ナスビー王と8人の正室の間に生まれた子供たち。カキン帝国では王の子は男女を問わず「王子」の称号で呼ばれ、全員が同等な王位継承権を有する。
ベンジャミン=ホイコーロ
第1王子。ウンマ王妃の第一子。BW号1001号室に陣営を構える。筋骨隆々の巨体の男性。カキンの軍事最高副顧問。一人称は「オレ」「オレ様」。レスリング技でライオンを絞め殺し、また拳銃で撃たれても無傷で済むほど強力なオーラを纏っている。直情型な性格だが、部下の進言を受け入れ、適宜に方針を転換できる柔軟性も併せ持つ。継承戦は他の全王子を殺害して武力制圧するという方針。即位後の政治目標も軍備増強と世界制覇にある。同母弟のツェリードニヒとは特に仲が悪く、継承戦決定直後に「直々に殺す」と宣戦布告する。
守護霊獣(亜人型)
頭部に大きな歯茎を剥き出しにした口がサイズ違いで縦に2つ付いた姿をしている。
星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)
死んだ他人の念能力を継承する。候補者の条件は、カキン国王軍学校を卒業しており、彼の私設兵団に属し、忠誠を誓っていること。能力を受け継ぐと、手の指に星型のマークが現れる。殉職したビンセントとムッセの分を含めて少なくとも3個の星マークがあることが判明している。
カミーラ=ホイコーロ
第2王子。ドゥアズル王妃の第一子。BW号1002号室に陣営を構える。妖艶な雰囲気の美女。自分の思う通りにならなければ我慢ならない高慢な性格で、母親にも命令調で接する。一人称は「私」「カミーラ(カミィ)」。「他王子達はカミーラに王位を譲って自らは死を選ぶべき」と思っており、思っただけではその通りにならない現実に苛立っている。自ら他王子排除に動くという方針。被差別階級である不可持民を私設兵として取り立てており、彼等からは絶大な支持を受けている。
守護霊獣(異形の樹木状)
上部には枝の代わりに房のようなものが多数ついている。殺気立つと、中からドス黒い顔が出てくる。操作系能力。
百万回生きた猫(ネコノナマエ)
カミーラの死をトリガーに発動する念。完全に死んだ後に、巨大な黒猫型の念獣が出現し、カミーラを殺した相手を握り潰し、その命でカミーラを蘇生させる。「死によってより強まる念」ゆえに、念獣は非常に強い力を持つ。しかし、逆に言えば確実に死なないと発動すらしないため、死なない程度に痛めつけるような攻撃には全くの無力という弱点を突かれベンジャミンに捕縛された。