが、劉鳳に発現していたシェリスの翼によって命を取り戻す。翼の力を行使して半身が動かなくなった劉鳳を支えるために、地区を離れ劉鳳と共に生きる道を選んだ。
シェリス・アジャーニ (Scheris Adjani)
声 - 倉田雅世ホーリー隊員。元ネイティブアルターだが、劉鳳に助けられホーリーに入隊する。能力の及ぶ範囲がきわめて限定されるため、補佐に徹している。15歳。157cm、47kg。ネイティブアルターだった12歳の頃はチームを率いて街角でよそのチームと戦っていたらしい。荒野で仲間が殺されたあげく帰る家まで燃やされたりと、悲惨な目にあってきた。小説版によれば他チームに監禁された上に玩具にされたまま死にゆくところを劉鳳に助けてもらい道を示してくれたため、彼を恋慕している。水守へライバル意識を抱いており、要所要所では牽制や苦言を試みている。劉鳳が行方不明になった後も彼を探し続け、劉鳳との再会を果たしてからはホーリーを離脱した彼に付き添って自らもホーリーを離脱。最後はアルター結晶体の攻撃によって命を落としかけた劉鳳を助けるため、その身と引き換えに劉鳳の傷を癒し消滅した。『アフター』においては過去に劉鳳と出会った際のエピソード(回想)に登場。死後、第二次ホーリー隊長となった劉鳳へ与えた影響も緻密に描かれている。
同志
君島邦彦(きみしま くにひこ)
声 -
山崎たくみカズマの親友であり便利屋に仕事を斡旋するフィクサー。カズマとはロストグラウンドで共に仕事をするパートナーでもあった。17歳。カズマを最も信頼する一人であり、逆境の際には弱音を吐きながらも、常にカズマと行動を共にしていた。また、カズマにとっても彼の存在は大きく、寺田あやせが敵として登場した際にも、カズマは君島の幻によって復活し、勝利している。アルター能力者ではない己に劣等感を抱き、能力者に引けを取らないような命懸けの役回りを己に課す。自らを人質の身分に追いやり、体を張ってカズマをサポートしたこともある。カズマやビフを含むネイティブアルターの連合が結成されたのは君島の功績だった。苦戦するカズマを助けに行く道中、武装警察ホールドの一般隊員に銃撃をうけ、その傷が元でカズマの背で静かに息を引き取る。その死は、その後の物語におけるカズマに多大な影響を及ぼし、生きることを諦めそうになっていたカズマを励まし支えた。カズマの「迷わない、一度決めたらとことん貫く」生き方に憧れ、最終的にはその生き方を貫いた生涯だった。
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:165 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef