1940年代後半から1950年代にかけてスウェーデンは、イタリア、ユーゴスラビア、ギリシャ、トルコなどから、労働力不足を補うために労働者を受け入れた[23][24][注釈 3]。
東西冷戦中はノルディックバランスを構築し、アメリカ寄りの政策と中立主義政策を行き来した。
2022年に開始されたロシアによるウクライナ侵攻を受け、軍事的中立主義を破棄し、西側諸国の一員として北大西洋条約機構(NATO)の加盟をフィンランドと共に申請した。2023年4月にトルコの承認により、フィンランドが一足先に加盟[25]し、フィンランドのニーニスト大統領はスウェーデンのNATO加盟を改めて支持した[26]。2024年2月までに、スウェーデンもようやく全加盟国の加盟承認を得られたため加盟することが確定した[16][27]。
2023年、スウェーデン政府は新しい移民政策を実施し、スウェーデンの移民数を減らすと宣言したが[28][29]、研究者にとってはむしろ改善された条件もある[30]。
政治詳細は「スウェーデンの政治(英語版)」を参照リクスダーゲン
政体は立憲君主制。国家元首である国王は、国家の象徴であるが、1974年改正後の憲法では、通例の立憲君主制の君主が有するような、首相任命権をはじめとするすべての官吏任命権を形式的にも失っており、権能は情報閣議による大臣からの情報収集(内奏)や、外国使節の接受などのより儀礼的なものに限られており、実質的に象徴君主制と言える。「スウェーデン君主一覧」も参照
スウェーデンの立法機関たる議会はリクスダーゲン (Riksdagen)と呼ばれる。1971年に両院制から一院制に変わった。2006年総選挙時の定数は349議席で、議員の任期は4年。議員の選出方法は比例代表制による。「リクスダーゲン」も参照
行政府の長は首相である。議会の総選挙後に、国会議長が副議長および各党の代表者を招集して新首相を推挙し、議会の過半数の反対でないことで承認される。反対票を投じないまでも、賛成できない議員は投票を棄権する。その後、国王の臨席する任命式において国会議長が新首相を任命し、新首相は同時に各大臣を任命し組閣を行う(前述のとおり、象徴君主たる国王は自ら首相を任命しない)。「スウェーデンの首相」も参照
政党「スウェーデンの政党(英語版)」を参照
2022年9月の選挙で議会に議席を獲得した政党は以下の8党[31]。
スウェーデン社会民主労働党 (S) (中道左派)108議席
スウェーデン民主党 (SD) (民族主義、欧州懐疑主義) 73議席
穏健党 (M) (右派)67議席
中央党 (C) (中道右派)24議席 - かつての農民党
左翼党 (V) (左派)24議席 - かつての共産党
キリスト教民主党 (KD) (中道右派)19議席
環境党緑 (MP) (中道派)18議席
国民党自由 (FP) (中道右派)16議席
この選挙では右派が勝利し[32]、2023年から政府覚書の一部には、スウェーデン民主党、穏健党、キリスト教民主党、自由党の合意であると署名することになっている[33]。
国際関係詳細は「スウェーデンの国際関係(英語版)」を参照
2018年欧州委員会によるスウェーデン人が他の主要国及び欧州連合に対する見解に関する調査[34]
国・地域肯定否定どちらでもない肯定-否定
ロシア16%81%3-65
中国24%72%4-48