スウェーデンの教育
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2019/20年度においては、全国に9,750園のプリスクール(うち公立6,941園、自立2,809園)あり、521,885人(うち公立414,452人、自立107,772人)の子供が通っている[18]
就学前・初等・前期中等教育

すべての子供に6歳になった最初の秋学期から就学前学級(forskoleklass)に参加する。就学前学級は2018年より義務教育になった。[19] 就学前学級への入学者選抜や進級にテストや適性検査を用いることは法により禁じられている[20]

2019/20年度においては、全国に3,613学級の就学前学級(うち公立3,000学級、国立10学級、自立592学級、インターナショナルスクール11学級)あり、121,956人(うち公立108,065人、国立78人、自立13,305人、インターナショナルスクール508人)の生徒が通っている[18]

基礎学校(grundskola) は6歳(就学前学級)から10年間の義務教育機関である。[21] 特別基礎学校(grundsarskolan)、特別学校(specialskolan)、サーメ学校(Sameskolan)もある。

2019/20年度においては、全国に4,829校の基礎学校(うち公立3,982校、国立(サーメ学校)5校、自立823校、インターナショナルスクール18校)あり、1,086,180人(うち公立912,582人、国立172人、自立167,372人、インターナショナルスクール6,044人)の生徒が通っている。また、特別基礎学校は572校(うち公立539校、自立33校)あり、12,279人(うち公立11,571人、自立708人)が通い、特別学校は10校(すべて国立)に699人が通っている[18]

筆記用具・通学のバス代等を含めてすべて無償で、学校には無償で給食を提供する義務がある[22]
成績評価

基礎学校では、法の定めによりかつては8年生まで数値による評価を受けなかったが、現在では6年生の秋学期から学期ごとに成績を受け取るようになっている(特別基礎学校でも6年生から、特別学校では7年生から10年生、サーメ学校では6年生のみ)。6年生までは文章により評価が伝達される[23]

例外として、2017年秋学期から2021年6月までは全国の14の基礎学校において、4年生と5年生にも成績をつける実験活動を行っている[24]。また、2012年からは、2024年度までの実験として、全国の24の基礎学校において、7年生から9年生の間に高校の一部教科(数学、生物、物理、化学、地理、歴史、宗教学、社会科学、英語、選択言語)を先行して教える実験も行い、高校の単位と成績を付与している[25]

成績はかつて「可 (godkand (G))」「良 (Val godkand (VG))」「優 (Mycket val godkand (MVG))」「不可 (Icke godkand (IG))」でつけられていたが、現在はA, B, C, D, E, Fの6段階で評価される。このうちAが最も優れており、Fは不可である。長期欠席等の理由により成績が付与できない場合には指導要録に横棒(-)を記す[26]

6年生についてのみ、理科と社会科を統合して教えている場合には、学校は総括的評価としてブロック評価(blockbetyg)を与えることもできる。

3年生、6年生、9年生を対象にナショナル・テストが実施されているが、これは公平・公正な評価のためのツールとされ、担当教員はナショナル・テストの成績と普段の学習の様子を総合して評価する。

教員資格を認証されていない教員は独自に成績を付与することができないため、認証を受けている教員(legitimerad larare)と共に評価し、指導要録には両者のサインを書いたうえで成績を付与する。
後期中等教育

後期中等教育はギムナジウム(gymnasieskola)と呼ばれる高等学校にてなされる。学習キャリアは高等教育進学準備と、職業教育に分かれている[27]

期間:3年

登録学生数(2009/10年):394,771[1]

入学手続き:学生は初等教育の成績を基に評価される

プログラム:

学習プログラムは、4コースに分類される

コア科目:全学生が履修

program-specific subjects:プログラム学習のために必修な科目

orientation subjects:関連選択科目。2、3年次に履修。

individually selected courses:自由選択科目。2、3年次に履修。


成績評価は、基礎学校と同じ。
自立学校

1992年、政府は民間立の学校へ公立学校と同等の助成金支給を決定。多くの自治体で教育費の疑似バウチャー制(skolpeng)と学校選択制の導入が始まる[28]

2008年、自立学校の数:900校[29] 国内児童の10%以上が、自立学校へ登録[30]

スウェーデンの自立学校制度は、アメリカ合衆国のチャーター・スクール英国アカデミーに似ているが、契約関係ではなく、設置認可を受けると継続して運営できる点が大きく異なる。

学費、入学選抜を課してはならない。政府からの助成金と寄付金で運営。[31]

設置条件を満たしていれば、営利目的や宗教立であっても学校運営許可が取れる。

多くはオルタナティブ教育モンテッソーリ教育等)、国際教育、宗教教育、障害児支援、スポーツ教育など特別な目的の学校が運営されている。

Internationella Engelska Skolan、Kunskapsskolan が国内最大のフリースクール・グループ

学費運営の寄宿学校: Sigtunaskolan、Lundsbergs skola

第3期の教育

第3期の教育資格職業教育KY2
KY1
KomVux(成人教育)PS
高等学校 (職業技術)
16?19歳S3
S2
S1

学費:

スウェーデン人:税金で賄われ無料。 

留学生:80,000-100,000 SEK/年[32]

高等教育

学費(2011年時点):スウェーデン人、欧州連合および欧州経済地域の居住者、スイス市民は無料[33][34]

高等教育制度[10][11]教育の種類課程学年学位学年
Forskarutbildning
大学院課程
Forskarniva
博士課程  Doktorsexamen
博士号(PhD)
240 単位4:e aret
3:e aret
Licentiatexamen
Degree of Licentiate
120 単位2:a aret
1:a aret
Grundlaggande
hogskoleutbildning
学部課程
Avancerad niva
発展レベル2:anArskurs 2  Masterexamen
修士号 (2年)
120 単位Yrkesexamina
職業学位
(3?5 years long)5:anArskurs 5
1:anArskurs 1 Magisterexamen
修士号 (1年)
60 単位4:anArskurs 4
Grundniva
基礎レベル3:anArskurs 3 Kandidatexamen
学士号
180 単位3:anArskurs 3
2:anArskurs 2  Hogskoleexamen
University Diploma
120 単位2:anArskurs 2
1:anArskurs 11:anArskurs 1

入学資格

大学進学には、スウェーデン語英語の運用能力が求められる。[35] 留学生は、スウェーデン語の運用能力を測るために、Test in Swedish for University Studies (TISUS)の受験が求められる。そのうち母語が英語以外の者は、英語能力の証明のために、TOEFL 173 点、或はケンブリッジ英検 FCE 資格が求められる[36]
学生支援

スウェーデン人学生は、Swedish National Board of Student Aid (CSN) から経済支援制度(最大12セメスター、総額 1,841 SEK/週: 手当 632 SEK/週 + 貸付制度。2006年時点)を利用することが可能。 
高等教育機関詳細は「en:List of universities in Sweden」を参照
公立大学

大学名大学としての設立年設立年学生数
(FTE
, 2009年)[37]研究助成金
(2009年, in billion SEK)[37]


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