1938年、キャンベルは彼の元学生のダンサー兼振り付け師のジーン・アードマンと結婚した。彼らはニューヨーク市のグリニッジ・ヴィレッジの部屋のアパートで彼らの49年間の結婚生活のほとんどを共にした。 1980年代、彼らはまた、ホノルルのアパートを購入し、2つの都市の間で自分達の時間を過ごした。2人の間には子供はいなかった。 1944年、『「フィネガンズ・ウェイク」を開く親かぎ』(共著)を刊行[4]。 1949年、『千の顔をもつ英雄』で神話の基本構造を論じた。 1956年、インドと日本の旅行から帰ってくると、キャンベルは「海外で働いて勉強している一般の大衆や専門家のアメリカ人は、世界の神話と文化を注視する情報をもたされていない」と感じた。この問題の克服に向けた仕事を始めた。 1959年より、キャンベルは代表作『神の仮面(the Masks of God)』を刊行開始した。この作品で、何千年もの地球上の世界の文化の神話を調べたものだ。この時期から国務省の外務職員局で、神話と宗教を比較する講義を始めた。以後生涯を通じ、世界の神話について大学や、教会、公会堂などで公に講演し、ラジオやテレビでも担当講座を持ち続けた。 ジョーゼフ・キャンベルは、1985年から翌年にかけ、ビル・モイヤーズとの対談でテレビ番組6本『神話の力 遺著となった英雄の旅(The Hero's Journey
著作などの活動
神話の力、死
日本語訳一覧
『千の顔をもつ英雄』平田武靖・浅輪幸夫監訳、伊藤治雄・春日恒男・高橋進訳人文書院(上下)、1984年、オンデマンド版2004年
新訳版『千の顔をもつ英雄』倉田真木・斎藤静代・関根光宏訳、ハヤカワ文庫(上下)、2015年
『神の仮面 西洋神話の構造』山室静訳、青土社(上下)、1985年、新版1995年ほか
『宇宙意識 神話的アプローチ』鈴木晶・入江良平訳、人文書院、1991年
『神話のイメージ』青木義孝・中名生登美子・山下主一郎訳、大修館書店、1991年
『時を超える神話』飛田茂雄訳、角川書店「キャンベル選集1」、1996年
『生きるよすがとしての神話』飛田茂雄・古川奈々子・武舎るみ訳角川書店「選集2」、1996年/角川ソフィア文庫、2016年
『野に雁の飛ぶとき』武舎るみ訳、角川書店「選集3」、1996年
『ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である』馬場悠子訳、築地書館、1997年。ラジオ放送の対話集
『ジョーゼフ・キャンベルの神話と女神』倉田真木訳、原書房、2020年
『聖杯の神話 アーサー王神話の魔法と謎』斎藤伸治訳、人文書院、2023年
ビル・モイヤーズとの共著『神話の力』飛田茂雄訳、早川書房、1992年/ハヤカワ文庫、2010年
共編『世界の神話文化図鑑』上田浩二・渡辺真理訳、東洋書林、2007年セルジウス・ゴロウィン/ミルチャ・エリアーデとの大著
キャンベルの神話論
英雄の旅
(オデュッセイアをはじめ)古今の英雄神話において、(1)主人公は別の非日常世界への旅に出、(2)イニシエーションを経て、(3)元の世界に帰還する、という共通の構造を持っている(単一神話論)[6]。
構成
Calling(天命)
Commitment(旅の始まり)
Threshold(境界線)
Guardians(メンター)
Demon(悪魔)
Transformation(変容)
Complete the task(課題完了)
Return home(故郷へ帰る)
スター・ウォーズ、ロード・オブ・ザ・リング、マトリックスなどの多くの大作映画が、この「Heroes and the monomyth」の流れをくんでいる。