ジンチョウゲ
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側芽は枝に互生し、かなり小さく、葉が落ちると見えるようになる[2]。葉痕は半円形で、維管束痕が1個ある[2]
利用・文化

関東地方以南では、庭木や公園樹として親しまれており、墓に植えられることも多い[3][5]。ただし、移植は好まず[5]、耐寒性には乏しい性質がある[4]。日本にあるものはほとんどが雄株のため、挿し木で増やす[3][6]。花の煎じ汁は、歯痛口内炎などの民間薬として使われる。

ジンチョウゲの花言葉は、「栄光」「不死」「不滅」とされる[3]

春先に花を咲かせることから、俳句では春の季語としてよく詠われる。
毒性

全体にメゼレインなどの有毒成分を含み、特に果実や樹皮の毒が強い。誤食した場合には口唇や舌の腫れ・のどの渇き・嚥下困難・悪心・嘔吐・血の混じった下痢を伴う内出血・衰弱・昏睡などの症状が出て、死に至る可能性もある。また、汁液に触れた場合には皮膚に炎症などが生じる恐れがある。[7]
品種

ジンチョウゲはたくさんの栽培品種が作られており、葉に縞や斑が入ったフクリンジンチョウゲや、葉がねじれたり、波を打っているものなどの品種が多数ある[6]。主な品種は以下のものが掲げられる。

シロバナジンチョウゲ(白花沈丁花、学名: Daphne odora Thunb. f. alba (Hemsl.) H.Hara (1954)[8]) - 花の色がい。

ウスイロジンチョウゲ(薄色沈丁花、学名: Daphne odora Thunb. f. rosacea (Makino) H.Hara (1954)[9]

フクリンジンチョウゲ(覆輪沈丁花、学名: Daphne odora Thunb. 'Marginata' (1930)[10]) - 葉の縁にが見える。

脚注^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Daphne odora Thunb. ジンチョウゲ(標準)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2024年3月24日閲覧。
^ a b c d e f g h 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 95.
^ a b c d e f g h i j 田中潔 2011, p. 143.
^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 1997, p. 43.


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