スカイライナー
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2020年令和2年)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響で、5月1日より日中時間帯の半数を運休する一方、4月11日からスカイライナーの一部が青砥駅に臨時停車をしており、青砥駅では浅草線発着列車と相互に接続する。成田空港行きは乗車のみ、京成上野行きは降車のみ取り扱う。ドアが開く号車も最後部車両に限定され、青砥から成田空港行きスカイライナーに乗車する場合は座席未指定で、空席に着席する形を取っていた[広報 1]。当初は成田空港行早朝便と京成上野行深夜便各6本(3・5・7・9・11・13・72・74・76・78・80・82号)のみだったが、6月1日以降は日中の一部も対象に加わり、追加分と合わせて計14往復が青砥に停車していた[7]。減便は2021年(令和3年)10月29日、臨時停車は2022年(令和4年)2月25日をもって終了した。

2022年2月26日より、スカイライナーの一部列車について、青砥駅が正式な停車駅となる。これにより、青砥駅発着のスカイライナー券においても、座席指定、券売機での購入、Web予約およびチケットレスサービスの利用が可能となったほか、成田空港行きについては4号車からの乗車も可能となった。京成上野行きは全ての号車からの降車が可能となった。

2022年11月26日より、新鎌ヶ谷駅での停車を開始(上下列車とも乗降可能)。成田空港行きは4・6号車から、京成上野行きは全号車からの乗降が可能。
運行概況
運行本数

「スカイライナー」はおおむね20 - 40分に1本の割合で運転されており、さらに通勤時間帯には「モーニングライナー」・「イブニングライナー」が運行される。「シティライナー」は年末年始の成田山新勝寺への初詣需要に対応した臨時列車(成田山開運号)として運行されており、定期運行は行われていない[8]
停車駅
スカイライナー
ノンストップ便:
京成上野駅 - 日暮里駅 - (成田スカイアクセス線経由) - 空港第2ビル駅 - 成田空港駅停車駅追加便:京成上野駅 - 日暮里駅 - 青砥駅 - 新鎌ヶ谷駅 - 空港第2ビル駅 - 成田空港駅

2022年2月26日より一部が青砥駅に停車[広報 2]、青砥で押上方面の電車と接続。同年11月26日より一部が新鎌ヶ谷駅に停車。

モーニングライナー・イブニングライナー・シティライナー(臨時)
京成上野駅 - 日暮里駅 - 青砥駅 - 京成船橋駅 - 八千代台駅* - 京成佐倉駅* - 京成成田駅 - 空港第2ビル駅 - 成田空港駅

イブニングライナーの一部列車とシティライナー(臨時)は京成上野 - 京成成田間のみの運転。

*はシティライナー通過駅。

臨時ライナー
印旛日本医大駅 - 千葉ニュータウン中央駅 - 青砥駅 - 日暮里駅 - 京成上野駅

京成上野行きのみ運転。所要時間は46分と最速のスカイライナーの京成上野 - 成田空港間よりも時間がかかる。

印旛日本医大・千葉ニュータウン中央は乗車のみ、青砥・日暮里・京成上野は降車のみ取扱。

青砥始発の京成押上線列車に接続。

列車愛称
運行中
スカイライナー2代目「スカイライナー」AE100形(京成関屋駅)

スカイライナーは、京成上野 - 成田空港間で運行される最速達列車および空港アクセス列車。初代のAE形落成と同時に「空港連絡特急」の愛称として、1972年9月からの1か月間、毎日小学生新聞の協力により、日本全国の小学生から公募して決定したものである。

応募総数28,476通[2]から、上位30作とその他から優秀作として選定された20作を候補とし、11月11日に選考会で正式に選定された。この時の主な候補には、のちに新幹線の列車愛称となる「はやぶさ」「つばさ」「はやて」や「成田号」「流星号」「いなづま」「あおぞら」「はやかぜ」などがあった。

1978年5月21日に本線(京成成田経由)で運行開始。成田空港線(成田スカイアクセス線)が開業した2010年7月17日から現在のルートによる運行が開始され、成田空港線印旛日本医大 - 空港第2ビル間は日本国内の在来線最速となる最高速度160 km/hで運転される[注釈 2]。所要時間は、日暮里 - 空港第2ビル間を最速36分、京成上野 - 成田空港間を最速43分で結ぶ。

