サプリメントとして注目されているが、2010年の国立健康・栄養研究所のデータベースによると、有効性を裏付ける資料は見当たらないとされている[7]。
ヒトでの試験では、経口摂取したスクアレンは血中のスクアレン濃度を増加させており、24時間後まで比較グループよりも多かった[8]。
生合成「ステロイド」を参照
まずジメチルアリル二リン酸とイソペンテニル二リン酸からゲラニル二リン酸が生成する(図で ?OPP は二リン酸基 ?OP(=O)(OH)?O?P(=O)(OH)2 を示す)。
次にゲラニル二リン酸と3-イソペンテニル二リン酸からファルネシル二リン酸が生成する。
最後にファルネシル二リン酸2分子からファルネシル二リン酸ファルネシルトランスフェラーゼ
(スクアレン合成酵素)によりスクアレンが生成する。スクアレン
IUPAC名2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン
別名スクアラン
分子式C30H62
分子量422.826
CAS登録番号111-01-3
密度と相0.810 g/cm3,
融点−38 °C
沸点176 °C
スクアラン (squalane、スクワランとの表記もある) はスクアレンに水素添加を施した硬化油である。ゲラニルアセトンとアセチレンの反応からスクワランジオールを経て、化学的に合成することもできる[6]。保湿性があり化粧品に含有され、戦時には機械の潤滑油としても用いられた[4]。
無色の液体で潤滑性に優れ、主にクリームなど化粧品の油剤や皮膚の保湿剤、軟膏、座薬の製造に使用される。工業的には離型剤、潤滑油、ガスクロマトグラフ固定相などに使われる[6]。
妊婦の乳首に異常が生じた際に、硬さ、浮腫、発赤、水胞、亀裂に対し、従来の薬で10%前後の改善率しかないが、スクアランで過半数が改善し副作用も見られなかった[9]。
出典^ 辻本満丸 (1906). “黒子鮫油に就て”. 工業化学雑誌 9 (10): 953-958. doi:10.1246/nikkashi1898.9.953
表
話
編
歴
ステロイド
前駆体
スクアレン
ラノステロール
一般
コレステロール
プレグネノロン
アンドロステンジオン
アンドロスタンジオール
性ホルモン
エストロゲン
(卵胞ホルモン)
エストロン (E1)
エストラジオール (E2)
エストリオール (E3)
ゲスターゲン
(黄体ホルモン, プロゲストーゲン)
プロゲステロン
17-ヒドロキシプロゲステロン
プロゲスチン
アンドロゲン
テストステロン
ジヒドロテストステロン (DHT)
デヒドロエピアンドロステロン (DHEA)
アンドロステロン
副腎皮質ホルモン