運行時間帯は終日であるものの、夜間の成田空港方面は通勤需要などに応えるために本線経由のイブニングライナーとなることから、運行されない時間帯が存在する。

2023年11月ダイヤ改正で、22時以降の上りの一部列車が青砥駅・新鎌ヶ谷駅へ停車するようになり、同時に号数を速達便が0番台始まりに、青砥駅・新鎌ヶ谷駅の停車便は100番台として区別されるようになった。
モーニングライナー・イブニングライナー

「モーニングライナー」・「イブニングライナー」は、主に京成上野 - 京成成田間で通勤時間帯に運行される停車型列車。「スカイライナー」とは異なり、京成上野 - 成田空港間を京成本線経由で運行する。ホームライナー的な役割をもつ。

「イブニングライナー」は1984年12月1日に、「モーニングライナー」は1985年10月19日に運行を開始した。

主に通勤需要に対応する列車で、「モーニングライナー」は朝に京成上野方面上り列車4本、「イブニングライナー」は夕方以降に成田方面下り列車7本が設定されている(平日・土休日とも同じ本数)。各列車とも運行される時間帯に「スカイライナー」の運転を行わない時間帯が存在するため、空港輸送の観点から一部列車が成田空港駅に乗り入れる。

当初は全列車が車両指定制の自由席となっていて、乗車駅ごとに指定された車両内の空席を利用する方式をとっていた。

2015年12月5日より京成船橋駅に全列車が停車となり、「モーニングライナー」「イブニングライナー」共に全車指定席に変更された。

号数は1991年にスカイライナーとともに付与され、当時は50番台始まり、後に60番台始まりとなった後、2017年10月28日より70番台始まりになり、スカイライナーが大幅増便された2019年10月26日からは200番台始まりとなった。
臨時ライナー

「臨時ライナー」は、北総線内から都内方面への利便性向上を目的として、回送列車を活用して印旛日本医大始発京成上野行き1本のみ運行する[9]

2020年10月1日運行開始。平日のみ運行。全席自由席とし、ライナー券(500円)は乗車後、車内で現金でのみ発売。
定期列車としては廃止された愛称
シティライナー(臨時運行)

「シティライナー」は、大晦日から元旦の終夜運転や正月三が日、1月土休日の成田山新勝寺の初詣客輸送などのために臨時運転される列車で、京成上野 - 京成成田間を京成本線経由で運行される。

運行当初は、成田スカイアクセス線開業に伴い「スカイライナー」が経由しなくなる京成本線の速達列車として、京成上野 - 京成成田・成田空港間に1日7往復設定されていた(うち京成上野方面上り2本・京成成田方面下り1本が成田空港駅始発・終着)。車両は臨時列車を除いてAE100形が使用された。基本的に日中の運行であったが、下り1本のみが朝の通勤時間帯に運行されていた。所要時間はスカイライナー時代は1時間だったのが75分程度に伸びてしまい、快速特急と同程度かやや遅い時間であったが、青砥駅にも停車するために浅草線方面からの乗り継ぎも可能であり、羽田空港とのアクセスに利用されることもあった。料金形態は従来の料金を据置している。

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)による計画停電や電力制限によって運休状態に陥り、その後2011年9月10日に2往復が京成成田駅発着で運行再開された[広報 3]ものの、2012年10月21日のダイヤ改正で1往復のみの設定となり、成田空港駅への乗り入れが正式に廃止された[広報 4]。さらに料金不要の下位列車とも時間差が縮まり利用離れが進んだ結果、2014年11月8日のダイヤ改正で土休日のみの運行となり[広報 5]、2015年12月5日のダイヤ改正によって定期列車としては廃止された[広報 6]

2017年1月土休日のシティライナーは京成成田駅発着で2代目AE形で運転されたが、「成田山開運号」の愛称名が付き、正面には歌舞伎の市川家(成田屋)に由来する隈取をモチーフとしたラッピングによるヘッドマークが掲出された[広報 7]。2018年以降も大晦日から元日と1月土休日に継続して運転され、2020年大晦日から2021年1月にかけては、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大晦日と元日深夜の運転が休止となったが、土休日運転は行われた。
車両
現用車両成田湯川駅を通過する2代目AE形電車

2代目AE形 - 8両編成、160 km/h運転対応。「スカイライナー」・「モーニングライナー」・「イブニングライナー」で使用。臨時列車「シティライナー」でも使用される。

「シティライナー」は2010年7月16日までスカイライナーとして使用されていたAE100形が使用されていたが、2010年 - 2011年以降の終夜運転における臨時列車では2代目AE形による運行が行われている。


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